桐島、部活やめるってよ (集英社文庫) [Kindle]

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著者 : 朝井リョウ
  • 集英社 (2012年4月20日発売)
  • Amazon.co.jp ・電子書籍 (256ページ)

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桐島、部活やめるってよ (集英社文庫)の感想・レビュー・書評

  • この作品だけだったらそんなに気にしないのだけれども、どの作品についてもあちらこちらですこぶる評判がいいので、とても気になり、まずはこれから、と読んでみた。正直、すごく若い作家だから、文章もイマドキな感じなのかな、高校生の話なんてついていけないかも、とあまり期待していなかったんだけど、すぐに入りこめてぐんぐん読めたし、おもしろかったし、すごくよかった。そんな資格まったくないのに上から目線で偉そうに言うと、ストーリー運びも文章も達者、って感じで、安心して読めた。高校生女子のパートも若い男性が書いたとは思えない。
    文章も、いい意味でごく普通というか、もってまわったところがなくてすごく読みやすくて、勢いがあるのに繊細な感じがよくて。

    なんだろう、高校生の話とか青春もの、っていうと、きれいごとすぎる感じがしたり、まっすぐさが鼻についたりすることあるけれど、そういうのが全然なくて、すごく素直に受け入れられる感じで。
    高校生ひとりひとりのパートになっていて、起承転結があるわけでも、とくに盛り上がるっていうわけでもなく、淡々としている構成がいいのかな。

    ほかの作品もぜひ読んでみたい。

  • 青春学生生活を思い出したけど、ストーリー的に見ると全然内容がない。ストーリー性を求めてたのでなんかしっくりこなかった。読みやすく、こんなこともあったなくらいはある。1人重めの生活を抱えてた女の子のは楽しめた。こうゆうこも自分の学生生活にいたのだろうか、周り全然見てなかったな

  • 高校生の青春っぽさと、嫌なところがいっぺんに描かれていた。それぞれの話に深い関連性はなく、短編集のように読めた。自分の名前を忘れられた、自尊心の高い女の子の話が好き。

  • 高校生ぐらいまでの、あのうっとうしさがみごとに再現されていて、ある意味しんどかった。運動部のなかでもいろいろあるんでしょうけど、正直、運動部に属している時点で勝ち組(^_^;;

    『何者』に比べると文章がまだ洗練されてなくて、それもちょっとしんどかったかな。そこがいいという考え方もあるかもしれないけど。

  • 【真似したい比喩表現がたくさん。】
    遅ればせながら読了。
    1つの出来事が、波紋のようにゆらゆら広がって、変化します。
    学生時代は、ほかの女の子の可愛さや制汗スプレーの香りを気にしてたなぁとか。
    誰にも共通でありそうな日常を、カラフルに切り取った作品でした。

  • 期待して読んでみたのですが、
    読む人の年齢で読みやすさが変わる気がしました。

    私は最後まで読むのが結構大変でした。

  • 学生時代に溜め込んだルサンチマンを
    思い起こさずにはいられなかった。

    本書、人によってはきっと特別な一冊になる。

    読み終わってなお、胸の奥がチリチリしてる。

  • 多分私の好きなジャンルじゃなかった。話題になった本だからと手に取ってみたが、初めの章でやめてしまった。もう少し頑張って読み進めればよかったのかな?

  • 映画がものすごく評判がよいので満を持してまずは原作を…原作越えする映画なんてそうそうないのですが、なるほど原作が大変シンプル。そして映画オタクの前田が神木きゅんで主人公なのだからそりゃあもう…はよ観よ。

  • 自分の時はここまでなってなかったと思うけどなぁ,鈍感だっただけなんかなぁ,と思う。
    最後の話はないままでよかったんちゃうかな。

  • 映画化されたものを先に見てしまいました。小説の方が、まさに今が旬という感じを受けました。桐島が部活を辞めることに関わる5人の生徒がちょっとずつ関係しながら話は進みますが、これを5年後に読んだらかなり古い印象の小説になってしまいそうです。積極的に実在アーティスト名を出したり、その時流行ったカルチャーを詰め込んでいるのは作者の計算の上でのことなのだとは思いつつも、かろうじて今、読んでおいてよかった本だと思いました。高校生の気持ちに感情移入しづらかったし、なんとなく雰囲気で走り抜けた感がありました。

  • 読んでいて高校時代のあの空気感を、リアルに思い出すことができた。そんな巧みな描写力は凄い。

  • 直木賞を受賞した「何物」を読もうとしていたのだけど、
    Kindle版としてはまだちょっと価格が高かったため二の足を踏む。
    じゃあ安い方を、ということで、「桐島、部活やめるってよ」
    といういかにもなタイトルの作品を先に買う。
    考えてみれば、方々で天才と賞される朝井リョウのデビュー作。
    順番的にはOK。

