ものすごくうるさくて、ありえないほど近い [DVD]

監督 : スティーブン・ダルドリー 
出演 : トム・ハンクス  サンドラ・ブロック  トーマス・ホーン  バイオラ・デイビス  ジョン・グッドマン 
制作 : セリア・コスタス  マーク・ロイバル  ノラ・スキナー 
  • ワーナー・ブラザース・ホームエンターテイメント
4.01
  • (236)
  • (278)
  • (157)
  • (29)
  • (5)
本棚登録 : 1640
感想 : 237
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  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4988135976437

感想・レビュー・書評

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  • 公開当時、某Yahoo映画で否定的なレビューを立て続けに目にし、今までスルーしていましたが、ブクログでフォローさせてもらっている方の好意的なレビューを読み、気になって観てみました。
    結果、大正解。
    観られてよかったです。

    この映画大好き。

    冒頭でオスカーのかなしげでさびしげな瞳に魅せられ、一気に物語の世界へ入り込みました。後はダルトリー監督の繊細にして大胆な演出に身を任せ、オスカーと一緒に‘パパの鍵’に合う‘鍵穴’を探す旅に。

    パパの‘残り香’を頼りにニューヨークの街を駆け抜けてゆくオスカー。

    そこで出逢う人々はみなちょっぴり変で優しい。
    優しさの影にはさみしさが。さみしさの隣には悲しみが。

    途中からおばあちゃんの家の‘間借り人’と旅を共にするシーンはほっこり。♪ひとりじゃないって、面倒くさいことねー(笑)...面倒くさいって、楽しい。

    オスカーが探す‘鍵’に合う‘鍵穴’。
    その真相に作者のメッセージを感じた。

    オスカーを演じたトーマス・ホーンは凄かった。
    映画出演はこれ一本だけのようですね。惜しいなー。
    このトーマスくん、ダルトリー監督の『リトル・ダンサー』主演のジェイミー・ベルにどこか似ている気がする。
    パパ役のトム・ハンクスの存在感は圧倒的だし、ママ役のサンドラ・ブロックも良かった。

    やっぱ映画って観てみないと分かんないですね。

    • 5552さん
      hiromida2さん、コメントありがとうございます。この映画、好きです。hiromida2さんもなのですね!
      スルーしちゃわないで本当に...
      hiromida2さん、コメントありがとうございます。この映画、好きです。hiromida2さんもなのですね!
      スルーしちゃわないで本当に良かったです。これもブクログ様のご縁です(笑)
      2018/05/08
    • 5552さん
      LUNAさん、コメントありがとうございます。

      確かホラー映画好きな奥さまでしたね。
      トム・ハンクスがお好きだとの事。
      古い作品です...
      LUNAさん、コメントありがとうございます。

      確かホラー映画好きな奥さまでしたね。
      トム・ハンクスがお好きだとの事。
      古い作品ですが人魚に恋する『スプラッシュ』やアカデミー主演男優賞を獲った『フォレスト・ガンプ/一期一会』、心は子供、体は大人の主人公を演じた『ビッグ』などが好きでした。
      この作品の彼は出番は短いんですが、とても良かったですよね!
      レビュー数も多いので愛されている作品なのだな、と思いました。
      2018/05/13
    • ぺこさん
      5552さん

      この映画大好きです!
      5552さんも大好きとのことで、嬉しいです☆
      5552さん

      この映画大好きです!
      5552さんも大好きとのことで、嬉しいです☆
      2018/05/21
  • 2012年日本公開作品。DVDのパッケージの写真(少年のアップ映像)を見て、勝手に「ホームアローン」を連想してレンタルしました。今、思えば少年の目は潤んでます。内容は、とても辛い。9・11で最愛の人を失った人々の再生と希望が描かれています。精神的にデリケートな少年が、父を理不尽に亡くしたことを認めることが出来なくて、苦しむ姿は直視することが苦しいです。しかし、救いを感じることが出来たことにホッとします。

  • 9.11によって突然父親を失ったアスペルガー症候群の少年が、父の遺品にあった「鍵」の意味を求めて、ニューヨーク中を探し回るお話。

    アスペルガー症候群の気があり、人と関わったり、自分の思いを伝えることが苦手な11歳のオスカー。
    彼の良いところや興味関心を伸ばしながらも必要な社会性を身につけさせようと、父のトーマスは、「ニューヨークで失われた第6地区を探す」という宝探し的なフィールドワークを一緒にしながら、他者と関わらせていた。

    しかし、9.11米同時多発テロ事件によって、オスカーは自身の最大の理解者であった父親を突然失い、心のバランスを崩してしまう。

    事件から約一年経ったある日、父の遺品の中から「ブラック」と書かれた封筒の中にある鍵を見つけたオスカーは、父の残した秘密を解き明かすため、ニューヨーク中の「ブラックさん」を探すことにする。
    父に習った地図の読み方、計画の立て方、そして、独自の工夫をもって、472人いるブラック氏を順番に訪ね歩くオスカー。

