知らないと損する 池上彰のお金の学校 (朝日新書) [Kindle]

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  • 朝日新聞出版
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感想・レビュー・書評

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  • お金の歴史、銀行、投資、保険、税金とお金に関する概要が非常に分かりやすかった。まずはベースに読んでおくべき本。

  • 池上彰のすごさは何か、と考えたとき、「言葉を定義する力」だと思った。
    保険とはなんですか?税金とはなんですか?という問いに対し、一言で答えられる(しかも、小学生にもわかりやすく)大人は何人いるだろうか?

    お金に関する雑学から、日常生活に不可欠な知識まで、分かりやすく物語られている。

    言葉の感覚を磨きたい。

  • お金のニュースやキーワードとして聞くけれど、深掘りして考えたこともなかった知識がたくさん。
    読み返して金融リテラシーを高めておきたい。

  • 凄くためになり読者にわかりやすく書かれてました。
    お金5関係した漢字にはほとんど【貝】の字が入ってる。貴重品の貴、貧しいの貧、貨幣の貨、購買の購、賄賂などにも多くの貝の字が入ってる。
    こういう点を見出だすのが面白い。

  • お金に関する様々な内容が書かれた一冊。いつか読み直したい。

  • デフレやインフレ、gdpといった普段ニュースでよく聞く単語を改めて調べ直して、金融リテラシーを高めていくきっかけになった。

  • Audible にて。
    さすが池上先生、とてもわかりやすい。
    学校と言うだけあって、特定の資産運用などをおすすめするものではなく、あくまでも言葉や仕組みの説明。
    しかし決して教科書的ではなく、身近な例えや現状のニュースを用いて解説してくれる。

  •  値(ね)の語源って知ってますか?
     お金ができる前の話。物々交換だけでは不便なので、誰とでも交換しやすい(同じ価値を感じやすい)稲と交換していた。その稲を「ね」と呼んでいた為、財物の価値を値(ね)というようになった。
     本の始めに紹介されていた一説です。

     この本を読んだのは、ファイナンシャルリテラシーを高めるため。ほぼ知識のない自分でもわかりやすい本を探しおり、初心者でも解る本として読んだ。
     この本は池上彰が授業で教えてくれるかのように話が展開していき、とても分かりやすい。身近な例を挙げながら説明してくれるため、イメージがつかみやすい。根本の知識から、専門的なものまで幅広く載っており最初に読む本に良いと思う。

    お金とは?
     冒頭の値(ね)の話から、紙幣ができる話が説明され、中央銀行の役割について展開していった。
     日本の中央銀行は日本銀行(日銀)。日銀は銀行にとっての銀行で、各銀行は日銀に口座を持っている。その口座で各銀行との振込などのやり取りを行っている。また、唯一の紙幣を発券する銀行。日本に出回る紙幣の量は、日本の国債の量で決まる。政府が予算案を決めると国債が発行される。その国債を銀行や個人が買う。その買われた国債を日銀が買い、紙幣を発行する仕組み。国が信用できなければ誰も国債を買わない。なので、紙幣の流通量は国の信用の量ということになる。

    株とは?
     株式会社が資金を集めるために発行する証明書(?)。なんのことかさっぱり。でもこれも株の歴史を見るとわかりやすい。
     世界初の株式会社は東インド会社。当時ヨーロッパは香辛料を求めてアフリカやアジアと船で交易していた。しかし、航海はとても危険なものだったのでハイリスク・ハイリターンな商売だった。一人でお金を出すより、大勢の人でお金を出す方がリスクを低くでき、もし儲かったらみんなで分配する仕組みで画期的だった。
     株主が船をつくり、船長を雇う。船長が目的地を決め、船員を集める。見事成功したら株主に利益を分配するという仕組み。これが今では、株主が工場(船)をつくり、経営陣(船長)を雇い、経営陣(船長)が従業員(船員)を集めることになる。株主総会は、株主が誰を船長するか決める会。船長は「来年は○○へ行って、○○という香辛料を取ってきます」と報告する。株主に承認されれば会社の経営方針となる。

    GDPとは?
     GDP(Gross Domestic Product):国内総生産のこと
     それぞれの生産工程で新しく付け加えられた「付加価値」を足したもの。ハンバーガーに例えると、小麦粉、野菜、肉の生産者がマクドナルドに納入します。ここで300円の付加価値が付くとします。マクドナルドの工場で具材を加工し、お店に納入する。ここで100円の付加価値が付くとします。最後にハンバーガーを調理しお客に販売する。ここで50円の付加価値が付くとします。生産から販売までの付加価値を足すと450円。これがGDPになる。

    デフレ、インフレとは?
     デフレ:お金の価値が上がる(モノの価値が下がる)
     インフレ:お金の価値が下がる(モノの価値が上がる)
     デフレになると、モノの価値が下がるのでお金の価値が上がる。すると、お金に金利が付くのと同じ効果がある。これが「実質金利」と呼ばれる。こうなると、お金を使わず持っていたほうが良くなる。お金を貸していると有利になる。
     インフレになると、モノの値段が上がるのでお金の価値が下がる。すると、高くなる前にお金を使った方が良いと考え、需要が増える。経済が回りだし株価が上がる。お金を借りていると有利になる。
     給料との関係
     インフレで物価が上がる→給料を上げようとする。しかし実際に上がるのは遅れる→給料は低下ぎみ
     デフレで物価が下がる→給料は下げれない。しかし実質の賃金は増えている→企業の負担増

     この本を読んで、ニュースで言っていることが少し解るようになり、今まで苦手だった金融の話題が楽しくなった。なぜ、日本は円安やインフレを進めようとしているのか?それは経済を回すため。しかし、今世界の経済は深刻な事態になっている。そこで金融政策を取り、金利を下げお金を流通させようとがんばっている。国は国債を発行しお金をつくっている。しかし、国の信用がなくならないようにコントロールする必要がある。みたいな理解ができるようになった。

  • お金に関する歴史的な背景、仕組みなどを授業のように解説。
    各項目(保険、税金、投資etc)について一度基礎にたと戻りたいときはこの本を一読する価値あり。

  • ・税金が国をつくる

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著者プロフィール

池上彰(いけがみ・あきら):1950年長野県生まれ。慶應義塾大学経済学部卒業後、73年にNHK入局。記者やキャスターを歴任する。2005年にNHKを退職して以降、フリージャーナリストとしてテレビ、新聞、雑誌、書籍、YouTubeなど幅広いメディアで活躍中。名城大学教授、東京工業大学特命教授を務め、現在9つの大学で教鞭を執る。著書に『池上彰の憲法入門』『「見えざる手」が経済を動かす』『お金で世界が見えてくる』『池上彰と現代の名著を読む』(以上、筑摩書房)、『世界を変えた10冊の本』『池上彰の「世界そこからですか!?」』(以上、文藝春秋)ほか、多数。

「2023年 『世界を動かした名演説』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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