64(ロクヨン) [Kindle]

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著者 : 横山秀夫
  • 文藝春秋 (2012年10月25日発売)
  • Amazon.co.jp ・電子書籍 (647ページ)

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64(ロクヨン)の感想・レビュー・書評

  • そこかしこで大絶賛でいろいろなところで昨年のベスト1にもなっていたので期待して読んでみたのだけれども……うーん、そーーーんなにすごい?と思ってしまった……。
    たしかにラスト近く、犯人を追うところはすごくサスペンスフルでおもしろくて時間を忘れて読んだけれども、それは本当にラストのほんの少しだけだったし。それよりも警察内部の刑事部と警務部の確執とかの話が長くて、くどく感じてしまって。単にわたしが会社とか組織内のあれやこれやに興味がないからかもしれないけど。刑事部に所属することがそんなに大切か、とか、警察組織をそれほど愛するとか誇りに思うっていうのがよくわからなくて。現実に、会社とか組織で働いている人なら共感できるのかもしれない……。
    マスコミ対応が大変だ、っていうところはよくわかったけど、現実もこんな感じなんだろうか。大騒ぎ、怒鳴り合いはもちろん、つかみ合い、大乱闘みたいな。警察もマスコミも自分の仕事や保身が大事で、事件解決自体はどうでもいいみたいな……。ちょっとがっかり。

    海外ミステリと比べてもしょうがないけど、海外ミステリだったらこういうマスコミ対応のあれこれなんか、皮肉なユーモアとかで、もっとエンターテイメントにするんじゃないかなあとかもちらっと思ったり。

    そして、結局、最初の問題は解決していなくて、まあ受け入れられなくはないんだけど、なんかすっきりしない……。

  • 初めてのWeb書籍。読み始めてみたら予想に反してほとんど抵抗がなかった。
    警察物は組織をどのように取り上げるかで、全然違った切り口になり、それなりに興味深く読める。
    警察のミスで未解決の事件の被害者が加害者になる、それだけなら珍しくない設定だが、警察の広報官を主人公にし、刑事部と警務部の対立も盛り込み、また、主人公の家庭事情も絡めて話に厚みを出している。
    思わず一気読みした。満足。

  • 脱帽。オモシロかった!

    ミステリーですねー。

    終盤で、「おおおおお!そうくるかぁ!すげええええ!」、と何度も。。。

     くどくどは言いません。後半以降、昨夜久々、止まらずにど深夜までかけて読了。後半は止まらないと思います。
     クライマーズ・ハイより、面白いのでは?並ぶ? 
     このレベルのモノをまた書けるのだったら、横山さんホントに凄い作家だと思う。

     クライマーズ・ハイが好きだった人、ミステリー好きな人、警察モノ好きな人、大人な娯楽小説読みたい人、小説好きな成人男性、オススメです。

     冒頭から3分の1くらい、ちと、くらい。かも。

  • 横山秀夫の2012年作品。
    既にリリースから2年以上経過しているのだが、未だに文庫化される気配
    無し。深読みするのなら、価格が高いままでもまだ売れる作品と評価され
    ている、筈。

    横山作品はこれまでにもいくつか読んでいるのだが、間違い無くこの作品
    がいちばんインパクトがあった、と言い切れる。単純に文章量がもの凄く、
    速読を自負する僕でさえ読了にまる3日間を擁した。しかし、ただ長いだ
    けではもちろん無く、全編に得たいのしれない重苦しさと圧倒的な緊迫感
    が同居しているのが凄い。

    複雑で悲しい人間模様が渦巻いており、時折胸がやたら苦しくなる部分が
    ある。読んでいてハッピーになる種類の作品では断じて無いし、下手すれ
    ば救いも無い。ただ、読了後に何とも言えない清々しさを感じるのも間違
    いの無い事実である。

    現状がハードな人は、これを読んで自分の立ち位置を確認すべし。
    Kindle版で1,645円の元は、充分に取った。

  • プロットは面白い。面白い...のだけど...。
    結末の持って行き方はなかなか面白かったが、序盤に描かれている主人公の現状の葛藤や、マスコミという存在の説明がやたらくどかったのがたまらなかった。
    本来ならこの序盤の伏線で結末を盛り上げたかったのだろうが、あまりにもくどすぎて物語に入り込めなかった。
    最後に一言、三上の娘はそれでいいのか???

