人間の叡智 (文春新書 869) [Kindle]

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  • 文藝春秋
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感想・レビュー・書評

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  •  知性の鍛え方といった方面の著作も多い佐藤優氏だが、本書は外務官僚出身という経歴を存分に生かした国際情勢と国内政治の解説書だ。今回は電子書籍(Kindle)で読んだが、紙の書籍の発売日は2012年7月20日で、時事問題が多いので1年もすれば古臭くなってしまうだろう。

     この人は色々とすごいし尊敬もするのだが、やはり官僚出身のせいか、国家や政治の力を過大評価している気がする。経済と企業がいかにグローバル化しても、暴力装置を保有する国家の力は常に民間人や企業を圧倒し、国家という枠組みを超えることはないと考えているようだ。

     たしかに先進国ではそうだろうが、アフリカや太平洋の小さな国々ならどうだろう?国家と違って企業は土地に束縛されない。文字通りグローバル(地球上)で好きな場所に引っ越せる。企業が国家を乗っ取る日はそう遠くないように思える。

  • まさに人間の叡智。

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著者プロフィール

1960年1月18日、東京都生まれ。1985年同志社大学大学院神学研究科修了 (神学修士)。1985年に外務省入省。英国、ロシアなどに勤務。2002年5月に鈴木宗男事件に連座し、2009年6月に執行猶予付き有罪確定。2013年6月に執行猶予期間を満了し、刑の言い渡しが効力を失った。『国家の罠―外務省のラスプーチンと呼ばれて―』(新潮社)、『自壊する帝国』(新潮社)、『交渉術』(文藝春秋)などの作品がある。

「2023年 『三人の女 二〇世紀の春 』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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