華竜の宮(上) (ハヤカワ文庫JA) [Kindle]

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著者 : 上田早夕里
  • 早川書房 (2012年11月9日発売)
  • Amazon.co.jp ・電子書籍 (398ページ)

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華竜の宮(上) (ハヤカワ文庫JA)の感想・レビュー・書評

  • 普段あまり手に取らない海洋ものの未来SF。

    かといって深海のモンスターや水没した古代文明やすごい潜水艦が出てくる冒険活劇ではなく、ストーリーは種族間の衝突を緩和するためにネゴシエーションに奔走する外交官が主人公。

    厳しくも自由な海上民の暮らしや、人と魚舟との深い絆の物語は、どちらかというとSFよりファンタジーに近い。
    この話の主体は残された陸地にすがりつく地上民ではなくて自然と共に生きることを選んだ海上民の方だった。


    汎アの強硬策、不穏なネジェス、青澄と恩師との過去、ツキソメの出自。
    謎がたくさん残っていて一気に下巻に突入した。

  • 「華竜の宮」(上田早夕里)を読んだ。まずは驚嘆!こんなにも骨太でハードな世界観とこんなにも泣きたくなるセンチメンタリズムの融合が可能だったなんて。細部まで手を抜かずにきっちりと書き込まれたストーリーに綻びはなく、最後まで静かに熱く滾る人類への想いは読む者の胸を打たずにはおかない。

  • 深紅の碑文を読んで、読み返したくなって文庫で再読。深紅の碑文の主要脇役たる海賊の父親がちゃんと登場していたとか、そもそものホットプルーム理論を述べた科学者と同じ姓の女性二人が自作に登場している(これは碑文でも登場人物の一人に指摘されながらも、生い立ちについてはスルーされたので、次作があれば何か繋がるエピソードがあるのだろう)など、わかって読めば楽しめるマニア的な楽しみがある。

  • 世界観に惹かれる。
    広い海原を魚舟が"朋"を乗せて、水平線を行く。イメージは鯨かな。
    生きていく大変さと厳しい環境とそれを壊した人間。
    ため息とともに読んだ。

  • 早くも今年の読了本No.1になりそぉ〜な予感!?

    海底上昇に伴う海面上昇で地球表面が一変した未来。
    限られた陸地と広大な海洋に適応すべく、従来の文明を引き継ぐ地上民と海洋生活に適用すべく改造を施された海上民。
    地球パニック小説と海洋SF、さらには厳しい自然に晒されながらも自然を受け入れ生活する海上民のファンタジー的な部分を併せ持つ本小説は、現代の人間と自然の共存と人間の業とのバランスの問題を鋭く追求している。

    上巻最後ではさらなる問題が定義され、再び同じ過ちを犯すのか?と下巻の展開をワクワクさせつつ終わるが、さてどうなることやら?

  • 洋画ウォーターワールドのような世界.

    陸上の民と遺伝子操作により海上へ追いやられた民.

    相争う二つの種族.人類滅亡の危機を前にして,

    業深き人類は,どこに向かっているのだろうか.

    次巻が楽しみです.

  • 政府高官と青澄との駆け引きは、さながら現代の日本政治の舞台裏を見ているかのようで、現実はこんなものなんだろうなぁ、と思わされることがしばしば。時折、小松左京さんの「日本沈没」のイメージすら思い浮かんだりもして、今当たり前のようにして目の前にある日常は、けれども自分が思っているほど当たり前ではないのかもしれないな、と今さらながら考えさせられた。

    自分たちが生きるためには、他の生物は犠牲にしてもいいのだという人間の傲慢さ。

    地球規模でみれば、人間だって生物の一種に過ぎないということを、人知を越えた天災を前にした時人々は知ることができるのか、できないのか。このあたりが下巻の見どころとなるのかな、と想像しつつ、SFも案外と深いものなのだなと感心している次第なのでありました。

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