山中伸弥先生に、人生とiPS細胞について聞いてみた [Kindle]

  • 30人登録
  • 3.67評価
    • (0)
    • (8)
    • (4)
    • (0)
    • (0)
  • 7レビュー
  • 講談社 (2012年10月10日発売)
  • Amazon.co.jp ・電子書籍 (194ページ)

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
宮部 みゆき
三浦 しをん
ジャレド・ダイア...
J・モーティマー...
マーク・ピーター...
ウォルター・アイ...
有効な右矢印 無効な右矢印

山中伸弥先生に、人生とiPS細胞について聞いてみたの感想・レビュー・書評

  • ボクのアタマの中の山中先生は、ノーベル賞をもらったすごい人ということよりも、「立派な人格者」として位置づけられている。TVで「世の中で待っている人のために、一日も早くiPS細胞を役に立てたい」と言う山中先生を見ると、「なかなかこんなこと言えないよな」と思う。いまのご時世、ベンチャーとか、日本経済の建て直しとかいう人がいっぱいだけど、そんな世界とは違う意識の階層にいる人なんだと思う。

    そんな山中先生が、ご自身の経歴と、iPS細胞の基本について話しをしてくれた本。とても読みやすいので入門書に最適。先日もSTAP細胞を発見をした小保方晴子さんが大々的にニュースに取り上げられたが、再生医療の世界は急速に進展するだろう。そういえば、山中先生が医師を志すようになったのは、いま、話題になっている徳州会を作り上げた、あの徳田虎雄先生の本を読んだことがキッカケとのこと(本書に書いてある)。徳田先生、昔は患者本位の医療を目指していたのに、初心を忘れてしまったのだろうか。。。ギョロリとした目に宿る意思は、まだまだ衰えていないようだけど。

    iPS細胞は、自分の手や口腔から採取した細胞に4つの遺伝子を組み込む事で、細胞をリセットして作る。万能細胞なので、神経や髪の毛、臓器などに分化する可能性があるため、再生医療に用いることが期待されている。STAP細胞と比較することで、われわれ生命に秘められた発生と進化のメカニズム解明にも、アクセルがかかるだろう。ボク自身は再生医療や製薬技術の飛躍的向上にワクワクもするし、もちろん否定なんてしないが、でも、一抹の「怖さ」も感じるのだ。万能細胞の問題は、突き詰めていくと「生命とはなにか?」という問いに繋がる。生命は、死に至る宿命をもってこの世に生まれる。iPS細胞やSTAP細胞で初期化した細胞は、将来的には自分自身のダメになった臓器や神経を再生することが出来るかもしれない。最終的にはクローンをいくらでも作り出すことだって出来るようになるだろう。だが、長い年月をかけて築き上げてきた「生命」は、死に至るために生を得る方法を選択してきた。そこに逆らうことが、何を意味するのか。もちろん、すぐに回答なんて出ないだろうけど、ボクの中のハテナマークの一つだ。

  • iPS細胞の必要性と有効性、そして将来への展望。iPS細胞が如何に優れた素晴らしいものであるかを、作り出した博士自らが熱く語ってくれています。
    2007年にヒトの細胞からiPS細胞を作ることに成功して僅か5年後、2012年にノーベル賞を受賞してしまうなんて、それぐらい揺るぎなく確かで、且つ重要度の高い研究だということです。
    現在もこの分野において熾烈な競争が行われているとのことですが、尚も意欲的に研究を進められておられる博士の、今日に至るまでの苦労と努力、そして医学への情熱と前向きな姿に、改めて尊敬の念を抱かざるを得ません。

    医学に限らず科学全般に言えることですが、それらの研究や開発は決して無駄ではありません。又、一部の人達だけのものでもありません。何れは我々一般人もそれらの恩恵を受けることになるのです。
    一時期「無駄」の一言で科学関連の予算が削減される事態が起きましたが、とても愚かなことだと思います。減らした予算の分(それ以上に)、我々が将来受けるであろう恩恵を捨てることになるのですから。
    そういった事もつくづく考えされられる本です。

