夢売るふたり [DVD]

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監督 : 西川美和 
出演 : 松たか子  阿部サダヲ  田中麗奈 
  • バンダイビジュアル (2013年3月6日発売)
  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4934569644763

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夢売るふたり [DVD]の感想・レビュー・書評

  • 上映期間中、見逃しましたし。。

    阿部サダヲ×松たか子×結婚詐欺。
    もうそりゃぁ怖い。松たか子怖い。

    妻って怖いなーとしみじみ。。
    旦那って詰めが甘いなぁとしみじみ。
    女の業と男の業を見せつけられる映画でした。

    オチはちょっと納得いかないけどねぇ、、、

  • 私的日本三大期待してる監督一人。今回も裏切らず。アイドル旦那、プロデューサー嫁の愛憎劇。少なくない登場人物個々が印象深い。監督の演出力、役者裏方から受ける愛され力に脱帽。心の襞を舐めて愛撫する姿が浮かぶ官能性にメロメロ。親と観るな。

    松たか子みたいな女性に支えてもらって旦那は幸せだなぁ、なんて全然思えない。怖い。怖すぎます。一途さのあまり、アメとムチならぬ、奉仕と処罰。旦那もよく頑張ったよ。

    旦那がわりと男気があるんだけど、どうも空回りしてしまっている。いるんだね、こういう男。世のモテる男は必ずしもイケメンじゃなくてもいいってことだ。目よりも心で恋をする。

    優しさにクラクラしてしまう女の弱き心をしっかりとつかみとるのはやはり女だったか。

  • 嫁が狡猾に見えるようでいて、
    心の奥底にある大切な何かを着実に削っていき、
    しかもそのことに気がついておらず、
    密やかに渇望しているその女の生々しさ。

    旦那がアホな正直者であるように見えて、
    実は無意識で確信犯的な卑怯者にも映り、
    良心というよりは単純な本能に従っているだけで、
    本当に傷つけて裏切り騙しているのは妻であるという、
    重大なことに気がついていない、愚かさ。

    そうして騙される女たちの、
    孤独、疎外感、恥じらい、
    それを上回る欲望と、
    幻想にしがみつく姿。

    誰にも罪はなく、
    誰しもが罪人だ。

  • 東京の片隅で小料理屋を営む貫也とその妻里子。
    二人が懸命に働いてようやく手に入れたその店は調理
    場からの出火が原因で全焼してしまう。
    一からやり直そうとする里子に対しすっかり投げやり
    になってしまった貫也だった、
    夫の浮気に気づいた里子は彼を使って結婚詐欺師をす
    ることを思いつく。
    こうして2人は孤独な女を相手に巧みな原因詐欺を繰
    り返し店を再開するための資金集めを始める。
    ふとした運命のいたずらから2人で結婚詐欺を始めた
    夫婦の姿を通して男と女の単純には割りきれない愛憎
    と欲望を描いたヒューマンドラマです。

  • 西川美和大好きですが、これは痛い、虚しい、さみしい、つらい、えぐい、息苦しい、生々しい、人間臭いが強くて見るのが辛いです。そんなところが好きとはいえ。

    いつもラストカットが非常に心に残るのですが、今回はにやっとせず、思わず叫びました。これで終わってしまうのか、と。ゆれるは分からないのが良かったけど今回は全くわからない。

    松たかこが秀逸。タイトルが秀逸。
    二人は夢を売ってる、そして金をもらってる。でも二人の夢は何なのか。最初は同じはずだったのに、段々ずれてくる。夢のためにやってるのか、手段が目的になってるのか。
    かんちゃんは里子を後ろに乗せてたのに別の人を乗せはじめる。見送りを期待するときにすれ違い。そのずれがさみしくて空しくて。たしかに結婚詐欺は腹いせなんでしょう。本心を見せない妻。自分の手のひらで夫を転がしてたけど、それも空しくなってくる。最後の顔も引き金を引いた女性との挨拶も、何を考えているのかよく分からない。

    夢ってそれだけで価値を持っている。結婚に夢をもっていても結婚している人からすれば、大したことない。特別な何かをもちたい人も持ってる人からすれば普通でいたい。「私はモンスターじゃない」。寂しいから他人の愛情がほしい。でもただ単に寄り添ってるだけじゃ、自分の人生を歩めなくて空しくなる。そのループ。
    冒頭に戻るけど、さみしさ、むなしさ、つらさが人の人生の数だけあって、それを集めた映画だ。だから生々しいし、人間臭い。そうか、段々里子は感情をあまり出さなくなるから怖いんだな。でも自慰行為や生理等松たか子一人のシーンは妙に生々しい人間臭い。絶妙です。

