穴 LE TROU HDマスター [DVD]

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監督 : ジャック・ベッケル 
出演 : ジャン・ケロディ  フィリップ・ルロワ  ミシェル・コンスタンタン  マルク・ミシェル 
  • IVC,Ltd.(VC)(D) (2013年1月25日発売)
  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4933672240695

穴 LE TROU HDマスター [DVD]の感想・レビュー・書評

  • これと同じ「穴」というタイトルの映画は他にもいろいろあるみたいなのだけども果たして他の「穴」が本作を超えるだろうか。
    他の「穴」は未見であるけども間違いなく本作を超える「穴」はないだろうかと思います。

    徹底的に貫いた揺るぎないリアリズムが冴える本作。
    ただ穴掘って脱獄するっていう過程に尋常じゃないリアリティが126分続く・・・・。
    本作のような脱獄系映画は私の大好きなジャンルの1つでありますが他の(とりわけハリウッド映画)には見る事が無い程のすさまじいリアリティが本作には有ります。この本作と同年にかの名作「大脱走」が制作されていますがこちらはリアリティーの中のエンターテイメントなのだけどこちらはリアリティーの中のドキュメンタリーとも言うべき。

    何が凄まじいかと言うと俳優たちが演技でなく本気で小細工を作り上げ穴を掘っているっていう感。それにコンクリートの床をガーンガーンきーんきーん言わせながら懸命に叩き付けて割るというロングショットが最早そのカット自体がドキュメンタリー。

    5人の主要俳優もこれまた「大脱走」に負けず劣らず個性的で面白いとてもナイスなキャスティング。
    このフランス的渋い感じがたまらなく素敵ですよね。

  • 囚人なのに皆私服を着てしゃんとしているし、暇を持て余していて、随分お洒落な脱獄映画だなさすがフランス映画、とか思って最初観てたんだけど、永遠と穴を掘り続けるシーンがあったり、ガスパールと4人の微妙な感情変化だったり、BGMがなく抑揚がある作品ではないのだが、ふとしたカメラの切り返しや登場人物の顔のアップがあったり、ひとつひとつが繊細に作られている。最後のオチはちょっと悲しいんだけど、映画としてとても秀逸。

  • BGMを一切使用しない、淡々と進むフランス映画(初公開は1962年)
    1940年代のフランス刑務所が舞台。
    脱獄を試みる囚人たちが主人公です。

    脱獄の為にひたすら穴を掘っていくのだけれども、この音がかなりでかい。
    ・刑務所自体も工事中だから気付かれにくい
    ・音はあくまで「脱獄する囚人たちにとっての音量」
    という説があるみたいです。

    ラスト30分ぐらいで怒涛の流れになります。
    なかなか良い映画でした。

  • 初ジャック・ベッケル。

    古い映画ではあるけれどスリルフルなケイパームービーでした。

    楽しく見られた要因としては
    外国の監獄なので日本人のわたしには設備や仕組みの古い新しいとか
    やり取りの真偽がわからないのも好都合だったかも知れない。

    眉毛の男のひとり語りからスタートするが
    この短い助走的なシークエンスが物語の締めくくりに
    さらりとスマートにいろんな決着を付けてます。

    古きよき時代の監獄はこういうストーリーを生み出せる
    脇の甘さというか、人力でなんとかなりそうなところが
    ある。

    ただ、耳をつんざくような大音響でガンガン穴を掘る姿は
    もう少し静かにしないとバレルぞ!って言いたくなります。(笑)

    いい味わいの映画でした。

  • 掘って掘って掘りまくる。人間ってそんなに掘れるの?というぐらいに。脱獄しようとしてるのに結構大胆かつ豪快!面白かったです。

  • 面白かったです。
    何かに似ている…と思ったら「抵抗-死刑囚は逃げた-」でした。抵抗のほうが先だし、ストーリーもだいぶ違うけど。。

    本当にガツガツやりまくって掘るのを撮っているのはすごいなーと思います。さすがに気づいて!看守!と思うとこもあるけど…。

    脱獄ものの映画は脱獄犯が主人公だから、彼らが正義になる。ものすごい重罪の犯人でも、どことなく良いヤツに描かれる。主人公は言ったらえん罪なので、立場は他の囚人とは違う。看守が主人公の映画があっても面白いかも、と思った。
    あと最近の脱獄ものと言えばプリズンブレイクか板尾創路の脱獄王しかないので(多分)、今の脱獄物語(ダイハード4.0みたいに)が観たーい! うっふぁ!そんなことしちゃうのね!みたいな感動。

