賢者の書 [Kindle]

著者 :
  • ディスカヴァー・トゥエンティワン
3.89
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感想・レビュー・書評

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  • 喜多川泰の「運転者」ほどではなかったがこちらも良書でした。
    主人公と一緒に、人生の生き方を「9人の賢者」から学ぶことができます。

    「何になりたいかではなく、どうありたいか」
    「将来何になるかではなく、どんな人間になるかが大切」

    という教えはヘッドバンキングするくらい納得しました。
    結局、どうありたいかという部分がしっかりしていればどのような職業でも成功するし、人生は満たされ続けていく。

    自分の器をどんどん大きくするために
    良い言動、良い行動、そして清い精神を育てようと決心出来ました。

    読みやすすぎるので、
    「自己啓発書嫌いな人のための自己啓発書」に認定です。

  • 人生に行き詰まっていたアレックスは、賢者を求めて旅をする不思議な少年と出会い、『賢者の書』を読み始める。

    Prime Readingでレンタル。喜多川泰作品は初めて読む。自己啓発っぽい内容で人気があるようなので手を出してみた。少年が賢者たちに人生の知恵を教わるという、まぁ説教くさい物語なのかなとタイトルと紹介文から想像していたところ、大体はその通りだけれど、内容が良かったので拍手したい。期待以上に学ぶことが多く、素直に受け入れられる良質なお話だった。少年とは別に、50代の聞き手が用意されているのも上手い。この作家については、他のタイトルもいくつか読んでみたい。

  • ファンタジー自己啓発な一冊。著者はこの手の本を多数書いているようなので、好きな方は著者縛りでまとめ読みできます。ただページ数の割に長いなという印象を感じました。見開きでパッと読める自己啓発本を多く読んできたからかもしれません。内容は納得感があるものが多く確かに全部実践できている人は賢者と言えると思いました。

    ■なにになるかではない、どんな人間になるか
    職業ではなく、その人の考え方、あり方が成功を決める。人間ができていたらその人がどの仕事であるかは問題では無いそう。確かに、成功者って色んな分野でいますもんね。

    ■失敗はない
    失敗ではなく、自分のビジョンに向かうためのピースを得ているだけ。本書でも紹介されますが、エジソンはたくさんの失敗のあとに、「失敗する方法を見つけただけ」といって結果的に数多くの発明をしました。失敗、特に自分の中で「最悪!」と思うことが起こると「二度と成功しない」なんてふうに思ってしまいませんか?やり方が違っていただけ、視点が悪かっただけという風に思えるか?あなたはどうですか?

    ■さっと読みたい方は
    各章の最後に「第xの賢者の教え」が載っているのでそこだけ読むと、エッセンスを効率よく知ることができます。

  • まずどんな人間になりたいかを考え、自らの進むべき道を見出すと自然とやるべきことは決まってくる。

    最終的にどのような職業に就いていようとも、その目標とする人間像が成功に足る素晴らしい人間像で、そこに向かって日々努力をする限り、成功は約束されているのである。
    職業を選ぶのではなくどういう人間でありたいかをまず決めるのだという価値観に目からうろこが落ちました。
    仕事をする中で目標としていた考え方や願いの方向性がまったく違っていたのだと、だからいつまでたっても焦燥感でいっぱいで幸せになれないのだと気づかせてくれた小説です。

    少年は言いました。
    「僕は八番目の賢者から、最後の賢者は、今日この公園の このベンチに現れると聞いてやってきました。 あなたが 最後の、九番目の賢者なのですか?」

    この本を読んだ私たちが最後の賢者なのかな、と読了後そう思いました。

  • 第一の賢者の教え 行動
    行動の結果として我々が手に入れるものは、成功でもなければ、失敗でもない。我々が手にするものは、一枚の絵を完成させるために必要不可欠な、パズルのひとピースに過ぎない。であるから、行動を起こすときに何かを期待したり、失敗することを恐れたりすることには、何の意味もない。大切なのは、必要なピースを集めるためにできるだけ多くの行動を起こすこと、そして、行動の結果返ってきたものをよく見て、どうやってこれを使うのかを考えることだ。

