山名耕作の不思議な生活 (角川文庫) [Kindle]

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著者 : 横溝正史
  • KADOKAWA / 角川書店 (2003年3月14日発売)
  • Amazon.co.jp ・電子書籍 (300ページ)

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山名耕作の不思議な生活 (角川文庫)の感想・レビュー・書評

  • 電子書籍版がリリースされ、
    杉本一文画伯の表紙が採用されているので、こちらを登録。
    実は単行本『恐ろしき四月馬鹿(エイプリル・フール)』を
    初期短編傑作選≪大正編≫として同タイトルで、
    ≪昭和編≫を『山名耕作の不思議な生活』として
    分冊にして文庫化したものだったのだそうで、
    二冊とも読めば横溝文学の原点を概観できる由。

    表題作は、
    新聞記者である山名耕作青年の風変わりな生活様式について、
    同僚の「横溝くん」(笑)が綴る、
    やがて悲しき……といった趣の短編。

    後妻に対して秘密を抱えているらしい夫の話
    「あ・てる・てえる・ふいるむ」は、元々、
    休筆中の江戸川乱歩を表舞台に復帰させたくて、
    原稿の上がりを待っていたが結局書けなかったと言われ、
    許可を得て乱歩名義で発表した自作だったとか。
    そんな友情・敬愛の念に胸熱。

    ともあれ、軽妙な小咄から猟奇的で妖艶な怪奇譚まで
    堪能できて楽しかった。

  • 電子書籍

    横溝正史の長編をこれまでガンガン読み進めてきたので、ちょっと息抜きに短編集を読みたくなって。

    怖い話だけじゃなかった。

    鈴木と河越の話はアンデルセンの作品「影」が元ネタではないか?と思った。

  • 1927-31年に発表された本人曰く「ナンセンス時代」の短篇集。特に「鈴木と河越の話」は捻りの効いた笑いの傑作。「カリオストロ夫人」のようなSFホラーもあり、色々と楽しめる。

  • 『山名耕作の不思議な生活』
    新聞記者としての収入があるはずなのに貧乏な生活をする山名耕作。彼の生活に隠された秘密。山名耕作の夢。

    『鈴木と川越の話』
    匿名で『莫』という傑作小説を書いた鈴木。しかし作者と名乗る川越という男の押しかけられる。奪われていく婚約者。

    『ネクタイ綺憚』
    ネクタイに隠されたくじに当たると女優とキスができ5000円が当るキャンペーン。女優の夫に頼まれ当選者として名乗り出た男。

    『夫婦書簡文』
    夫婦の会話を書簡で行っていた夫婦。妻の仕掛けた罠。

    『あ・てる・てえる・ふぃるむ』
    ある映画を見た夫の狼狽。夫の前妻の死との関係は?

    『角男』
    あるホテルに現れた清国皇帝の一族と名乗る一団。その一団に隠された秘密を語る男。

    『川越雄作の不思議な旅館』
    友人との回転木馬にまつわる思い出を書いた作家。その友人からの誘い。川越雄作の作った旅館の秘密。

    『双生児』
    自分が死に追いやったのは夫か夫の弟かと悩む妻の告白。

    『片腕』
    奇妙な二重生活を贈る男の秘密。殺害された女と消えた片腕の謎。女に惚れた男の復讐。

    『ある女装冒険者の話』
    かつての教え子が女装しているのに気が付いた男。しかし誘われ訪ねて行くと本物の女に・・・。その後に起きた美人局事件の秘密。

    『秋の挿話』
    偽名を使って歯医者にかかった男。偽名での新聞広告での呼びかけに疑問を抱く。

    『二人の未亡人』
    犯罪者の息子を取り合う二人の未亡人。しかしその犯罪者が公判中に発狂すると・・・。

    『カリオストロ夫人』
    「カリオストロ夫人」と呼ばれる女性と関係を持った男の結婚の末路。

    『丹夫人の化粧台』
    一人の女をめぐって決闘する男たち。しかしその女には秘密が・・・。

     2009年3月10日購入

     2010年2月28日読了

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