誉田哲也・柏木夏美シリーズ第二弾。
初昨の「疾風ガール」にあまり良い印象が無かったので、2作目を
読むまでに4年近くかかっちゃったんだから、なんだかなぁ、と(^^;)。
なので全く新しいストーリーとして読んだのだが、今回は前作の
ような中途半端さは皆無。天才ギタリスト・柏木夏美と
天才シンガー・島崎ルイの出会いを軸に、ドラマティックに進んで行く
ストーリー。かなり都合の良い場面も正直あるのだが、それでもモデル
が明確に解るキャストたちの活躍が眩しく、思わずガッツポーズをとっ
てしまう場面さえ在った。
そもそも「レイジ」を書いた誉田哲也なのだから、この手の作品が
つまらない筈が無い。音楽モノを書くのなら、ミステリーとかサスペンス
は絡めないでOK、と思う。なかなかの良作でした。