新潮 2013年 01月号 [雑誌]

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  • 新潮社 (2012年12月7日発売)
  • Amazon.co.jp ・雑誌
  • / ISBN・EAN: 4910049010136

新潮 2013年 01月号 [雑誌]の感想・レビュー・書評

  • ・すっぽん心中(戌井昭人)
    戌井さんの作品はいつも俯瞰した目線が多いと思うのだが、その俯瞰具合が絶妙である。
    近づいたり離れたり自由自在に小説を行き来する。
    すっぽんを手に持ったカップルが、夕陽と青春をテーマにたわむれているようなシーンが頭から離れない(笑)

    ・ダンス(青山七恵)
    とても面白くて好みなんだけど、どう書いていいか分からない。とにかく気になる
    ・人間らしく(伊坂幸太郎)
    この人と神様感が同じだー
    ・アイトール・ベラスコの新しい妻(津村記久子)
    小さくまとまってしまいそうなゴシックネタなのに何故かそんな感じがなかった。
    ・ドライブ(島本理生)
    気になる存在

  • 芥川賞候補作「すっぽん心中」。おもしろかった。霞ヶ浦近くですっぽん捕まえるところ最高。

  • 佐藤友哉「丑寅」

    舞城王太郎「Good But Not Same」
    『阿修羅ガール』的な。

  • NR/絲山秋子
    Good But Not Same/舞城王太郎
    部屋の中で/前田司郎

  • 「NR」絲山秋子
    「丑寅」佐藤友哉
    「感傷凌轢」西村賢太
    「Good But Not Same」舞城王太郎
    「部屋の中で」前田司郎

  • 青山七恵「ダンス」踊らない子どもが大人に、母になった。娘は踊る。踊らない娘の級友。
    伊坂「人間らしく」
    絲山「NR」ノーリターン。ただの出張のはずが、どこかずれた世界へ来てしまったよう。こんなの前もなかったっけ。笙野かな?
    戌井「すっぽん心中」
    佐藤友哉「丑寅」(この口調で)言いたいだけ感。
    島本「ドライブ」
    津村「アイトール・ベラスコの新しい妻」☆☆☆
    舞城「good but not same」「瞳の林檎」より好きかな?☆☆☆
    前田「部屋の中で」これは誰の視点?が、明かされるこのかんじ、というより、その正体の意外性、さらにそれよりふたりの会話のたわいなさ、どうでもよさのリアリティよ。「実はリアル」という言葉がありえるのはおかしいね。☆☆☆☆
    村田「生命式」いやいや…設定が奇抜すぎて、その考え方に近づくまでいかない。☆☆

  • 特集「新しい世紀にデビューした作家たち」

    年末年始の帰省の移動中にパラパラッと読んだ。
    目当ては、戌井昭人「すっぽん心中」、伊坂幸太郎「人間らしく」
    舞城王太郎「Good But Not Same」中村文則「糸杉」など。

    伊坂幸太郎「人間らしく」
     最近、伊坂幸太郎は、PKあたりを最後に読んでいなかった。あまりの多作についていけないのと、ちょっとエンタメ色が強いのとで。久々に短編読んだが、やっぱいい。「人間の本能として存在する攻撃性を、どこかで発散させてやらないといけない」という問いに対して、「スポーツとサバイバルゲームと祭り」という選択。
     理不尽ないじめに遭う中学生と、戦い合うクワガタの話を同時進行させて、「神様は、気が向けばこっちを見て、気づいたら悪い奴に罰を与える。」と考える。ゴールデンスランバー、死神の精度、終末のフールに通じる考え方だと思う。いじめられて、「神も仏もない」と絶望する前に、ちょっと伊坂幸太郎の優しさに触れることが出来るといいな、と思う。

    舞城王太郎「Good But Not Same」
     おー、阿修羅ガール再び、を思わせる自意識強い女子一人称的小説。
     「悲しいけれど、正しい」
     「好きと言う気持ちを大事にしたいのだ。そしてそれを大事にするために、より良い人生なんてかなぐり捨ててもいいと思っているのだ」

     世界が自分とつながっている、不可分な形で、というその一点で、私のかけがえのなさを世界同様に肯定せよ、と筆者は言う。
     最近読んだ平野啓一郎の小説でも、「私か、世界か、そのどちらかを愛せれば、生きていける」と書いてあったのを思い出した。

     じゃあ、どうすれば前向きになれる?と問う。
     現時点での答えは、「妬まないこと、ひがまないこと、気にしないこと」かな。そして「自分のことを気にしてくれる人を気にする」ことかな?

    中村文則「糸杉」
     ピース又吉が、よく雑誌で中村文則のファンを公言しているが、私自身は、まったく未読だった。が、この小説読んでこの人は凄いと思った。まさに狂わんとする主人公が、寸前のところで踏みとどまる感じ。
    「その領域に行くには、僕はまだ孤独が足りない。僕は周囲を気にし始めている。恐怖すらも感じている。卑俗な日常に対して」
     
     しかし、周囲を気にしていることが妄想だった瞬間に、人は「異常」の烙印を押されるんだろう。その違いは何だろうか?
     
     ということで2013年は中村文則を読むと決めた。

    その他では、前田司郎「部屋の中で」が、人間椅子みたいなテイストに、排泄やげっぷといった生理現象を絡めた自己の有機性と生命体のつながりを描いていて、面白かった。

  • 創作特集 新しい世紀にデビューした作家たち

    島本理生「ドライブ」:久しぶりに島本理生節を感じた。
    村田沙耶香「生命式」:読み進めたのは、設定に引き込まれたから。とりあえず読んだ。そして作者が言いたかったことを感じるため、もう一回読みたい。

  • 舞城王太郎の新作『good but not same』,奥泉光がインタビュワーとして『現代小説技術論』への言及が素晴らしい痒いところに手が届きすぎ滝沢馬琴から横光利一まで目くばせが素晴らしい。また読みたい本が増えたよ。

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