毒婦。 木嶋佳苗100日裁判傍聴記 [Kindle]

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著者 : 北原みのり
  • 朝日新聞出版 (2012年4月27日発売)
  • Amazon.co.jp ・電子書籍 (238ページ)

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毒婦。 木嶋佳苗100日裁判傍聴記の感想・レビュー・書評

  • 裁判の傍聴記というのはあまり読んだことはなかったのだが非常に面白く読めた。
    著者の”女性目線”はテレビや新聞などの報道では伝わってこなかった細かいディティールや仕草などが伝えてくれる。
    なによりも興味深かったのは著者が時折、木嶋佳苗に共感しているように見えることだ。
    同情はしつつも被害者の男性達に違和感を感じている著者。
    それは佳苗ガールズと呼ばれる人たちが現れたことからわかるように決して特殊な感情ではないようだ。
    そして男としてはその視点に背筋が寒くなるのであった。

  • 望んでいたのはあの虚構に塗れたブログのような生活のはずなのに、実際には正反対の男たちと関係を結び、金を引きだし命を奪った木嶋佳苗。本人の口から何度も出てくる「介護」という言葉が、彼女の「ビジネス」としての認識なのかもしれないが、それだけでは片づけられない異様さと不気味さを感じてしまう。得体が知らないからこそ彼女の世界を覗いてみたいと下衆の好奇心で思うのだが、何を読んでみたところで彼女の髪や肉体に取り込まれてしまうがごとくやはり何もわからない。わからないながらもどこかでこの事件の被害者たちに同情できないのは私が女だからなのかもしれないし、同世代だからなのかもしれないし、それこそ私も同じような虚を持っているからなのかもしれない。あとがきで北原さんが「男たちは何と安全な場所で生きているのか」と書かれていたが、その一文に尽きる。

  • 木嶋佳苗被告のこの事件に関しては「美人ではない」という報道が多かっただけに、魅力的に感じるという文については意外だった。

    自分の責任でやりたくないことをやらないようにしている人は魅力的な振る舞いの人が多いよなとか、魅力的に感じさせているものというのはおそらくいろいろな啓発本にある内容をかなり確実に実行している程度に簡単な内容で意識的な実行は難しいだろうなとか、ターゲットが小柄な感じの人が多いのは確実に精神的に優位に立てる人を選んだのだろうかとか、本題には関係のないところに興味をもった。

  • 10人以上の男性から数億円を譲り受けた上で殺人まで犯し、平成の毒婦と呼ばれた木嶋佳苗の裁判傍聴記。

    相手の性格によって女を見事に演じわけ、初めて会った日にホテルに誘ったり、旅行に行っても体を重ねなかったり。そして殺された男性たちは彼女を信頼しきっており、金を返せと一言も言われていないのに、絞るだけ絞りとったら殺してしまう、裁判でも争点になった動機なき殺人の残忍さ。

    ニュースやワイドショーでさんざん報道された通り、「なぜこの美しくもない女に騙されるの?」というのが読書前の感想だったが、読み進めていくとまさかまさかの展開。自分が独身で、婚活サイトに登録してたらもしかして...と思わせる恐ろしいルポルタージュであった。

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