    実はラストがしっかりうまく飲み込めてないので、誰かに喫茶店で「えー、あそこはこうなんだよ!」と説教して欲しい。

  • めちゃくちゃおもしろかった。囚人たちが脱獄を企てるわけだけれども、冒頭で登場するが実際の脱獄囚の話をもとにしているようで、脱獄計画の細部があまりにリアルで驚いた。逃げるための穴を掘る苦労がわがことのように伝わってくる。ああ、ほんとうにこの計画は成功してほしいと思えてくる。ところが、と観るものを裏切るのが本作。
    この計画ははたして脱獄にふさわしい計画だったか。
    それを観たあとしきりに考えさせられた映画だった。

  • これが元なのか?ってぐらい、
    古い映画、かつフランス映画で、
    ハリウッド的な分かりやすい面白さは、無いが、
    ラストをそこで落としたか!
    という衝撃は、
    脱獄モノとしては、なかなか。

    脱獄技?もリアリティーあるけど、
    脱獄モノを色々観ている経験があると、
    ドラマ性にかけると感じてしまう。

  • 名作!!脱獄のために穴を掘り続ける男たちの関係性が、クールな友情で結ばれていて最高に魅力的。でもどこかそこには一部同性愛的な雰囲気も感じる。穴を掘る作業やなにかの手仕事を1カットのアップで切り取った画面構成も印象に残った。

  • 大傑作。

    最後のスプーンにうつる警官の姿に、驚きと圧倒。あの映像のとりかたはすごい。

  • (1)主題
     雑味なし

    (2)示唆
     久しぶりにモノクロ映画を観たら当たりだった。脱獄映画と言えば「シャーションクの空に」など複数の有名作品があるが、脱獄よりもむしろ、登場人物の人生などにスポットがあたりがち。一方で本作は脱獄そのものに焦点が当たっていて、壁や床を掘り続けたり、刑務官の眼をかいくぐったり、するシーンが大半だ。また、実際に起きた事件をもとにしていること、そして、出演者の一人が実行犯という力の入れようで、他の脱獄映画とは緊迫感が違う。ラストシーンで主人公は、自分だけが助かるか、それとも仲間と一緒に脱獄するか、という二者択一を迫られるのだが、このシーンが強く記憶に残るのは、脱獄の現実感をとことん突き詰めた雑味がない作風に因るものだと思う。
     
    詰め込み過ぎて何も伝わらないものが殆どの中で、絞り込んで色々なことを伝えてしまうものもある。これが記憶に残る作品によく見られる特徴の一つだと思う。

  • 監獄内のいろいろなものを工夫することで、脱獄の道具を作っていく
    ”ただ、穴を掘っていく”ことに、こんなにもドキドキはらはらするものか
    最後「刑務官がずらり」、正直、びびった
    うさんくさいと感じていたが、裏切りましたか・・・

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    1947年に実際に起きた脱獄事件
    脱獄のリーダー、ロラン(ジャン・ケロディ)はこの事件の脱獄囚
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  • 繊細な映画で、なおかつオトコがすばらしく色っぽく。

  • 傑作、本当に傑作。

    過剰な演出も音楽もなく、ただ穴を掘って脱獄するそれだけの話をここまで面白く見せるのは映像の魔力がなせる技。

    フランス的エスプリと絵面のおぞましさがイイ感じです。

    お勧め。

  • 無骨というか、男臭いというか、緊迫感の中、ただ穴を掘る。

    光ある場所への執念、印象的なラスト。
    素晴らしい作品でした。

  • ラストが恣意的で虚無感が漂った。

    普通の映画に仕立てた方がよかったのではないか。

  • 前半の約1時間を観てふと思ったのは「これ、ヌーヴェルヴァーグの人たちが好きそうな映画だなあ・・・」ということでしたがやっぱりそうでした。これはジャック・ベッケルの遺作ということで、作品としてはもうちょっと前の方が影響力は高いのかも。
    ヌーヴェルヴァーグ世代のルイ・マルさんの『死刑台のエレベーター』、名作と言われてますけど僕はあれ全然ダメでして・・・『死刑台のエレベーター』よりもだんっぜんこっち!『穴』はめちゃくちゃ面白い映画!!
    ヌーヴェルヴァーグヌーヴェルヴァーグと書いちゃうとちょっとアレなんすけど、自分の中ではヌーヴェルヴァーグって「より面白い映画」「パンク」「世代闘争」っていうそれだけ、簡単なことだと思っております。ハリウッドでもボグダノヴィッチとかデパルマとかジョン・カーペンターって実は近いんじゃないかと思うんですよ。ヒッチコック・ホークス主義で。

