- Amazon.co.jp ・電子書籍 (389ページ)
感想・レビュー・書評
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前作の事件後も故郷に留まった汐路はある老人と出会う。
そして「かごめの唄」の秘密と共に新たな罠が動き出す物語。
本作は幕末と現代のストーリーが交互に描かれています。
幕末は何と勝海舟が登場し、思わずニヤッとしてしまいます。
両時代ともこの唄に込められた罠により狂わされます。
前作のサスペンスホラー的なイメージを残しつつ、さらに緊迫感を感じる作品となっています。
私もこの唄の謎が気になり、一気読みしてしまいました。
特にラストの伏線の回収は見事だと思いました。
ホラーサスペンスに興味ある方にお勧めの作品です。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
三部作とは知らなかった^_^;
知ってたら完結してから読むのに。。。
前作でもそうだったのだが、美味しいところは全て石丸と源田がもっていった感じ(笑)
復讐する人間が何をやろうが、復讐される側の人間が罠にかからないかぎりは何の意味も持たないが、欲の皮が突っ張った人間ほど罠にかかるものですね。
個人的には勝麟太郎のパートで「筆」でなくて「ペン」の表記にかなりの違和感。。。。 -
■ 1412.
<読破期間>
2014/4/20~2014/4/27 -
先日読んだ「長い腕」の続編。
巧妙に仕組まれていた復讐を全て暴こうとしていた主人公が足を踏み入れてしまった謎…「かごめ唄」に隠された呪い……。
現代と、幕末の話が平行して語られ、1つの唄に込められた謎に迫る、という構成で、一気にその世界に惹き込まれて、あっという間に読了。
あとがきを読むと、どうやら三部構成を考えているようで、第3章というべき続編がある模様。「長い腕」が2001年、「呪い唄(長い腕II)」が2012年。第三部、いつ読めるのだろうーーーー。早く読みたいっっ -
前作の事件が終わったあとも故郷の町に留まった汐路は、時を超えて仕掛けられた罠を探す。
戦時中にこのあたりで行方不明になった部下を捜しているという老人と出会い、また、故郷を出た友人が東京で事故にあったことから、彼女は「かごめ唄」の秘密に近づいていくが…
冒頭、様々な時代のエピソードが断片的に出てくるので最初は混乱するが、あとからこの部分を読み返すとなるほどと思う。
全体的に不気味な雰囲気がサスペンスを盛り上げている。ただかごめ唄を共通点とした汐路と勝海舟のパートがちょっと乖離しているようなのが気になった。勝海舟より部下を捜す長谷川のストーリーを汐路ともう少しからめてくれた方がよかったかも。
あとがきによるとさらなる続編も予定されているようで楽しみ。