  • ノーベル賞受賞のニュースから気になり、山中先生の本を読んでみようと購入。山中先生がこの一連の研究をされているのはここ15年ほどで、10年前に生物工学専攻で大学生をしていた自分ももしかすれば、ES細胞やips細胞の研究に携わることになっていたかもしれないが、運命はそうはならなかった。とはいえ研究関連でのお話は、過去に研究をしていた自分はもちろん、これから科学者を目指す子供たちにも大きな励みになると思う。山中先生の説明は例えなども多く、とてもわかりやすい。理系だけでなく文系の人にもオススメ。

  • iPS細胞の発見した(iPS細胞を作るために必要な遺伝子を見つけた)山中伸弥先生の自伝。iPS細胞とES細胞の違いや今後の展望などについても、まったく知識のない人でもちゃんと理解できるくらいわかりやすく書かれている。
    最初は臨床医を目指していたこと、研究のテーマもいろいろ変わっていったこと、アメリカから帰国後にうつ状態になってしまったこと、論文の提出を一刻も争ったことなどのエピソードが興味深い。
    いつ結果が出るかもわからない研究でも、長期的なビジョンと熱意を持ちながら目標を地道に目標をクリアしていったからこそ、成功した。分野は違ってもこうありたいな、って思う。

  • このお正月は買ったkindle3Gで「山中先生に人生とiPS細胞にについて聞いてみた」を読みました。
    お父様が町工場をされていたそうで、代々医者の家系とかではなく、なんだかそれだけで親近感を持ちました。
    学術的な内容は置いといて...先生が順風満帆に歩んでこられたのではなく、私たちと同じ様に悩みや挫折があって、それを乗り越えてあの素晴らしい誇りある賞を受賞された事。失敗あってこそ成功につながるのだなと思いました。
    今の風潮は失敗を恐れすぎているように思います。失敗しない人なんていやしませんよ。いたとしたら...なんて魅力に欠ける事でしょう。
    あと読んでいて思ったのは「出会い」です。いい仲間と巡り会えるってなかなか努力したからってできるものではないと思います。
    山中先生に与えられた「ミッション」なんでしょうね。

  • <特に印象に残ったこと>

    *焦る気持ちをおさえて慎重に課題を乗り越えていくこと、結局は、それが、いちばん早くゴールにたどりつく道だと思うんです。
    *人間万事塞翁(じんかんばんじさいおう)が馬があります。→人生における幸・不幸は予測できないことをあらわす故事です
    *論文をたくさん読んで、どんな実験をしたいのか考えなさい
    *論文として循環器の基礎研究分野では評判の高い『サーキュレーション・リサーチ」誌に投稿したのです。
    *誰かの二番煎(せん) 、三番煎じの研究はするなというのが、「阿倍野の犬実験はするな」という言葉の意味です
    *研究者として成功する秘訣はVW。→Vはvision(ビジョン)~Wは、Work hared:
    *普段から、いまとり組んでいる実験と次にやろうとしちえる事件の関係を明確にする
    *アメリカの研究環境と帰国後の研究環境は対照的でした。辛かったのはマウスの世話

                              その他

全7件中 1 - 7件を表示

外部サイトの商品情報・レビュー

山中伸弥先生に、人生とiPS細胞について聞いてみたを本棚に登録しているひと

山中伸弥先生に、人生とiPS細胞について聞いてみたを本棚に「読みたい」で登録しているひと

山中伸弥先生に、人生とiPS細胞について聞いてみたを本棚に「いま読んでる」で登録しているひと

山中伸弥先生に、人生とiPS細胞について聞いてみたを本棚に「積読」で登録しているひと

山中伸弥先生に、人生とiPS細胞について聞いてみたはこんな電子書籍です

山中伸弥先生に、人生とiPS細胞について聞いてみたの文庫

山中伸弥先生に、人生とiPS細胞について聞いてみたの単行本(ソフトカバー)

山中伸弥先生に、人生とiPS細胞について聞いてみたのKindle版

ツイートする