ヨコハマ買い出し紀行(1) (アフタヌーンコミックス) [Kindle]

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感想・レビュー・書評

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  • 私はいま海辺の地方都市に住んでいますが、時折自転車で港湾エリアに行きのんびりとした時間を過ごします。
    この作品は、時間軸としては、たぶんかなり未来を設定としていますが、そんなことは気にしなくていいです。
    日がなほとんど誰も訪れない辺鄙な場所にあるガソリンスタンドを過ぎた先に、主人公はカフェをひらいています。待ち人を思いながら。
    ときどき、原付で街をまわったり少し遠出をしたりします。
    ふしぎな飛行船がはるか上空で軌跡を刻んでいたり、侵食されゆく過去の建造物を海辺にみたり、子供のうちにしか出会えない存在に驚かされたりしますが、
    昭和とも、未来ともとれる穏やかなノスタルジーの中過ぎる時間が愛おしい、そんな優しい作品です。

  • 海が広がり、日本列島が小さくなった世界。
    山の喫茶店を守るのはロボットのお姉さん、アルファ。
    苦手なコーヒーを飲む練習をしたり、近所の男の子や女の子たちと海であそんだり。
    郵便配達の仕事で独立して暮らすロボットとお友達になったりと穏やかな日々をすごしていく。
    特に何か大きな事件が起きるわけではない。
    身近な人は、アルファが親しい友人に囲まれて、独り立ちして暮らしていけるようにそっと見守っている。

  • まだ1巻目ですが、読んでとてもほっとして、清らかな空気や海風もふいてくるような気がしました。
    まわりの人たちが、懐かしい感じ、あたたかい感じがします。
    終末の世界、現代に生きていて、今は何だかとてもリアルに感じられます。天災、戦争、気候変動‥日々、何か不安な感じが空気をうすく覆っている感じがします。
    そんな中でも、こんな風に、この主人公達みたいにゆっくり黄昏の世界を見つめていけるんだなと思うと、希望がある気がしました。

  • 人類の文明社会が衰退していく近未来の日本を描いた本作。

    ロボットであることが一つの個性として認められる世界で紡がれる物語には、時に美しささえ感じてしまう。

    滅びゆく文明社会とレトロな雰囲気でゆっくりと流れゆく日常が絶妙な対比の1冊。

  • とりあえず1巻のみ。いわゆる「心地よい破滅」系のSF作品。緩やかに終末に向かう世界の中で、ゆったりゆつまくり日々が過ごされる。まだ、世界観が描き切れていないが、これから厚みを増していくのだろう。

  • Kindle無料版にて。
    世界観がよくわからんがたぶん近未来。
    温暖化か何かで海の水位が上がっているのか横浜とかあの辺は海に沈んでいる。
    あと人間そっくりのロボットが普通にいる。
    そのロボットが主人公。
    人口もだいぶ少なくなっているのか、世界の時間の進み方がのんびり。
    衰退していってるというか、ゆっくり滅亡に向かっているというかそんな感じの世界である。
    近未来なのに昔のような、田舎のような。
    そんな世界でののんびりしたゆるい日常。
    ほのぼの系でちょっと不思議なお話。
    2巻も無料なのでそこまで読んでみる。

  • 世界観がまだつかみきれてないけど、とても良い雰囲気だけはわかった。

  • 無料。男目線の都合のいい女って感じ。キモイ。

  • 海面が上昇し人類が緩やかな終わりを迎えようとしているいつかの時代の物語。主人公は海の近くで Cafe Alphaを営むロボットのアルファさん。 Cafe Alphaのお魚デザインの風見鶏(風見魚?)と背もたれに魚が描かれた椅子がかわいい。アルファさんはたまに横浜へ珈琲豆を買いに行くようだけど,その話は1回だけ。登場人物は至って少なく,ガソリンスタンドのおじさんと,おじさんの孫?のタカヒロ,町内会の人々,それにミサゴ。アルファサンのオーナーはどこかで彼女のことを気にしているけれど,なかなか帰ってこない。そんな世界で緩やかに穏やかに流れていく日常の中での人と人との関係。表情豊かなアルファさんの物語をもっと読みたいと思ったのでこのまま次も読んでしまおう。

  • ロボットなんだけど、かつての緩くも濃い昔の日本の人間関係
    を思い出させてくれて何だか温かい気持ちになる。
    ほんわかします。

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著者プロフィール

アフタヌーン四季賞1994年春のコンテストにて投稿作『ヨコハマ買い出し紀行』が大賞を受賞、同作を連載化してデビュー。アニメ化もされた同作は2006年の連載終了まで幅広い層の支持を集め、2007年には第38回星雲賞コミック部門を受賞した。

『カブのイサキ』(2007年~2012年)を経て、待望の最新作『コトノバドライブ』を発表。

「2017年 『コトノバドライブ(4)<完>』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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