    この作品はねぇ・・・。
    出来る事なら、もっと若い頃・・・そうだなぁ、最悪でも20台後半
    の頃に読んでいれば、もっともっと内面に強く刺さってくる
    タイプの話だったと思う。

    そもそも、キャプテンなのに何故かバレー部をやめてしまった
    桐島くん、この作品にほぼ登場しない。主役は桐島くんの周囲に居る
    高校生。これが友だちだったりそうでもない人だったりするのがわり
    と良い。ぶっちゃけ、風が吹けば桶屋が儲かる的なオムニバスエピソ
    ード集なのだが、どういうワケか全てのエピソードが相当ほろ苦い。

    実際に僕が高校生だったら、部活をやめた桐島くんに何を感じ、
    何を言うのだろう?と心の中で何度もシミュレートしてみたのだが、
    残念なことになぁんにも思いつかない(^^;)。
    ここで描かれるある種のスクールカーストが、僕の時代にも存在した
    のは間違い無いと思うが、そこからすら弾かれ、その外側で生きて行
    くしかなかった僕としては、共感のしようが無い。実際、高校時代の
    事は正直思い出したくも無いし(^^;)。

    ただ、登場人物たちの「思い」に、ちょっとした憧れを感じてしまう
    自分も否定出来ず。なぜなら、ここに描かれている世界は、決して
    17歳の時代に限定される世界では無い。社会人になり、ある程度仕事
    をし、その楽しさを知ったあと、壁にぶつかる。断言は出来ないが、
    そういう時にすっごく染みる話な気がする。

    そんな時代ですら、僕にはもう遠い遠い昔のお話。
    であるが故に、もうちょっと若い頃に出会っていたら、相当ハマった
    気がする。

    ただ、他の作品が気になる作家である、というのも事実。
    直木賞受賞作、読んでみるかな?

  • 作中彼等がやらたと拘っていた、クラス内の「階級」意識っていうのが今ひとつピンと来なくて、「何だか大変そうだねぇ」とか思いながら、そこだけはひたすら傍観者として読んでしまったんですけども・・・
    それ以外の部分では共感することが多々ありました。
    私もあの頃は、自分の事だけでいっぱいいっぱいだったよなぁ・・・とか、高校時代特有の閉塞感なんかを懐かしく思い出しながら、全体としては面白く読めました。

  • 以前、まだ「BS週刊ブックレビュー」という番組があったとき、
    中井ゆりが司会で、この作品の作者、朝井リョウがゲストに来ていた。
    まだこの作品が受賞して間もないころだと思う。

    なんと爽やかな好青年。就活苦労しなさそう、という印象だった。
    若手作家は思春期の暗い面を引きずったようなひと(女性が中心だが)が多い気がするので、逆に新鮮だった。
    はじめの方の章は、「私高校時代、なんの浮いた話もなかったし、部活もほとんど帰宅部だったし、気持ち分からんし、名前ごっちゃになるし…」と思っていたが、
    ブラスバンド部の部長の目立たない女子、の章から、ぐぐぐっと、作品が立ち上がってきた。
    その後は、泣ける章もあるし、マジでわかってんなーと思うところもたくさん。

    自分の中の「中二病」成分が、うんうんとうなずかせる一作。

  • いろいろ思い出したくないこと思い出す系でしたが、そこは覚悟のうえで読んだので!
    心理描写、情景描写が本当にすばらしくて、一行一行、ゆっくり味わうように読みました。魂にしみわたりました。

    複雑に絡み合って、絶妙なバランスの上に成り立っているものが、ある思いがけない事件をきっかけにほんの少~し歪んで、その歪みにものすごく反応する人もいれば、なんの影響も受けない人もいて、でも、反応した人はそのぶん何かしらひとつ成長してる。オトナになってる。
    ・・・という大きな絵を、性別もタイプもまるで違う6人のキャラクターたちをリアルに動かして描き出してます。神がかり的な観察眼です。
    リアルさゆえに、読んでて苦しくなる人もいるかも。私は、二度と高校生なんてやりたくないわ、と思ってしまったクチです(笑)。

  • す、すごい。これ19歳で書いたの?いや、19だから書けたのか?
    田舎の進学校という設定に親近感があったせいか、読んでる最中に母校がダブるダブる。
    確かに、イケてる男子はイケてる女子とつるんでたし、化学部とか生徒会みたいな地味系は、そいつらで固まってたな。どこが上で、どこが下、みたいな感覚は薄かった気がするけど。むしろ、自分たちは自分たち的なムラ意識が強かったかな。
    にしても、これだけ繊細に気持ちの変化を、葛藤を、リアルに描けるとは!!
    どんな立場でも、悩みはつきもの。だって高校生だもの。まぁ、大人になっても変わらないか。