    「自分の足で人生を作らないと人生は卑怯になる」、「誰かに幸せにしてもらうんじゃなくて、自分で自分の人生の落とし前をつける」

  • 西川美和監督の作品は毎回衝撃を受ける。

    松たか子の演技力のすごさ。
    なんでもない風を装いながらも、ものすごくしたたかで、ものすごく執念深い女の人の心を演じているあの感じ。誰でも少なからず持ち合わせている感情だと思う。

    愛って偉大だしすごいパワーのあるものだけど、その分、壊れやすいものなんだな、って。こわしちゃってるのは誰でもない自分たちなんだな、って。

    お友達の役者さんも出ていて、普段の彼とはあまりにかけ離れていたチンピラっぷりがツボって思わず観終わった後にメールしたw
    肩で風切る感じが最高だったよw

  • 女性のしたたかさ、奥深さが根強くて、それでも結局どういう生き物なのかわからなくなる。
    結局わかったことは、目に映ったもの、体験しているものを信じ切ってはいけない。侮ってはいけない。騙しているつもりでも気が付いたら立場が逆転している。

    人が人と関わって関係が深くなると、心が開いて、ゆっくりとゆっくりと
    守っていた信念という鎧が外れていって、ボロボロになっていく姿が
    怖かった。

    だけど、女性が駄目な男と付き合っているのは、
    優越感に浸りたいとか、手玉に取りたいとか、
    そういう黒い感情じゃなくて、
    もっと優しい感情なんだろうなって思いました。

    わからん。

  • なかなか鋭いというか痛いとこついてくる映画だと思った。

    自分の足で道を作らないと卑怯なことになるわよ…

    あぁつらい。私の人生なかなか頑張ってきたけど、親に乗っかって、彼氏に乗っかって、旦那に乗っかって、子供に乗っかって…乗っかっる相手を乗り換えて生きてるんじゃないかと正直思う。

    松たかこすごい。他の作品もみてみたい。

  • 何も予備知識なしで観た。

    良かったな~~笑えたし
    引き込まれたし考えさせられた。
    夢を売るふたりってそういう事か。
    女は怖い(笑)

    阿部サダヲがモテる役に違和感ないし
    やっぱ演出と演技力は大きいね~

    松たか子
    何演じても松たか子なんだけど
    それでも演技が凄いと思わせる
    これはある意味本当に演技力があるって
    そういう事なんだと思うな。

    いや~良い映画に出会った(^^)/

    前日にバードマン観たんだけど
    夢得るふたり方が奥深いで(笑)

  • 結婚詐欺をする夫婦の物語です。
    サダヲちゃんが出てるので観ました。
    旦那の浮気に気付きお金を燃やした奥さんが金のために旦那に結婚詐欺をさせるってのはちょっとどうなの?と思いつつ。
    旦那が本気になっちゃうかもしれないって不安になると思うんだけどな。
    また騙される女の人たちもいい人多くて。
    「よく騙せるよなー。情が移らないのかな?」と思いながら見てた。
    結果ハッピーエンドになるわけもなく。
    まぁ女の方がしたたかだっていう話かな(笑)
    あと結構、松さん身体張ってましたよ。
    自慰とかトイレシーンとか半ケツとかナプキン装着とか。

  • どこかヴィヨンの妻を彷彿とさせる
    松たか子さんの役どころ

    実際は無言のシーンでしたが
    最後のシーンなんかは特に
    「人非人でもいいじゃないの。
    私たちは、生きていさえすればいいのよ」
    という台詞がぴったり

    後半は
    夢を売りながらどんどん
    汚れて濁っていくふたりが
    観ていて辛く苦しかった

    監督はゆれるの西川美和さん

    良心と悪意の狭間で揺れ動く様子や
    劣等感や嫉妬といったどろどろした
    感情を描くのが本当に上手でした

  • 「ゆれる」や「ディア・ドクター」の西川美和監督作品ですが、よかったです。

    映像の雰囲気や、音楽の使い方が良くて、映画を観始めて、スーッと映画の世界の中に入っていけて、結構長い映画なんですけど、最後まで集中して観ることができました(西川美和監督作品、あらためて良いなあと思ったりしました)。

