恐ろしき四月馬鹿 (角川文庫) [Kindle]

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著者 : 横溝正史
  • KADOKAWA / 角川書店 (2003年2月14日発売)
  • Amazon.co.jp ・電子書籍 (295ページ)

恐ろしき四月馬鹿 (角川文庫)の感想・レビュー・書評

  • デビュー作を含む初期短編集。ミステリーというよりは、ブラック・テイストなユーモア溢れる作品集で面白かった。

  • 『恐ろしき四月馬鹿』
    中学の寄宿舎で殺害され井戸に投げ込まれた小崎。小崎と共に葉山がし掛けた四月馬鹿の芝居のはずが本当に発見された小崎の遺体。学校一の優等生・速水の仕掛けたイタズラ。

    『深紅の秘密』
    ドイツで5色の本を手にれた男。有名な科学者の遺産整理で競売にかけられた本。ドイツの秘密情報部から本の返還を求める依頼。ドイツの担当官のラーゲが来る前日に盗まれた2冊。緑の本が重要というが盗まれたのは赤い本。盗み出した犯人に隠された秘密。

    『画家の犯罪』
    アトリエで発見された画家の安田の遺体。現場に残された大量の血液の正体。容疑をかけられた安田の恋人・由里子。たまたま現場に居合わせた刑事のいとこである西島健二の推理。事件後に病院で百合子の語った真実。

    『丘の三軒家』
    丘の三軒の家に住む山田畑三郎と多賀長兵衛という老人。長兵衛のかっていた金魚の死からおかしくなる関係。家が火事になり井戸で発見された長兵衛の遺体。長兵衛の長男である新一郎の仕掛けた罠。長兵衛が隠し持っていたメモの秘密。

    『キャン・シャック酒場』
    友人である沖野に誘われてやってきたキャン・シャック酒場というなの飲み屋。久しぶりに再会した女性と沖野の態度に徐々に腹を立てて行く私。キャン・シャック酒場の正体。

    『広告人形』
    容貌に自身のない大海源六。着ぐるみを着て広告を配る仕事を見つけた大海源六。広告を配りながらいたずらをしかける。ある日イタズラに気がついた男に誘われて女優の後をつけるが。源六が巻き込まれた痴話喧嘩。

    『裏切る時計』
    同棲していた山内リン子を殺害した男の告白。殺害した時刻のアリバイを作るために仕掛けた時計のトリック。山内リン子が隠し持っていた新聞記事。新聞記事の裏側に隠された秘密。トリックにつかった時計の秘密。

    『災難』
    大阪にやってくる同郷の少女を迎えにきた男。昔のことなので相手の少女の顔をあまり覚えていない男。ホームで出会った少女。巷を騒がす少女誘拐団の記事。

    『赤屋敷の記録』
    かつて赤屋敷と呼ばれた屋敷跡で出会った青年に託された手紙。赤屋敷の主人だった品二郎と異母兄弟の雨二郎の確執。行方不明になった雨二郎。雨二郎の息子である速水五郎との生活。ある日発見された謎の遺体から崩壊する赤屋敷の家族。

    『悲しき郵便屋』
    自分が配達する家に住む女性に恋をした郵便屋。彼女に送られる郵便を盗み読むうちに暗号のような手紙を見つける。彼女の恋人からの手紙と気づき暗号を解読し偽の手紙を書くが。

    『飾り窓の中の恋人』
    ある商店に飾られていた人形に恋をしたと告白した田丸素人。小説家・石塚佐太郎の書いた小説「飾り窓の中の恋人」のような展開。人形を盗み出した田丸。田丸の秘密の職業。

    『犯罪を猟る男』
    Dビルで起きた殺人事件。四階で殺害された女。目撃者の証言でトイレで男と話していたという。逮捕されたエレベーター係の須崎。事件に隠された秘密を探る謎の男から事件の真相を告げられる戸田。

    『執念』
    死んだおりか婆さんの遺産を探す夫婦。お互いに相手を疑いながらの捜索。納屋で何者かに撲殺され殺害された妻。焼けた納屋。納屋にしかけられた罠。

    『断髪流行』
    妻と友人・浅井真吉の関係を疑った夫。妻に送られた髪の束。彼女が美容院でしていたこと。

  • うっかり読み忘れていた著者デビュー作を含む初期作品集で、
    大正時代に『新青年』および他の雑誌に掲載された小説群。
    電子書籍版がリリースされ、杉本一文画伯の表紙が採用されているので、
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    殺人も起きますが、後年の因習ドロドロ連続事件といった趣には程遠い、
    ウィットとペーソスに満ちた、サラッと読める短編揃い。
    駆け出しの横溝の収入増のため、江戸川乱歩が代作を依頼して誕生した
    =当時は乱歩名義で発表されたという「犯罪を猟る男」も面白かった。
    それにしても、せめて表題作だけは4月1日当日に読みたかったなぁ……(泣)

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