    この映画はフォロウィーさんたちの間でも非常に評価が高いのでレンタルしました。内容は脱獄もの。まず脱獄ものも鉄板というか・・・基本的に面白いっすよね。『大脱走』『パピヨン』『アルカトラズからの脱出』『ダウン・バイ・ロー』『ショーシャンクの空に』『プリズン・ブレイク』・・・ちょっと違うけど『ザ・ロック』(笑)。
    のちの『パピヨン』とか『ショーシャンクの空に』とかになってくると実存主義的というか、脱獄する以外に意味づけがなされてる場合が多い気がします。
    この映画はそういうのはあまりなくって、脱獄の描写がメイン。しかし「脱獄しようとして初めて生きてる実感がわいた」という描写は2箇所ほどあります。

    それとやはりこの映画の特徴は、「ガーン!ガーン!」って掘るところを執拗に映し続けるシーン。あそこがほんとに素晴らしい。大好き。
    '47年に実際に起きた脱獄を元にしてて、本人が出演してる。昔だし、刑務所が色々と杜撰というかゆるいんですけど、「ありもので工夫して脱獄する」というところはやっぱり面白い。『冒険野郎マクガイバー』みたいな・・・。
    1960年に作られた映画ですけど、今観てもすっごく面白くて手に汗握る。サスペンスがずーっと続く映画。もし当時観てたらこれの3倍ぐらい面白かったんじゃないかなあ。

    ヌーヴェルヴァーグの話にちょっと戻りますけど、「世代闘争」というのとあと思想面も大きかったんじゃないですかねえ・・・。
    最初に若い囚人・新参者がやってきて、元から房にいる4人が非常に仲がよくてそれに加わって5人になるんですが・・・ここの連帯感で食べ物を共有して分けるんですよ。そしてラストにつながるんですけど・・・一種のコミューンというか、思想的なものを感じます。ベッケルさんの過去作を観てないんで何とも言いがたいんですが、ヌーヴェルヴァーグの人たちに支持されたのも、こういう面があったからなんじゃないかなあ。

  • 脱獄モノにありがちなヒューマンドラマが一切排除された穴を掘るドキュメンタリーでした。ずっと張りつめられた緊張感が非常に面白かったです。結末には確かに満足いかないけど実話だと思えば……

  • 実話を元にした脱獄映画です。仲間たちの手腕と緻密な監獄生活の描写に目が離せなくなります。どのキャラクターも個性があって魅力的です。

  • ★4.5

    脱獄モノは『ショーシャンクの空に』以来かな。それにしても徹底的にリアリティにこだわりまくった映画。『ショーシャンク』や『プリズンブレイク』やらのような脱獄とは訳が違う。実際の脱獄はひたすら地道だ。1mの厚さほどのコンクリートであれば金具があれば削って済む、なんてことを「シャバ」の人間が考えつくだろうか。人間追い詰められて発揮するイマジネーションってとんでもないな。演者として本物の脱獄囚を使ってるんだからそりゃリアリティ出るわw

    5人の囚人それぞれに人柄や置かれている立場が違っていて、その微妙な関係性の違いや熱を表情のみで表現するところがフランス映画のすごさ。BGMなしで人間関係を伝えきる演技と演出!鳥肌モノ!

  • 脱獄系の傑作と聞いて見てみたが、退屈だった。
    リアリティといえば『アルカトラズからの脱出』はBGM・効果音ほぼナシでただただ脱獄までの準備で2時間弱。
    しかし『穴』は看守と囚人の触れ合いに人間的なところがあり、また作業中の今にも見つかりそうな「音」がハラハラ感を演出。
    変化を期待する自分にとっては、大きな展開がラストにしかなかったので残念。

  • これはすげえや!!

  • 1960年のフランス脱獄映画。実際の脱獄囚が書いた小説が基で実際の脱獄囚が出演しているという映画です。ラストで個人の判断が行為や手法の卑劣さ汚さではなく置かれた立場により変わるというものをまざまざと見せ付けられます。こういった犯罪者映画の中によくある道徳や倫理の混乱と狭い範囲の人間同士の関わり、関係性の意味を深く考えさせられます。極限状態や超法規的環境における人間性の是非という意味でゾンビ映画やCUBE、ESなどに通ずるものを感じました。(※誤解を受けないように修正しましたがネタバレせずに伝えることは難しいですね)

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