    あと、とあるシーンに出てきた人が、あとあと出てきてつながったりと、人間関係的なことに伏線が張ってあって、脚本がよくできてるなあと思ったりしました。

    それと、今は、「アナと雪の女王」で話題になっている松たか子さんですが、「アナと雪の女王」より、「夢売るふたり」での松たか子さんの仕事のほうが評価されても良いんじゃないかなあと思ったりしました(僕が知らないだけで、以前に、話題になってたり、評価されてるのかもしれませんが・・・)。

  • 2012年 日本
    監督:西川美和
    出演:松たか子/阿部サダヲ/田中麗奈/鈴木砂羽/木村多江/笑福亭鶴瓶

    仲良く居酒屋をいとなむ夫婦が、うっかり火事を出してしまったことでゼロから出直し。序盤、できすぎた妻の姿に、むしろ劣等感に苛まれる夫の姿は、同じ松たか子の「ヴィヨンの妻」を彷彿とさせられましたが、夫の浮気をきっかけに、結婚詐欺という犯罪に二人してつっぱしっていくあたり、太宰どころの騒ぎじゃありません(笑)。この夫婦のすごいところは、普通なら「坂道を転がり落ちていくように」転落していくのが犯罪人生なのに、むしろ「坂道を駆け上がっていくように」上昇志向で犯罪を重ねてゆくところ。とはいえ、それが犯罪である以上、しっぺがえしは必ずある。上った分だけ、最後に転がり落ちるスピードも半端なかったりして、当然ハッピーエンドで終わるわけはないのですが。

    イケメンでもなく、どちらかというと不器用で要領の悪い貫ちゃん(阿部サダヲ)が結婚詐欺師、というのは、しかし逆に説得力がありました。いかにもホストみたいな男に、実は女性はひっかからないですよねえ(笑)。こういう、いかにも嘘のつけなさそうな、私がいなくちゃ駄目なんだわとか思わせちゃうキャラのほうが、母性本能をくすぐるのでしょう。

    そして松たか子はとっても怖い。夫を愛しすぎているがゆえに、その愛情が複雑骨折して、ものすごく歪んだ形での復讐にまで追い詰められてしまう。彼女自身は少しも幸せではない。ちょっとした細部(話題になってた自慰シーンとか、生理になって下着ををはきかえる場面とか)の積み重ねで彼女の心情を表現するのは、さすがに女性監督の巧さ。終盤になって、ラーメン屋の店長が里子を誘うシーンとか、それだけで、そっか、彼女のほうも他の男と寝ちゃえば、もっと簡単に旦那を許せたのかもしれないのに、ってふと思わされたり、貫ちゃんの最初の過ちの相手・玲子さん(鈴木砂羽)との偶然の邂逅も、そもそもが不要の嫉妬に過ぎなかったのだと思わせる節があって、そのへんのエピソードの入れ方もさすがだなあと感心しきり。

    あと、被害者側の女性陣がなんかみんな魅力的なんですよね~。重量挙げでオリンピック目指してるひとみちゃんとかさ、風俗嬢で男運なくて借金まみれだけど筋の通ってる紀代ちゃんとかさ、もうこんな良い子騙せないよ!普通に応援してあげたいよ!って気持ちに、騙すほうだって揺らいじゃう。そしてラスボスよろしく最後に登場するのが薄幸役の女王(笑)木村多江。これがシングルマザーで可愛い子供とのコンボできちゃったら、さすがの松たか子も太刀打ちできない・・・

    男性陣も、うさんくさい弁護士役のつるべ師匠やら、紀代ちゃんのヒモ旦那役の伊勢谷友介とか、出番少ないながら良い味出してていい感じでした。総じて、面白かったです。男女の恋愛の心の機微は、定型におさまりきらないし、簡単には測れないよなあとしみじみします。
    (2013.05.28)

  • 松さんの、怒りを帯びていく様子が
    ほんとに恐ろしかった。
    ほんとに怒らないとあんなに殺意を帯びた
    感じにはならないのでは…
    時々はさまれる線路の様子とか、
    夕焼け(朝焼け?)の風景とか、
    そういうところも良かった。
    リアル というより 生々しい。

