夏と花火と私の死体 (集英社文庫) [Kindle]

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感想・レビュー・書評

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  • "私"という死人目線が面白い!もう一つの話、優子(漢字わからん)も面白かった。最後に、あ〜そーいうことかぁーってなった。

  • 乙一の作品で初めて読んだのがこれ
    死体目線からの描写がリアル
    死体が見つかりそうになる時のハラハラドキドキ感が良い
    乙一が好きになった

    • thehinoさん
      この話が乙一さんに出会った話なんですね!僕は『銃とチョコレート』です。乙一さんにハマってもう爆買いしてます( ̄∇ ̄)ホラー系がお好きなんです...
      この話が乙一さんに出会った話なんですね!僕は『銃とチョコレート』です。乙一さんにハマってもう爆買いしてます( ̄∇ ̄)ホラー系がお好きなんですか?
      2024/04/18
    • 朝田さん
      銃とチョコレート読んでみたいです^ ^
      サスペンス、ミステリー、ホラー系が好きですがそればかり読んでるとおかしくなりそうなので、他ジャンルも...
      銃とチョコレート読んでみたいです^ ^
      サスペンス、ミステリー、ホラー系が好きですがそればかり読んでるとおかしくなりそうなので、他ジャンルも挑戦しようとしてます 笑
      2024/04/19
  • デビュー作だけあって、随分と荒削りですけど、でもテンポとドキドキ感、そして死体の目線で物語が進んでいくのが新鮮でいいですね。あっという間に読み終わってしまった。

  • 主人公が早々に殺され、死体となった視点から物語が進んでいく。
    不思議で、終始不穏な空気をまとったお話しでした。

    話の中では語られてないけど恐らく健くんはサイコパス。
    妹の弥生も、五月を突き落としてからの怯え具合をみると、普通の人間かと思ってしまいそうだが、
    そもそも、実兄に好意を持つところや、その兄に恋心を抱いてるとカミングアウトした友達(五月)をためらいなく突き落とすところがもうサイコパス。

    どういう家庭環境か分からないが、親戚の緑さんも実は連続殺人の犯人という、ヤバい血筋の一族なのだということはわかった。

    五月の遺体を隠そうと四苦八苦する兄妹の動向は読んでてハラハラした。
    緑さんが実は気付いてそうなのに、そんな素振りを見せず、普段通りに兄妹に接するのところも怖さを感じたし、
    最終的に五月の遺体は見つからないまま…

    このまま永遠に見つからないままなのか、
    今後のこの3人はどういう人生を歩んでいくのか、
    とても気になる。

    読みやすく面白い作品だった。

  • 少女が死んだ、9歳の夏休み。死体と兄妹の悪夢の4日間――。瑞々しい空気感さえ伝わる文章の味わいと、他に類を見ない斬新な語り口、そして構成の妙。これが16歳デビュー作というのだからもうどうしようもない。ビー玉の弾丸で清々しく、胸を撃ち抜かれた気分。

  • 全てがどんでん返しの作品だった。一人称視点で描かれるとこんなにちがうのだなと思った。

  • 友人に殺されてしまった"私"。友人とその兄は私の死体を隠そうと村内を奔走するが――といった内容。

    文庫版には表題の話ともう一本短編が収録されているが、どちらの話も気分が悪い。
    表題の話はおそらく死体が見つかりそうになるスリルと、最後のどんでん返しで読者を驚かせる趣旨なのだろう。だが殺した理由が身勝手なのと誰ひとり反省も後悔もしていないせいで、殺人者側の心情でストーリーを追う気にはなれなかった。

  • まさかのオチ
    設定だけは面白いが、それだけだった

  • 読み終わった後スッキリする感じではないですが、面白く読めました。主人公が冷静過ぎるのとか健もまた冷静すぎて、妹が殺したのになぜか一番まともに思えた。緑さんは意外でしたが思ったほど驚かなかった。

  •  今や人気作家となった乙一さんの16歳で書いたデビュー作。

     オチの使い回しや、情景描写の荒さは若干みられるけど、なるほど、これを十代で書き上げたというのが素晴らしいと思う。描写が殺された死体の視点から描かれていることで、物語が一段不気味なものになっていて、そこがすごくいい。

     表題作と、「優子」という魯迅の狂人日記みたいな作品も載っていて、そちらのクオリティもやっぱり新人とは思えないので、乙一さんは最初っからすごかったんだなーと感心した。小野不由美さん、我孫子武丸さん、法月綸太郎さんらがベタ褒めだったというのも納得。

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著者プロフィール

1996年、『夏と花火と私の死体』で第6回ジャンプ小説・ノンフィクション大賞を受賞しデビュー。2002年『GOTH リストカット事件』で第3回本格ミステリ大賞を受賞。他著に『失はれる物語』など。

「2022年 『さよならに反する現象』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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