  • しごとが「やすみ」の日の朝、本屋をうろうろとする(もらいものの図書カードがまだあるのだ)。『チア男子!!』の人が直木賞とったあとで、これまで出た本が並んでるなかで、文庫を購入。この本が最初に出たころ、「なんやおぼえられへんようなタイトルがついてるなー」と思っていた。"ナントカやめるってよ"みたいなやつ、とか言っていた。

    読んでみたら、これは高校生群像の小説だった。同じ高校にいる何人かの視点で、その高校生活が描きだされる。そういうところは、『ラヴァーズ・キス』のようでもあり、『夜の光』のようでもあり、高校生群像という点では『幕が上がる』のようでもあった。

    タイトルに出てくる「桐島」はバレー部のキャプテンだが、5人の名がついた章のタイトルに桐島の名はなくて、5人の話のなかで出てきたりする。いちばん桐島のことが出てくるのは、同じバレー部で、桐島と同じリベロのポジションで、補欠だった小泉風助の章。

    平成うまれの著者は、19歳でこれを書いたそうだ。疾風怒濤のど真ん中からはちょっとズレているかもしれないけれど、19歳つったら、まだまだ自分がどっちむいて何したいんか自分でもワケわかんねーって頃ではないのか。『幕が上がる』のさおりは、地方都市の高校生のことをうまいこと書いた小説を読んで「これは私たちだ」と思うものの、そういう小説はたいがい、もう大人になった主人公が高校時代を振り返るような設定で「自分がわかった」風に書かれている、私は自分のことをこんなにわかっていないと語っていた。

    さおり式に言うと、この著者の朝井リョウは、「これは私たちだ」というのを、私たちの歳のまんまで書いたようなものではないか。

    ▼桐島はいつも、俺の前を歩いていた。だけどその桐島がいなくなって、みちしるべがいなくなって不安になるのか、視界が開けた、とすがすがしく感じるのか、正直、俺はわからなかった。ただ、考えれば考えるほど自分がどんどん嫌な奴になっていくような気がするから、俺は結局蓋をする。(p.37、小泉風助)

    ▼なんで高校のクラスって、こんなにもわかりやすく人間が階層化されるんだろう。男子のトップグループ、女子のトップグループ、あとまあそれ以外。ぱっと見て、一瞬でわかってしまう。だってそういう子達って、なんだか制服の着方から持ち物から字の形やら歩き方やら喋り方やら、全部が違う気がする。(p.64、沢島亜矢)

    ▼僕らは気づかない振りをするのが得意だ。…
     自分達が傷つきそうなことには近づかない。もう一度、自分のこの立ち位置を再確認するようなことはしない。
     ひとりじゃない空間を作って、それをキープしたままでないと、教室っていうものは、息苦しくて仕方がない。それをかっこよくこなせるほど17歳って強くないし、もしそういう人がいたとしても自分はそうじゃないってことだ。(p.92、前田涼也)

    ▼くだらないかもしれないけど、女子にとってグループは世界だ。目立つグループに入れば、目立つ男子とも仲良くなれるし、様々な場面でみじめな思いをしなくてすむ。…どこのグループに属しているかで、自分の立ち位置が決まるのだ。
     だけど、時々、なぜだか無性に、どんな子でもいいからたったひとりだけの親友が欲しいと思うときがある。笑いたくないときは笑わなくてもいいような、思ってもないことを言わなくてもいいような、そんな当たり前のことを普通にできる親友が欲しいと思うときがある。私たちは、そんな気持ちを隠すように髪の毛を染めたり爪を磨いたりスカートを短くして、面白くもないことを大声で笑い飛ばす。(pp.150-151、宮部実果)

    ▼沙奈はきっと、これからずっとああいう価値観で生きていくんだろう。…ダサいかダサくないかでとりあえず人をふるいに... 続きを読む

  • 心理・人生・あア青春。

  • 映画版の予告を見て、原作を手にしてみた。

    存在感の大きかった「桐島」の動向をきっかけに、
    彼を取り巻く生徒たちそれぞれの胸に
    自分の現在や将来への向き合い方に対してのさざ波が起こる…。

    うん、考えてないようで考えてたこととか、
    考えないように無意識的にしてきたこととか、
    みんなそれぞれにいろんなもの抱えていて、
    その大きな「節目」のひとつが「高校卒業」なんだろうなぁ。

    僕自身はそこまで考えたんだろうか(^^;。

    そいで桐島くん、結局キミはどうしたのだ?(笑)

    ところで、映画版の予告でやってたような派手な動きは
    全然なかったんだけど、どんな映画になってるんだろう!?

  • 高校あるある。息の詰まる感じの。

    彼は私だ、と思える人は出てこなかった。女の子たちの「政治」も、私にはわからないところだ。

  • ぬ、桐島君は結局どうなったの?

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