    しかし、当然ながら、そう簡単には謎は解けない。途方に暮れかけながらも調査を続けるオスカーは、ある日、テロ事件の直後から祖母の家に間借りしていた謎の男と知り合いになり、二人で調査をすることに。
    そして、そんなオスカーの途方もない計画と行動など知るよしもなく、すれ違ってばかりだとオスカーが思っていた母リンダはと言えば、実は誰よりもオスカーのことを理解していて…。

    120分程度の中に、愛する人を失った人々がそれぞれに抱える絶望や悲しみ、そして、心の傷の共有や労わり、ようやく得た許しによって再生して行く姿等が描かれており、泣きそうになりました。

    特に、まだ子供のオスカーが、ひどく後悔しながらも誰にも明かせず、たった一人で胸に抱え込んでいた苦しみが明かされる過程には、こちらまで辛くなりました。

    物語の最後は、決してオスカーが望んでいたものではありませんでしたが、失望を経験しながらも、誰かへの感謝と他人の痛みに思いを馳せるまでに成長した姿には、グッときます。
    父は戻ってこないけれど、父の思いと教育と努力は確かに意味があり、息子の糧になったんだなあ、と感情的と同時に温かい気持ちで観終えた作品です。

    • hotaruさん
      5552さん、こんにちは。はじめまして。
      コメントありがとうございます。
      私のレビューが一つのきっかけで映画を観られたとのこと、光栄です。
      ...
      5552さん、こんにちは。はじめまして。
      コメントありがとうございます。
      私のレビューが一つのきっかけで映画を観られたとのこと、光栄です。
      5552さんのレビューの「一人は面倒くさいけど、素敵」、よくわかります。
      2018/05/22
    • hotaruさん
      5552さん
      すいません、長文を書くと画面がフリーズするので、小分けで…。
      「毛皮のヴィーナス」、レンタルなかったのですね…クセの強い作品で...
      5552さん
      すいません、長文を書くと画面がフリーズするので、小分けで…。
      「毛皮のヴィーナス」、レンタルなかったのですね…クセの強い作品ですが、興味深いので、機会があれば是非観てくださいね。
      2018/05/22
    • hotaruさん
      こちらこそ、5552さんの、暖かいレビューを毎回楽しみにしています。これからもよろしくお願いします。
      こちらこそ、5552さんの、暖かいレビューを毎回楽しみにしています。これからもよろしくお願いします。
      2018/05/22
  • 私のなかでは珍しいことだけど、序盤よりもラストに近づくにつれてどんどん引き込まれる作品だった。序盤はこの男の子態度が大きいなぁ、細かい日時とか全部覚えてたりして発達障害の傾向があるのかな?とか鍵穴を探してもお父さんからのメッセージとかがあるわけじゃないのでは?とかみんな突然の子供の訪問に親切だなぁとか気になって集中できなかったけど、オスカーの喪失体験が明らかになるにつれ、彼の受けたショックと罪悪感と深い悲しみがひしひしと伝わってきて涙なしには観れなくなった。今にも崩れそうな建物の中で、死を前にして必死で自分を呼ぶ父親の声、なんて聞いたら私も恐怖で受話器を取れないだろうなと思った。そうして父に応えてあげられなかった罪悪感を背負って生きていたんだなと思うとオスカーが可哀想で。
    母親は、オスカーが鍵穴を探す旅をしていることを知っていながら、息子には黙ってオスカーが尋ねる家の人に頭を下げてまわっていた。そのことにまた感動した。オスカーは、苦しみを背負っていることを母に言えずに過ごしており、母に当たり散らしてすらいたけど、母の深い愛情に気づくことができた。
    そして訪問先に手紙を書く。「鍵は僕が考えていたようなものではなく、失望したが、なにもしないより、失望したほうがいい。」というような手紙の内容がまた良かった。
    ラストではオスカーも母も笑顔でいた。やっと、2人とも父の死を乗り越えられるようになったのだと思った。
    鍵は結局父がオスカーに残したものではなかったが、鍵穴探しの旅の過程でオスカーはたくさんのことを学び、成長したのだと思う。

  • 内容(「Oricon」データベースより)
    突然、理不尽に大切な人を失った悲しみ――9.11の事故により、オスカーの最愛の父の命は奪われてしまう。やがて彼は、父の残した言葉に従い、一本の鍵の穴を探す旅に出る。ニューヨーク中を訪ね歩く中で謎の老人が同行者となり、いつしかオスカーの辿った軌跡は、人と人とをつなぐ大きく温かい輪になっていく――。アカデミー賞受賞俳優トム・ハンクス×サンドラ・ブロック共演、愛の感動作!




