<あの頃映画> 鬼畜 [DVD]

監督 : 野村芳太郎 
出演 : 岩下志麻  緒形拳  岩瀬浩規 
  • SHOCHIKU Co.,Ltd.(SH)(D)
4.31
  • (6)
  • (6)
  • (0)
  • (1)
  • (0)
本棚登録 : 35
感想 : 6
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4988105066076

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 制作年:1978年
    監 督:野村芳太郎
    主 演:岩下志麻、緒形拳、岩瀬浩規、吉沢美幸
    時 間:110分
    音 声:日:モノラル


    竹下宗吉と妻、お梅は川越市で印刷屋を開いていた。
    宗吉は小金が貯ったところで、鳥料理屋の菊代を囲い七年間に三人の隠し子を作った。
    おりあしく、火事と大印刷店攻勢で商売は凋落した。
    手当を貰えなくなった菊代は、利一(六歳)良子(四歳〉庄二(一歳半)を連れて宗吉の家に怒鳴り込んだ。
    菊代はお梅と口論した挙句、三人を宗吉に押しつけて蒸発した。
    お梅は子供達と宗吉に当り散らし、地獄の日々が始まった。
    そして、末の庄二が栄養失調で衰弱した。
    ある日、寝ている庄二の顔の上にシートが故意か偶然か、被さって死んだ。
    シートのあった位置からお梅の仕業と思い乍ら宗吉は口に出せない。
    「あんたも一つ気が楽になったね」お梅の言葉にゾーッとする宗吉だが、心中、ひそかな安らぎをも覚えるのだ。
    その夜、二人は久しぶりに燃え、共通の罪悪感に余計、昂ぶった。
    その後、宗吉は良子を東京タワーへ連れて行き、置き去りにして逃げ帰った。
    長男の利一には「よそで預かって貰った」といい訳した。
    お梅は利一を一番嫌っている。
    兄弟思いで利口な利一の白目がちな目が、お梅夫婦のたくらみを見抜いているようだ。
    何日か後、宗吉は、こだま号によろこぶ利一をのせ、北陸海岸に連れて行った。
    断崖上の草原で蝶採りに遊び疲れ眠りこけた利一を宗吉は崖下に放り出した。
    翌朝、沖の船が絶壁の途中に引掛っている利一を発見、かすり傷程度で助けだした。
    警察の調べに利一は父親と遊びにきて、眠っているうちに落ちたと云い張った。
    名前、住所、親のことや身許の手がかりになることは一切いわなかった。
    しかし警察は利一の服のメーカーのマークが全部切りとられていたことから、事故ではなく、利一は突き落とした誰かをかばっていると判断した。
    利一の黙秘に警察はお手上げになった時、偶然、入ってきた名刺屋が、利一の持っていた小石に注目した。
    利一が“いしけりの石”と話すそれは、石版用の石で、インキをこすれば、消えた版が再現できるかもしれない。
    警察の捜査が開始された。
    移送されてきた宗吉が警察で親子の対面をした。
    「坊やのお父さんだね?」警官の問いに利一が激しく拒否した。
    「よその人だよ、知らないよ、父ちゃんじゃないよッ」手錠がかかった手を合掌するように上げて、涙を流して絶叫する宗吉の声が部屋いっぱいに響いた。
    「利一ッ……かんべんしてくれ!」

  • 「鬼畜」再見。松本清張原作。緒形拳、岩下志麻。ラストの子どもの叫びが印象に残っていた。役者って上手いなぁ。

  • 怖い映画でした。主題とは別に時代感が自分の子供時代どんぴしゃなんで、懐かしさもあったり。

  • hulu2週間無料体験中に視聴。

    昭和53年の映画。
    昭和の駄目オヤジ。
    映るものすべてが懐かしい。
    この時代の俳優の存在感ってすげーな。
    誰が日本の映画を駄目にしたんだろうね・・。

  • 黒木瞳は犯罪者にならないのか?子ども三人を育てている身としては、辛い話でした。金があれば、腹違いだろうと気持ち良く育てるはず、女って。男は、自分の子かわからなくても必死で育てるのではないだろうか。

全6件中 1 - 6件を表示
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×