  • 警察の様々な部署にスポットを当てる作者だが、今回は広報官が主人公。
    家族、希望職場と現業との間での葛藤、部下との接し方等いろいろな悩みを抱える主人公は、警察官というより同じ社会人として共感を覚える。
    等身大の主人公と壮大な事件に挑み、明らかになっていく展開はさすがというべき。

  • で、娘はどうなったん?

  • だいぶ分厚い本ながら、とても引き込まれた。中だるみもなく、最初から最後まで一気にページを捲らされた感じがした。
    おかげで寝不足ですが。

    登場人物たちのいろんな想いに、心が揺さぶられる。

    心残りがあるとすれば…
    娘さん行方が知れないのと、主人公の顔がどんな顔なのか、という2点かな。

    もしこれを映像化するとしたら、一番ネックなのは、主人公をだれにするか、だ(笑)

    娘が失踪したその原因の一因たる、主人公の遺伝子を引き継いだ顔の作り。
    その遺伝子の持ち主を演じるなら、ガタイがよくてきっと背も高く、そして不細工でなければならない…

  • 超長かったけど、むっちゃ面白かった。横山秀夫らしい激骨太警察小説。主人公が広報官というのがまたよい、キャリアと叩き上げ、本庁と県警、刑事部と警務部、マスコミと警察、様々な対立と未解決事件64が複雑に絡み合いつつ最後には見事な場所へと収束していく様は圧巻だった。

  • 横山秀夫さんの骨太な警察長編小説。タイトルの「64(ロクヨン)」は昭和64年に起きたD地方警察署の未解決の幼女誘拐殺人事件。警察の警務部所属の広報官である主人公・三上を軸に、警務・刑事・マスコミのそれぞれの思惑が絡み合って物語は進んでいく。ラストまで読み応えたっぷり。

  • 地方警察が舞台。警備と警務という、いわば現業と、間接部門の対立。本庁と、地方の関係。過去の未解決誘拐事件と、最後に起こる類似誘拐事件。美人の誉れ高い妻と、鬼瓦の自分に似ていることを苦にして失踪した娘。高校時代には剣道部の補欠だったがエリート街道を進む同期と、刑事に復帰したい気持ちをひきづったままの広報官の主人公。様々な対立項が複雑に錯綜する中で、14年前の事件が警視総監訪問に合わせて不気味に蘇る。一気に読める。すごい筆力に感嘆する。

  • 「64(ロクヨン)」(横山秀夫)を読んだ。これは凄い。迫力満点。面白かったよー!「クライマーズ・ハイ」が好みに合わなくて、それ以来遠ざかってました。ちょっと反省。

  • 難しかったけど、会話のある場面は臨場感あって読みやすかった。
    なかなか読み応えがある。ほうほう、そう繋がったかという感じ。
    働き盛りの男の人が読むとグッとくる本なのかな。

  • 組織名や役職名に馴染みがないので苦労したけど、最後までドキドキしながら読めました。

  • 疲れた・・・。
    でも、やっぱり目が離せない。
    毎晩、歯を磨きながら、お風呂の中で、髪を乾かしながら、寝る直前まで読まずにはいられなかった。
    なぜ?
    途中、三上の心の動きを追うのが億劫になってくる面もあったけれど、それが次にどうつながるか、気になって気になってやっぱり読まずにいられなかった。
    これがきっと横山秀夫の世界?
    たぶん、違う作品もまた読む。
    そんな気がする。

  • 発行時に一度読んだものを、GWを利用して電子ブックで再読。
    じわじわと真実に近づく感じにワクワクして、超長編なのにあっという間に読み終わってしまった。
    複雑な立場の中で、常に頭をフル回転させていた主人公に脱帽。

  • 圧巻。
    これが横山ワールドなのか...

