ミカドの肖像 (小学館文庫) [Kindle]

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  • 東京の中心に位置する皇居。巨大な都市の中心にあるにもかかわらず、そこには何か「空虚な中心」が感じられると猪瀬さんは本書で述べ、この本は始まります。

    その不確かさの中心にあるのが天皇制と日本人のアイデンティティの問題であり、猪瀬直樹氏の『ミカドの肖像』は、これらの深いテーマを掘り下げるための大著です。

    本書を手に取ると、多くの読者は知らなかった情報に触れることができます。
    詳しくは
    https://takamyu.com/book/%e7%b4%b9%e4%bb%8b%e6%9c%ac%e3%80%8e%e3%83%9f%e3%82%ab%e3%83%89%e3%81%ae%e8%82%96%e5%83%8f%e3%80%8f/

  • 天皇(本書では「ミカド」)に関する神話について徹底的に調べた1冊。特に戦前戦後の天皇のあり方から、日本という国がどういう国なのか、書かれていて面白かった。

    ただ、分量が多くて今回は一部さっとしか読んでないので、今後時間があれば、もっと深掘りして何度も読んでみたい。
    それにしても猪瀬さんの調査力は本当にすごいなと感じた。

  • 主に昭和天皇と堤康次郎と土地問題について解説。結局堤が異常に土地に執着していた理由はよくわからなかった。私は、東京出身者ではないので、品川駅の全面に広がるプリンスホテル周辺の土地が皇族の家ということを本書ではじめて知った。

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著者プロフィール

猪瀬直樹
一九四六年長野県生まれ。作家。八七年『ミカドの肖像』で大宅壮一ノンフィクション賞を受賞。九六年『日本国の研究』で文藝春秋読者賞受賞。東京大学客員教授、東京工業大学特任教授を歴任。二〇〇二年、小泉首相より道路公団民営化委員に任命される。〇七年、東京都副知事に任命される。一二年、東京都知事に就任。一三年、辞任。一五年、大阪府・市特別顧問就任。主な著書に『天皇の影法師』『昭和16年夏の敗戦』『黒船の世紀』『ペルソナ 三島由紀夫伝』『ピカレスク 太宰治伝』のほか、『日本の近代 猪瀬直樹著作集』(全一二巻、電子版全一六巻)がある。近著に『日本国・不安の研究』『昭和23年冬の暗号』など。二〇二二年から参議院議員。

「2023年 『太陽の男 石原慎太郎伝』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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