特等添乗員αの難事件 I 「特等添乗員α」シリーズ (角川文庫) [Kindle]

著者 :
  • KADOKAWA
3.63
  • (8)
  • (21)
  • (17)
  • (5)
  • (0)
本棚登録 : 166
感想 : 12
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・電子書籍 (234ページ)

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • Qのスピンオフ的な物語。こちらは水平思考なラテラルシンキングを得意とする絢奈が大活躍。学はない、家族にもあきられ、ひねくれた考え方しかできない絢奈が、ご都合主義的に出会った那沖と能登先生の力を借りて、添乗員として成長していく。絢奈の前向きさ、へこみはするけど道を切り開いていく行動していく様は爽快ではあった。

  •  添乗員はわかる。特等添乗員とはなんぞや(笑)。まあちゃんとその意味は最後に説明されてるんだけど。なんというかよくあるコミカルな軽い劇画調ミステリもどき。「謎解きはディナーのあとで」とか「ビブリア古書店~」とか、ああいう流れね。端坐して読むほどのものではなく、あははと読み流せばいい。そう思えばこういうものにも存在価値はあるし、ぼくは嫌いではない。ただkindle版でセールに出てたから読んだようなものの、リアル本を相応の価格で買う気はさすがにしない。
     主人公の探偵?役浅倉絢奈の武器であるラレラル・シンキングはちょっとおもしろい。ミステリを理詰めで解くのではなくひらめきで解決するのは反則っぽいけれど、そういうところに目くじら立てる人はそもそもこんな本を手に取らないだろう。

  • さてさて、ラテラル・シンキングの申し子である朝倉絢奈が主人公です。ロジカル・シンキングの凛田莉子が陰とすれば、朝倉絢奈は陽でしょうか。または、凛田莉子の血液型がA型であるとすれば、朝倉絢奈の血液型はB型でしょうか?

    何れにしても、思考方法が天性のものというよりは、生い立ちの中で形成されてきたとしている点にも興味が持てます。

    しごとでは、どちらの思考方法も求められるので、この二人を同時に部下に持ったらどんなに幸せでしょう。

著者プロフィール

1968年、愛知県生まれ。デビュー作『催眠』がミリオンセラーに。大藪春彦賞候補作「千里眼」シリーズは累計628万部超。「万能鑑定士Q」シリーズは2014年に映画化、ブックウォーカー大賞2014文芸賞を受賞。『シャーロック・ホームズ対伊藤博文』は19年に全米翻訳出版。NYヴァーティカル社編集者ヤニ・メンザスは「世界に誇るべき才能」と評する。その他の作品に『ミッキーマウスの憂鬱』、『ジェームズ・ボンドは来ない』、『黄砂の籠城』、『ヒトラーの試写室』、「グアムの探偵」「高校事変」シリーズなど。

「2023年 『高校事変 16』 で使われていた紹介文から引用しています。」

松岡圭祐の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×