本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
- Amazon.co.jp ・映画
- / ISBN・EAN: 4582194843190
感想・レビュー・書評
-
連続怪死事件のどこがおもしろいのか?
昔小学生の時に、いとこがこのアニメの3話を見せてくれた。血が恐しかったので逃げ出した思ひ出がある。
それからずいぶん経って平気になったので、今回ニコ生の一挙放送で見てみた。
作画の質は大変高い。
ストーリーは退屈だった。映画「ファイナル・デスティネーション」に似てゐる。動機も理由もなく、次つぎに人が死んでいくだけだ。
主人公が重要な話を聞き逃がす偶然が多かったり、勘が悪かったりと、いろいろ作者に都合がいいのは納得できない。
原作が叙述トリックなので伏線がいくつか張ってある。
しかし、全体としては冗長で長すぎると思ふ。短篇にまとめた方が何倍もいいのではないか。
筒井康隆が偽文士日碌に《山田風太郎文学賞の候補作品はいずれも長大で読むのに難渋。貴志祐介「悪の教典」などは四百頁を越す大冊が上下二巻であり、綾辻行人「Another」も七百頁に近い大作なのである。》と書いてゐる。まあ第一回山田風太郎賞が森見や綾辻ではなく、貴志に決ったのは妥当な所だらう。詳細をみるコメント0件をすべて表示