  • VIVA! 松たか子!
    演技はうまいし、綺麗だし、最近の女優さん達が小粒な中では、昭和な大物感があって、稀有な女優さんである。
    阿部サダヲはいつもながら上手い。
    演技陣がいいのはさることながら、この映画の一番のよさは、なんといっても脚本だろう。
    伏線はきっちりと張り込まれ、ちゃんと解かれているし、ストーリー展開が奇抜で、なのに、登場人物の心情がくっきりと描かれている。
    無駄がなく、退屈しない。
    一瞬も目を離せない映画だ。
    西川美和監督、あなどれない。

  • 広島が生んだんだ映画プリンセス・西川美和の4作目長編作品。
    火事で財産を失ってしまった居酒屋夫婦の物語。

    「またお店を出したい」
    そんな純粋な夢が、夫の1回の浮気をきっかけに結婚詐欺へと向かっていく。。。。
    「夢を売る」とは、結婚を夢見る女性に与えたものか、
    ふたりが見た「夢」をお金に換えたものか。

    西川監督が撮ったらハッピーエンドに終わらないと、わかっていたつもりだが(笑)、やっぱそうだった

    むしろ本作が一番救えない?

    別に乳がんの本を見ながら、自慰行為をする松たかこが生々しすぎて興奮できないのが理由と言う訳でもない。

    人の恩を受けて、居酒屋を切り盛りしてきたのに、
    浮気を知ったさとこ(松たか子)はどうしてその矛先を「人を騙す」ことに向けることができたのか。
    お金の為とはいえ、夫のカラダを他人に交わらせることができるのか。。
    女ってコワイね。
    劇中で阿部サダヲに「お前の本当にや
    りたいことは何や? 足りないのは腹いせやろ?」と問いただしていたのがこの映画の真理。
    さとこは復習を誓ったのだろう。
    阿部サダヲと松たか子のベッドシーンは、最後までなかった。
    しかし、「夫婦」を象徴するチャリを二人乗りして街を疾走するシーンは後半はなかった。
    それはお金は貯まるにつれて、失ったしまった夫婦の絆のように見えて仕方がなかった。

  • 感想‥これを見て何を感じたか聞かれると困る。
    人間って強いな。
    弱いから強い。なにかに頼っちゃう弱さと強さ。憎むこと、行動すること、力に変えること。
    この映画は全てお金が絡んでいて、愛が絡んでいて、とても切ない。
    そんな話とは裏腹な音楽。これが女を強く見せるポイントかなと思った。

    世の中にゎいろんな人がいるな。
    【追加】
    松たか子のひとりのシーンがやたら頭に残る。強がり•寂しさ‥だんだん自分の指示でなく動く夫に対する感情。
    すごく切ない。
    始めてしまったことに対する終止符の打ち方。恨み•悔しさ。

  • 劇場にて。

    女はしたたかで強い。

    えぐい一歩手前の演出はさすが西川美和さん。

  • 亭主が他所の女と関係を持ったと知った途端、別人のようになる妻。
    やっていることは愚かだし虚しい。執念だし復讐だ。その姿は単純に恐ろしく見えた。が、義父と話しながら涙を見せたりするのもその同じ人と知ると愛おしい。どちらも本当だ。猜疑心や罪悪感や嫉妬にまみれて生きるのって、それが人間だと美化してしまえば文字通り美しく見えるかもしれないけれど、美化の域を出ない。性質そのものを美しくする努力が要る。そういう雰囲気は出てなかったように感じる。最後に何かを感じて寄り添おうとしたのに、できなかったからあのエンドになったのだろう。すれ違いが生む切ない終わり方。結局逃れられなくて受け止めるしかない。愛とか語るような器もないけれど、愛ってこういうのよりもっと大きいものだと思う。

    (20130903)

  • 男の人は分かってくれるかな。さとこの気持ちがわかると言ったら引くだろうか。

    別のことを言ってるようでありながら「女」を浮き彫りにした映画だと思った。
    怪物じゃないと泣く気持ちはよくわかるのにその姿がどこか怪物みたいであったり、みんなみじめな思いをしているのよ別に完璧な人を求めてるわけじゃない云々とか、最後の男の子の場面とか、悪意を含みながらも核心を突かれることばかりで、具合が悪くなった。観ていて傷ついた。
    へこんだのではなくて、切りつけられて血が止まらない感じ。

