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感想・レビュー・書評
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山本敏晴さんの考えがよくわかる本。
そして私が国際協力で大切だと思うことと同じようなことなことが書いてあった。
国際協力する人が増えて、日本や他国に対するイメージがよくなって、それが世界中に広まって、世界から戦争がなくなればいいなと思う。
「他人にいいことをすると、その人も他の人に優しくしてくれて、その結果、世界に幸せが広がっていく」という考え、共感できた。
それは途上国の人もだし、日本に暮らしている人に対しても。
途上国や国感での良好な関係は戦争をなくすと思う、
そして身近な人に対して、そういう幸せが広がれば、虐待やいじめとこなくなるよね。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
シエラレオネの当時の状況が山本先生の言葉を通して語られている。このような世界もあるのかと覚醒させられた。医療、政治、歴史、文化などさまざまな要素が絡まって当時の状況を生んでいたんだなと理解できた。もっと世界を知った上で過ごしなさいと発破をかけられました。
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シエラレオネは長年にわたる内戦で教育も医療もほぼ崩壊し、その結果平均寿命が世界一短い国となっている。著者は2001年に国境なき医師団のメンバーとしてこの国で半年間活動した後、自分の国際協力団体を立ち上げたという経歴の持ち主。その活動の日々の様子を描くとともに、国際協力事業のあるべき姿について強い思い入れを語っている。
任期はわずか半年とのことだが、半年ももたない人が少なくないという。それはそうだろう。貧しいを通り越して原始的とも言うべき状況の地域で、まともに飲める水も少なく、医者自身も常に重病に感染する危険の中で仕事を続けている。しかしそんな過酷な環境での仕事を、著者はユーモアたっぷりの文章で綴っている。その筆致は、ちょっとくらいなら自分も行ってみたいとすら感じさせる(すぐに無理と思い直すが)。
事業のあるべき姿についての主張は明確で、一過性の施しではなく自立への援助ということだ。残念ながら私にできることは募金くらいだが、思想としては支持できるものだと思う。 -
とても読みやすかった。筆者の国際協力についての考え方に完全に同意。