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- / ISBN・EAN: 4995857092659
感想・レビュー・書評
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【あらすじ】
城下に暮らす「普通の少女」だったはずの主人公だが、「選定の儀」にて聖剣を抜いたことで人生が一転する。
なにも知らない少女は王となる。
【主人公】
元騎士で現在は城下街・キャメロットにて剣術道場の師範をしている父のもとで育つ、上流階級の少女。
剣の腕は騎士である兄より優れている・・・という猛者。
家庭的で心優しい。
とても生ぬるい思想を持ってはいるものの、頭は悪くないしお花畑でもない。
一方で、性格が卑屈。乙女ゲームならではの”私って謙虚な主人公デショ”を表そうとしていたんでしょうけど、上流階級の女性で頭が悪くないのにこれだけ自分に自信がなくヘコヘコしているのは「卑屈」。
また、「…きゃああああっ」みたいな叫び声を比較的頻繁にあげるのも気になる。”騎士のお兄さんを倒す剣の腕”はいったい何の為についている設定なのか気になる。
【攻略対象】
いわずもがな円卓の騎士たちがお相手です。
どのキャラも騎士なだけあって比較的紳士的(王様である主人公に対し「おまえ」呼びなど、正直「敬っていないでしょう」な行動に目を瞑れば、ですが)。
クセもそんなに無く、王道。ガラハットの教科書ツンデレには毎度吹く。
基本的には主人公と攻略対象、という視点で描かれ第三者が絡まないので(一部例外あり)、キャラ同士の絡みが欲しい人にはちょっと弱いやもしれません。
【システム】
いつものオトメイト。
共通パートが長いので、本当に選択肢スキップが欲しいです。
お願いします…orz
【形式】
ノベルゲーム。
4章までは共通、5章から個別、8章が終章。
個別に分岐してからも長いですが、他キャラとかぶるイベントもあるので、既読が使えないのが痛い。長いだけに本当に痛い。
【ストーリー感想/考察】
<<主軸>>
王として何をすべきなのか、右も左もわからない状況ながら、次第に「自分に課せられた運命とその意味」を模索し、「平和な国」という遠き理想を思い描くまでの流れ(~4章)は燃える展開で面白い。
…なのに、個別に分岐した途端恋愛脳になって終わるので、中途半端感は否めない。
<<恋愛>>
「好きになったきっかけ」の描写はないですが、「惹かれあった後の距離の詰め方」は丁寧かなぁ、という印象を抱きます。
好きになったのは唐突だけど(笑)、好きになってからイベントを挟み、トラブルに一緒に立ち向かい、エンディングまでに確固たる絆を築いて終わる。
留意点として、恋愛しているときの主人公は「王様」でなく完全に「ただの女」です。
身分とか、葛藤とか、国際問題だとか、そういうのとは無縁な”乙女ゲーム仕様”なので期待すると拍子抜け。
【その他】
<<音楽>>
結構、いいと思います。
メインテーマの曲が好きで、「ここぞ」なシーンでかかるのは盛り上がって良い。
同曲のバラードアレンジはどこか悲壮感があって、それはそれでとても好き。
<<絵>>
クセのある絵で、個人的にはあまり好きな絵ではありません(笑)
見馴れた後でも、特段「綺麗な絵」とも思わないです。(汚いとも思いません)
…が、しかし、スチル数がとにかく多いのには脱帽!
差分を含めると各キャラ30枚越えるスチル数です。すごすぎる!
【感想】
話が長いです。
…もう少し具体的にいえば、無駄な設定と無駄なエピソードが多い、と思う。
「話が長い」といっても、「薄桜鬼」や「緋色」のような、テンポが悪いグダグダとした長さではないんですが…、
例を挙げるなら、主人公のスペック。
序盤、主人公のハイスペックぶりをこれでもか!と語られる訳ですが、実際彼女が活躍するかといえば「否」。
「騎士であるお兄さんに勝てるほどの剣の腕」なのに戦場では「きゃああ!」って叫んだり逃げ出したり・・・。
ストーリーに関係ない設定って「無駄」以外の何物でもないです。
イベントも、たくさん収録してくれるのは嬉しいのですが、もっと削ぎ落として大事な一点をしっかりと描写した方が印象に残って良いと思う・・・。
また、シナリオの途中まで王様業を頑張っているのに、個別に分岐した後一気に恋愛脳になっちゃうのも…もったいない。
目標は定まったのに、目標に向けて歩き出す、その道筋や過程の提示がなく終わるので、終盤のラスボス戦(笑)をもうちょっと、目標に絡めて構成できていたらもっと良かったんじゃ…と思います。
物凄く辛口で書いていますが、2013年のオトメイトさん新作では群を抜いて良く出来ている作品だと思います。
私はこの作品、好きです。好き故に色々目に付くというか、惜しい要素が多くてやきもきします・・・。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
PSVITA版(PSPlusフリプ限定のやつ)トロコン。
それなりに楽しめた・・・が、いろいろ難しいものだ。 -
評判いいからプレイしたけど期待しすぎたかなぁ……
「…っ」を使いすぎなのが気になるし、一応主人公は王なのに攻略対象はタメ口聞いてくるし。 -
アーサー王伝説があまりスキでないので、Vita版をプレイしたのですが途中でやめてしまいました。
ただ言えることは、グラフィックも綺麗ですし、声優陣も豪華で、恋愛ゲーにするよりも、男性陣が同志、仲間という、英雄伝説譚として楽しんでいいかなと感じました。乙女ゲーなら、物語の進行の、もっと早い段階で、ぐっとイベントが来る方が、糖度を期待できてよかったと思います。
お話としてはいい出来なので、お話をじっくり楽しみたい方にはお薦めです。 -
PSV版
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文章が一部気になったり、もっと序盤から恋愛Ev.を入れればもっと盛り上がったりもしたのに…と思いますが、少女の成長をじっくり描いた良作だと思います。それにしてもサブキャラ勿体無い…攻略したかった。好みだったのはランスロットルート。
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好評な作品らしいと聞いて購入。
美声キャラばかりで嬉しいのですが、内容は設定が壮大過ぎて個人的にはあまりハマれなかったような…。
キャラデザも少々癖が有り。
むしろオマケ要素が面白かったです/// -
PS+でvita版が配信されたのに、なぜvita版を売り出さないのか疑問なくらい、楽しかったので切望。
一度vita版へ作りなおしたなら、そのまま販売してくださいよおおおおおお!! バンバンッ(ノシ;ω;)ノシ
もっと評価されていい……。
音楽もとてもとてもとてもよいものなのに、なぜ!なぜ!!サントラがないのか!!!
解せない……解せないまま月日が流れていく……
個人的には、サブも魅力なので、√がほしいなって思い続けています。
特にメドラウトちゃん……
声優が豪華なのに落とせないことが解せぬ。 -
オトメイトのゲームの中では比較的によく出来てた方じゃないかなあという印象です。
ストーリーとしてはわかりやすく言うとアーサー王物語のアーサーが女の子だったら、という話。ここまでいうとFateっぽいですが、話のベースはアーサー王の話なのでFateとはまたちょっと違いますね。
センターですがランスロットの話が薄くてぶっとんでて「あれ、あれ・・・?」と首を傾げたのはいい思い出です。個人的にはガウェインの話とトリスタンの話が好きです。
何の解決にもなってなくね?!とかすごくあるあるです。
物語のキャラクター別ルートに入る直前の展開が一番個人的には滾りました。
…で、メドラウトのルートはないんでしょうか…。