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感想・レビュー・書評
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『壺中美人』 金田一耕助シリーズ
殺害された画家。犯人の女は逃走中に警官を刺す。
被害者宅にあった壺。金田一耕助と等々力警部が見ていたテレビに出ていた中国人少女との関連は?
『廃園の鬼』 金田一耕助シリーズ
男が作った不思議な屋敷。殺害された教授夫人。集められていた夫人の元夫たち。
金田一耕助が犯人に送った手紙。
2009年2月18日購入詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
【壺中美人】
壺に入る美女という妖しくも不可解な存在はインパクトがあるが、作品構成、犯人の仕掛け、金田一の推理等、随所に詰めの甘さが残る作品。やはり横溝翁の真骨頂は地方舞台の長編だと、改めて認識を強くした次第。文中の「用ダンス」は「洋ダンス」の誤植?
【廃園の鬼】
『犬神家の一族』で金田一とともに事件解決に奔走した信州・那須署の橘署長が登場。せっかくだから、その後の犬神家の状況や佐清・珠世の消息が聞ければ嬉しかったのだが…。事件そのものは、正直なところ面白くない。動機が皆目わからないし、事件関係者の行動に共感できない。文中の「中食」は「昼食」の誤植? -
事件の発生年代順に追う一人横溝祭りも中盤。
横溝作品も電子化されてたんですね。古書店で集めた、かなりしょっぱくなった感じの紙で読むのが作品の雰囲気もぴったりで吉。
TVがある時代にもよれよれ袴でいく金田一探偵。今回は現代のBL風の世界も描かれていますが、やっぱり時代ですね。かなり後ろ暗い雰囲気でグッド。