  • おもしろい。やっぱりおもしろい!グイグイ惹きつけられて夢中で読んじゃう。んだけど…全体でみて後から考えると、ここって結局これだけの話?と思うところがありました。必要なんだろうけど。他の大好きな、スッキリしたーってなる横山さんの作品と比較して☆3つ。

  • 分量、内容とも読み応え充分。ただし爽快感はなし。ちょっと胃もたれしそう。
    昭和64年と平成14年という時代設定が秀逸。この年じゃないと成立しないお話だからこそ、陳腐化しない秘訣なのかもしれない。

  • 事件の背後に隠れた大きな謎を解くために、広報官三上の奮闘ぶりが丁寧に描かれており、彼の心の中の葛藤、迷い、不安が手に取るように伝わる。

  • タイトルのロクヨンとは昭和64年に起きたD地方警察署の未解決の幼女誘拐殺人事件。時効まで1年しかないロクヨンの解決鼓舞という理由で、警察庁長官によるD署の視察が計画される。本書は視察をめぐる、警務部、刑事部、ロクヨン被害者の父、広報官とその妻の数日間を描く。単純にミステリーとはいいきれない濃厚な小説であり、斜め読みが出来なかった。警務部対刑事部、キャリア対ノンキャリアの葛藤を描くありがちな警察小説と思うと大怪我をする。「やられた」と思うところが少なくとも3回あり、快感を感じた。長い小説だが、読み進むにつれ主人公である広報官三上の悩みを共有できたような錯覚に陥った。ミステリーが好きな人も、嫌いな人も、読んでない人は幸福。ラストはこれ以上のものを望めないと思う。とにかく必読。

  • 面白い。

    読んだ本が二冊連続で当たり。うれしい。この本もTwitterで教えてもらいました。ニッポンの書評もそうなので、紹介してもらった本があたりと言うのを「SNSフィルタリング効果」と名付けたい。

    この本。話の終盤までは何の話だか正直わかりません。人々の心の読み合いが続きます。そればっかりなので主題が何なのかわかりません。ところがこれは結構面白い。推理ものの謎解きがバスバスでてくる感じの面白さがあります。なので、この本はこういうものだとずっと思って読むのですが、あにはからんや、本筋も終盤でびしっと通ります。こっちも相当おもしろい。

    しかし、あえて。あえて苦言を呈するなら。ちょっとおかしいところがあります。出てくる人達はすべて人との情報交換を120%以上でこなしています。これは変。普通、人は話している内容の30%程度しか理解できないはずなので、理解できない部分を棚上げして逡巡することが頻発するのですが。全くそのような場面が記述されていません。というか、人の心を読む人達ばっかりなので、120%理解した関係が続きます。この濃厚な人間関係は正直、うっときます。これは息苦しい。

    ただ、この部分だけが残念なところで、それ以外はとても面白い。ぜひ読むべきです。

  • 圧力鍋使うと肉じゃがもよく煮える…という例えは的外れかもしないけど、あまりにストレスフルな状況に押し出されるように前進していく物語だった。読み終え現実はどうだろうと考えた。まるで自発的に考え行動しているように振る舞う自分も状況のストレスから自然と流されてるだけに過ぎず、楽しげな毎日も考えたくない嫌なことから巧妙に逃避済の思考回路で、全自動なコースなのかななんて目玉を反転しつつ、ヒリヒリと読み終えました。

  • 横山秀夫さんらしさが全開の物語で、面白く読みました。
    相変わらずの過不足ないのに内容を熱く表現している文章がとても好きです。
    正直くどさもあると思うのですが、それを支える迫力のある物語で一気読みでした。
    記者との直接対決には震えました。
    登場人物の人間臭さや駆け引きの面白さ、感情のぶつかりあいと読みどころいっぱいです。
    主人公の抱える問題については、あれもひとつの結論と感じます。
    安易な結果を見るよりも、私は納得できました。

  • D県警広報官の三上義信を通し、県警内の刑事部と警務部の軋轢、マスコミと警察の情報統制、誘拐殺人事件の被害者の心情や組織による隠ぺい工作などを扱うハードな小説。
    三上は、3ヶ月前に家出した娘のあゆみの身を案じ、赤間警務部長を通じて全国に捜査依頼を出していた。この負い目から、赤間に頭が上がらない反面、刑事として、広報官としての自分がどうあるべきかを苦悶しながら、昭和64年に起きた少女誘拐殺人事件「ロクヨン」を巡って持ちあがる様々な問題に直面していく。
    遠い過去に起こった事件を辿りながら、現在進行中のあゆみの行方不明、談合事件、警察庁長官視察、匿名報道など、難題が三上の前に積みあがっていく。後半に入って「幸田メモ」の内容が明らかになる辺りから物語は一気に躍動し、結末を迎える。「骨太」という言葉がよく似合う作品。

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