    第二の賢者の教え 可能性
    不可能と思えるようなビジョンを実現する無限の可能性が自分にもあるということを正しく自覚する事が、人生の成功につながる。

    第三の賢者の教え 自尊心と他尊心
    自らの人生を素晴らしいものにするためには、自尊心を高めなければならないが、同時に同じ高さまで他尊心を高める必要がある。

    第四の賢者の教え 目標
    職業ではなく、どんな人間になりたいか、自らの理想とする人間像を追求する事により、強い意志、自ら進むべき道を見出す事ができる。

    第五の賢者の教え 今
     『この人だったら、将来大きな成功を手に入れられるのは当然だ』と思えるような、そんな一ページにする。今日一日をそういう過ごし方にするだけで、将来の成功は約束されたも同然である

    第六の賢者の教え 投資
    自らの人生という貴重な財産を、時間という財産を投資したのだ。
    →時間をお金儲け以外に投資する。これにより人脈、知識、妬み、賞賛などお金以外を得られる。

    第七の賢者の教え 幸福
    人間は何を探して生きるかという点において、二つに大別される。ひとつは、自分を幸せにすることを探す人々。もうひとつは、他人を幸せにすることを探す人々。
    世の中の成功者はすべて後者であることを忘れてはいけない。

    第八の賢者の教え 言葉
    今の自分が、成功している、あらゆる幸せを手に入れられる人生の途中にいるということを認める言葉を、自らに聞かせ続けることによって、さらに大きな成功が手に入るのである。

    最後の賢者の教え ①感謝
    これが、今日一日、自分だけでなく自分の周りにいる人をも幸せにする方法であり、つまりは自分を含めた多くの人の人生を、この上なく素晴らしいものにする方法である。賢者と言われる者はこのことをよく知り、誰よりも多くの『ありがとう』を口にする人なのだ

    最後の賢者の教え ②与える
    人生において欲しいものを手に入れるためには、手に入れたいと思うものを与える側にならなければならない

    最後の賢者の教え ③誕生
    人間は何度だって生まれ変わることができる。昨日までの愚者は、今日、賢者として新しい誕生を迎える可能性を持っている。そして、その可能性はすべての人にある

  • 「成功と幸せ」人の多くは何かで堕落する。すると「世の中が変だ」「不公平だ」「差別化だ」など、社会に溶け込むほど「世間(上司)の所為」があるかのように愚痴るようになる。だがよく考えるとそれは全部自分が作り出した被害妄想、思いあがりであり、「自分の所為ではない」としたいと言う願望だ。この書にある賢者の教え「言葉」の発信では、決してマイナーもしくは負につながる言葉はなるべく発信しないように努力すべき、と言うことだ。

  • 気になっていた本、GWのひと時にKindleで読了。
    新しい人生に向けて一歩を踏み出す前向きな気持ちになる。賢者たちの言葉は若い世代の方にも、キャリアを重ねた方々にも元気を与えてくれることでしょう。
    感謝の気持ちをもって今日一日を大切に過ごしていくことが幸せへの道。ありがとうと伝えたくなるいい本です。

  • この本を読むと、自分では理解しているように見えて、理解していなかったこと、また、自分に足りないものが見えてきます。最も共感できたのは、「成功するためにまず考えなくてはいけないのは、何になりたいかではなくどんな人間になりたいか」「昨日までの自分がどうだったからということに関係なく、人間は今日から新しい人生を始めることができる。」

  • 同じことを何回も繰り返して書く傾向がありますが、内容はピカイチです。
    そういうことだったのか、確かに!と自分の人生を考え直させてくれるし、人や物の見方が変わりますね。
    これから生きていくのが楽しみになります。
    素直に学ぶ、全員賢者。

  • 一人一人の賢者の教えが大切なことで、これからの人生に活かしていけるものばかりでした。それがこの一冊に詰まっている感じで、側に置いておきたい本になりました。

著者プロフィール

1970年生まれ。愛媛県出身。東京学芸大学卒。2005年から作家としての活動を開始。『賢者の書』でデビューする。10年『「また、必ず会おう」と誰もが言った。』が13万部のベストセラーとなり、映画化、舞台化された。「喜多川ワールド」と呼ばれるその独特の世界観は、小学生から80代まで幅広い年齢層から愛され、その影響力は国内にとどまらず、多数の作品が台湾・韓国・中国・ベトナムでも翻訳出版されている。執筆活動だけではなく、全国各地での講演やセミナーも開催している。主な著書に、『おいべっさんと不思議な母子』『One World』『秘密結社Ladybirdと僕の6日間』『[文庫]福に憑かれた男』『君と会えたから……』『手紙屋』『株式会社タイムカプセル社』『運転者』等がある。

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