神無き月十番目の夜 (小学館文庫) [Kindle]

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著者 : 飯嶋和一
  • 小学館 (2006年1月1日発売)
  • Amazon.co.jp ・電子書籍 (448ページ)

神無き月十番目の夜 (小学館文庫)の感想・レビュー・書評

  • 小生瀬の一揆にまつわる話。 新しい支配者による検地により、今までとは比べものにならないほどの年貢を課せられる。 大人たちは、「生きることこそ大事」と、受け入れようとするが、若者たちは、自分たちの伝統や信仰を踏みにじられることを拒み一揆を選ぶが、その結末は悲惨なものであった。 一揆の結果は地獄のようになったけれど、ただ年貢を納めるためのみ生きていくのもまた地獄であっただろう。 最後の戦闘場面は、あっけなく終わった印象だが、結果が悲惨な物だけに、これで良かったのだろう。

  • まるでホラー映画のような不穏な情景から始まり、一歩一歩踏みしめるような冷静な筆致で、この集落に起こったことをサスペンスのように明かしていきます。そして、歯車が噛み合わず転がり落ちていく悲劇に説得力があります。明治期に刊行された歴史記録の僅かな記事から、ディテールを書き加えリアルな歴史小説に仕上げる想像力と叙述力に圧倒されます。傑作です。

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