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- Amazon.co.jp ・電子書籍 (296ページ)
感想・レビュー・書評
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ユリゴコロ。
心の「よりどころ」を聞き違えて、
「ユリゴコロ」
この言葉の名付け親のユリゴコロは、、、
殺人衝動。
そんなユリゴコロを持った人間の殺人日記を、父の書斎で見つけてしまう主人公。
この日記を書いたのはだれなのか。
これは日記なのか、小説なのか。
なぜこんなものを父が?
家族への疑惑。
ぼんやりとした古い記憶。
母の死。
父の病。
妻の失踪。
どこか淡々とした殺人描写と、
主人公に降りかかる不幸が辛くて、
読むの苦しくなる。
しかし、日記を読み終えるあたりから一変。
穏やかな描写の中で、家族への思いが強いだけに、登場人物は道を外しながら、物語は真相に近づいていく。
大ドンデン返しを狙ったようなラストではあるものの、最後まで読む手が休まらなかった。
読了後、登場人物達の「ユリゴコロ」はなんだったのかな。と思いふけってみると、「罪」に目をつぶってはいけないが、何ともあたたかい気持ちになった。詳細をみるコメント0件をすべて表示
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