三浦綾子 電子全集 塩狩峠 [Kindle]

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感想・レビュー・書評

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  • 昔氷点を読んだ時、心に訴える作者だと思った。本作は教会の子どもたちにも分かるように意識されたのか、分かりやすい分、小説としては迫力にかける気がした。史実をベースにしているとは言え、キリスト教の教えを前面に出して、説教じみたところがあるのもすこし気になった。一方、主人公たちを通して人が宗教に入ってゆくきっかけが分かった気がした。また最後の場面の描写は、作者の本領発揮とでもいうか、涙するものだった。

著者プロフィール

1922年4月、北海道旭川市生まれ。1959年、三浦光世と結婚。1964年、朝日新聞の1000万円懸賞小説に『氷点』で入選し作家活動に入る。その後も『塩狩峠』『道ありき』『泥流地帯』『母』『銃口』など数多くの小説、エッセイ等を発表した。1998年、旭川市に三浦綾子記念文学館が開館。1999年10月、逝去。

「2023年 『横書き・総ルビ 氷点(下)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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