    何も言わないのにいろいろなことが雪崩のように伝わってくる松たか子の演技がすごい。演出がすごい。
    宣材写真?になってるこの場面もすごいし、この場面を中心に据えて宣伝しようっていうのもすごい。
    物事があんな風に裏目に出てばかりの人生だったらわたしは生きていく自信がない。生きることになるのだろうけど。

  • 監督:西川美和
    主演:松たか子、阿部サダヲ

    阿部サダヲと松たか子が営む小料理屋?居酒屋?が
    火事に。。。
    あの忙しさで2人だけってのが無理あるよな。

    焼きとり焼いてる最中に大量の注文を受けて、
    目を離している間に火が紙に移り、火を消そうと水ぶっかけまくるが、テンパってガスを噴射。

    もう、残念なことに。。。

    そこから、いろいろあって新しい店を出すため、
    結婚詐欺をすることに。

    阿部サダヲ、いい人キャラだね~。
    田中麗奈、久しぶりにみたわ~。

    なんか、いいね。
    眉毛が。

    最後の終わり方がよくわからんが、途中まではおもしろかったぞ。

  • 「ゆれる」「ディア・ドクター」と、西川美和監督の描く
    人間像に感服していたボク…封切りより、ずっと
    気になっていたのだけれど…松たか子、阿部サダヲを
    配した本作…ようやく観ることができました!

    あぁ…松たか子…やっぱりうまいなぁ…役者だなぁ…
    でも、この映画では、全然綺麗じゃあないし、可愛くもない…
    阿波サダヲも持ち前のテンポも少ぉ~しゆるい…
    おそらく、それこそが西川監督の狙ったところ…すごい!

    -夢なんてほんの少しで充分よ

    わかっちゃいても、そうは生きられないのが人生…
    純真という名を借りた猜疑、嫉妬…あれやこれや
    整理されないまま流されてゆくもの…ただ、ボクには、
    このふたり…なんとも羨ましくも思えたのです。

    松たか子の表情が…少しづつ変容してゆきます…
    阿部サダヲを送り出すときの顔…わずかにわずかに揺れる髪…
    細かな演出が効いてます…極めつけはラストシーンの表情!
    歌舞伎で拍子木を鳴らしたような粋を感じました!


    この映画は、西川美和監督の前作に比べると、
    好き嫌いが別れるかもしれません…賛否もあるだろうなぁ…
    でも、やっぱり、ボクは好きだなぁ…心底笑えません…
    泣ける映画じゃありません…でも、しみじみと好きだなぁ…

  • 面白かった。面白かったんだけれども、これって、表現媒体を間違っていないか? と思わせられるほどに脚本がいい。物語としてよくできている。
    だから、観ながらつねに「読んでみたい」という思いがつきまとった。
    映像も悪くはないんだけれども、漠然とした違和感が感じられた。
    ひとつは、たぶんこういうことなんだろうと思う。
    本作の監督は、映画という表現媒体をone of themのツールと思っていて、それはそれで全然アリなんだけれども、じゃあ映画という媒体で最大限パフォーマンスできているかというと、お世辞にもそうだとは言えない。本作はストーリーを語るために映画という手法を用いているだけで、楽しみ半分しらけ半分だった。
    繰り返すけれど、物語としては面白いが、映画としては可でもなく不可でもなく。

  • だめです。何が面白いのか?

  • さとこの内面がとにかく怖いわけだが、何故怖いかって、こちらに見えているのと全く別な、言っていない言葉や表していない感情をひしひしと感じてしまうからである。
    が、最後のカットでさとこが振り返った時に髪束がピッと鋭い音を立てて翻る画が脳裏に焼き付いて消えないのは、意味や感情から解放されて、さとこの肉体、あるいは「存在そのもの」が映し出されているからなのかもしれない。

    市島夫婦は、人の人生に土足で入り込んで、中途半端に壮絶さを疑似体験して、摩耗して、人よりもずっと早く「ただ在る」状態になった。

    それがいいことなのか悪いことなのかはわからない。
    そもそも最初から最後まで、善悪を揺さぶられているような気分だ。
    最後だって、結局冤罪である傷害事件で服役するわけで、致命的には罰せられない。
    償いや因果というようなことは、眼中にもないようだ。

    残るのは、不思議なくらい空っぽな私の内面と、画面を前にほうけている私の肉体だけである。
    何を指標に生活していたのか、すこしだけ途方にくれた。

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