    アスペルガー症候群のオスカー役の子が凄いなぁと思いました。すごく大量のセリフですよね。
    1本の鍵を持ってそれに合う鍵穴を見つける旅も素敵でした。いろんなブラックさんと出会う旅...
    大好きなお父さんを失った悲しみもとてもよく表現されていて 65歳で突然亡くなってしまった父親のことをふと思い出していました。
    父親の死以降、人間はみな等しく いつか死はやって来るんだと実感しています。
    あまり上手くいっていなかったお母さんとの関係も修復され オスカーにとってこの旅は成長していくためのモノだったのかなぁ...と思いました。

  • 映画館で見てから9年、二度目。
    あの時と比べたら内容も知っている分、こぼれた涙とすすった鼻水は少なかった。それでもつらくって泣いてしまったし、愛が痛いほど伝わって泣いた。
    よる、話した言葉が最後の会話になるなんて一体誰がおもうんだろう。
    私は映画公開時、身内を亡くしてから多分3年か4年くらいで、それこそ裁判が終わったころかもしれない。終わってない頃かも。そういう時期だったからとても主人公に感情移入してしまって、はちゃめちゃにないていた。多分隣の人はドンびくレベルで泣いてた。
    葬式は死者のためじゃなくて、生者のためのものだと思ってる。さよならをするための儀式だから。
    生者は、愛した人がいなくなった現実を受け止めて歩かないといけない。でもそれを受け止める時間は本当に人それぞれ。

    オスカーは鍵を開けるもの探しでたくさんの時間をかけて、受け止めて、前を向くけれど、彼の行ったことで、周囲の人間も前を向くことを、勇気を出すことを、或いは何かを手に入れる。母親は愛する息子をまもるために動くけれど、結果、彼女自身も明日を前向きに生きる道を歩むことになった。

    とてもとても悲しい話だけれど、とてもとても美しい話。言葉にしきれないほどの素敵な何かを与えてくれる話。

  • お父さんを突然失った現実を、オスカーなりに必死で受け止めていた健気な姿に感動。鍵のありかを見つけていないとどうにかなりそうだったんだな、と思うシーンがいくつもあって涙が出た。
    鍵を通じて出会ったたくさんの人たち。
    途中から色んなことがつながってきて、ラストシーンでも涙腺崩壊。
    何よりもオスカーのことを陰ながら見守りフォローし続けて来たお母さんには感服。
    母って強くて、逞しいな。
    今こんな時期(コロナ問題)だから余計に重く受け止めてしまう911のシーンがいくつもあるけれど、人の命、人の死っていつでも普遍的なものだよね。

    2020.4.26

  • 内容知らなくてタイトルだけ見て、大人に向かって子どもがひっついてピーチクパーチクうるさい程喋るコメディ系のかと思ったら、全然違った(笑)
    ちょっと重い…と途中観ながら思ったんだけど、凄くいい映画だった。
    恐怖で勇気が出なくて留守電を聞きながらも、電話に出れず途中で切れる留守電と同時にTVに映った崩れるビル、を観て泣き崩れる男の子。
    もうボロ泣きですよ。

    希望から絶望に落ちた時も胸が潰れそうだったけど、失望する方が何もないよりいい…か。
    深いなぁ。

    母親が先回りして皆の家を訪ねて、その後男の子と語り合うのも良かったし。
    何気ない日々を過ごして、小さなことに目くじら立てたり不平不満を漏らす自分を恥じた。
    もっと周りを、自分を、毎日を大切にしよう。
    まだまだ人間が未熟なので毎日が当たり前になった時に、またこの映画を観たい。

    とにかく、顔が涙でグチャグチャになりました。

    • 5552さん
      ぺこさん、こんばんは!

      先程は私のレビューにコメントありがとうございます。
      ぺこさんもこの映画が大好きだとのこと。
      とっても良い映画ですよ...
      ぺこさん、こんばんは!

      先程は私のレビューにコメントありがとうございます。
      ぺこさんもこの映画が大好きだとのこと。
      とっても良い映画ですよね(^-^)
      私もいろんなシーンでボロ泣きでした。
      ハグ好きの『ブラックさん』みたいにオスカーをハグしたくなります。
      また観たいです。




      2018/05/21
  • 大好きなお父さんを亡くし、少年ながらもそれを深く理解し、太陽の8分間にたとえている冒頭のシーンにはグッときた。

    お父さんがいなくなってからも、繋がりを持ちたくて太陽の8分間を長引かせたくて、苦手なものが多い外に出て行くの本当に泣けてきて泣けた。

    久々に泣かされた

  • めちゃめちゃ感動して、泣きまくってしまいました。。
    遺された鍵に嵌る、鍵穴を探すストーリーは、少年だからこそ許される。

    少年はときに残酷で、正直で、臆病。
    タイトルに示されるような、理不尽な9.11という事件とその世界に、怒り、怯え、エネルギーをぶつける。
    「失望したとしても、何もないよりはいい。」
    「みんな、なにか大切なものを失っている。」
    その、悲しい推進力がとても美しいのです。

    多分、このパパの役に、トム・ハンクス以上の人はいなかっただろうなあ。

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