手紙屋~僕の就職活動を変えた十通の手紙~ [Kindle]

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  • ディスカヴァー・トゥエンティワン
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感想・レビュー・書評

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  •  就職活動中の大学生である主人公が、「手紙屋」と10通の手紙のやり取りをしていく中で、働くことの意味を考え、成長していく。小説の形をとっているが、就職を考える学生に向けての自己啓発本なのだと思う。もちろん、もう働いている人にとっても、得られるものがたくさんある。
     「失敗した人は才能を理由に挙げる。成功した人は情熱を理由に挙げる。」「何をして将来、多くの人を幸せにするか。」
     自分にとって「仕事」とは、自分に合っていること、自分の力が発揮できることが大切だと思ってきたような気がする。あくまで「自分」主体だ。でも、「どれだけの人を幸せにできた、できている」のか、ということを考えさせられた。
     「止まっている人は止まり続けようとする。動いている人は動き続けようとする。」「転がる石には苔はつかない」の精神は、やる気が出ないときにはいいけれど、無理をしがちな自分にはちょっと苦しいかも。ここに出てくる「書楽」でのんびりするときも必要かなと思う。

  • 喜多川さんすごいってぇー。

    ふつうできひんやん。
    こんな
    心に残るメッセージ性が強い
    小説書くなんて笑

    現代の社会人は

    必読です。


    できるかできないか

    やりたいことを
    叶える。

    行動に移し続ける

    止まればそこに停滞し続ける人になる
    停滞すれば 次動き出すとき
    多大なエネルギーを要する。

    行動し続ければ
    ずっと動いていられる

    やりたいことを

    紙に書き出して
    アクションし続けるだけだ!

  • この方の本をこのところ立て続けに読んでいます。ストーリーに一貫て込められているメッセージが心を暖かくしてくれるので好き(ृ´͈ ᵕ `͈ ृ )心に垢がたまらないように読書をしたら返信という形で感想を書く、これを続けることによって心は綺麗に保たれるとの手紙屋さんの言葉に膝を打ちました。いつも良い本を読むと心が洗われるのだけど時間と共にすぐゴミだらけになるんですよね。手紙を書く事を続ける事によって心の綺麗を保ちたいなと思いました。手紙屋さんありがとう。

  • 就職を考えた大学生と手紙屋との10通の手紙のやりとりで人生の様々なことに対する考え方を教える素晴らしい小説だった。ラストは意外な人物が手紙屋として現れ最後は感動した。喜多川さんの作品は自己啓発的な内容も素晴らしく下記のことを学べた。
    1.逆境を乗り越えることで人は成長する。
     自分も逆境が来たら喜び乗り越えることを
     楽しもうと思った。
    2.何事も知識を習得するだけではなく行動にうつす
     ことが本当に大切なことだと思った。
     自分も即行動出来るようチャレンジ精神を持って
     生きていこうと思った。

  • 就職活動中の主人公に謎の【手紙屋】が仕事への向き合い方、探し方を教えてくれるストーリー。

    たしかにほぉーっと納得させられる話だったが、少し腑に落ちない点も。

    情熱でなんでも乗り切れるのか?残業続きでうつ状態になるかもしれないよ?

    そんなことをつっこみながら読みました。

    仕事第一に考えたい人には良書となりうるかも。

  • 書斎型の喫茶店、手紙屋の設定はおもしろいなあと思います。序盤はこの設定だけで十分楽しめました。ただ、手紙の内容が・・・。まるで授業。手紙という私信の良さがもっとほしかった。自己啓発系の小説だからだと思いますが。
    たぶん著者の考え方と根本的に合わないのかもしれないです。

  • 一言でいうと
    【仕事を人生でする上で大切なこと】がわかる本です。

    この本自体は父親が強く勧めてくれたので手に取りました。
    主人公が、10通のみやり取りができる手紙屋という人間と文通を通じて、精神的に成長していく小説です。

    特に取り扱われるのは「仕事」です。
    何をしたいのか、なぜしたいのか、才能はあるのか、そもそもできるのか等、主人公の悩みは尽きません。それに丁寧に答えていく手紙屋の内容が秀逸です。

    私として、響いたのは
    「挑戦しなかった人は、才能を理由にあげる」
    「成功する人は、情熱を理由にあげる」
    というフレーズでした。

    できるか、どうかなんて関係ない。
    やりたい事に情熱を注ぐだけ。

    岡本太郎さんの「自分の人生に毒をもて」に通ずる内容が散見されました。
    失敗を恐れずに挑戦してみたい、そう強く感じる一冊でした。

    父親が推薦したこともあり、子供である私に言いたい内容も含まれているのかなぁと思いながらじっくり読みました。

  • 小説というより自己啓発本の読み物としての要素が大きめの作品に感じた。
    自信を失った時とか仕事が嫌になった時読み返したい。

  • 働くことの意味とは? 真の成功とは? 幸せな人生とは?就職を控えた大学4年生が手紙のやり取りから得る転機。

    就職活動に出遅れ悶々としていた大学生が「手紙屋」に出会って働くことの意味を見つめ直す。「書斎カフェ」「手紙屋」といった設定が面白い。そこからくる全体の謎めいたストーリー、あいだに織り込まれる自己啓発的な内容、思いがけない結末など、喜多川ワールド全開。しかし物語としての面白さはあるものの、やはり実際に就職活動の時期を迎えている人や、学生さんなどにスポットが当たっている内容なので、当該の人以外には今ひとつかも。

  • 自分の価値観と割と似ているところがあったのであまり新しい発見はなかったかな。
    ただ、良い仕事に就きたい、学歴の良い学校に行くのが良い、などの現在の資本主義的な競争社会に飲まれた環境の中で生きている自分のような大学生はやはり生きる意味、働く意味などを見失うことはしばしばあって、それを展開していくにあたってどう相手に働きかければ良いのかという手助けにできそうかなと思った。小説だから、助言を受け取る側が実際の人間よりも素直すぎるところはあると思うけれど、必ず助けになると思う。
    今の、収入が得られる仕事を追い求めようとする生き方に対して、お金が大事なのではなくて物々交換としてのお金であって、相手から受け取るものにはやりがいとか夢とかがある場合もあるし、こちら側から渡せるものは労働力以外にも笑顔だとかやる気だとか色々とあるんだなというところが少し新しかった。
    全ての人にあらゆる性格が備わっているから称号を与えると人は変われるという視点は面白かった。
    読んでいる中で、手紙という形式が同じだからか、姜尚中さんの『心』みたいだなと思って再読したいと思った。

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著者プロフィール

1970年生まれ。愛媛県出身。東京学芸大学卒。2005年から作家としての活動を開始。『賢者の書』でデビューする。10年『「また、必ず会おう」と誰もが言った。』が13万部のベストセラーとなり、映画化、舞台化された。「喜多川ワールド」と呼ばれるその独特の世界観は、小学生から80代まで幅広い年齢層から愛され、その影響力は国内にとどまらず、多数の作品が台湾・韓国・中国・ベトナムでも翻訳出版されている。執筆活動だけではなく、全国各地での講演やセミナーも開催している。主な著書に、『おいべっさんと不思議な母子』『One World』『秘密結社Ladybirdと僕の6日間』『[文庫]福に憑かれた男』『君と会えたから……』『手紙屋』『株式会社タイムカプセル社』『運転者』等がある。

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