ほたるの群れ2 第二話 糾 (幻冬舎文庫) [Kindle]

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  • 浪人の妻、喜多見。阿坂VS永児のあと、喜多見と少し近づけて。あー、お母さんがちょっと元気になった。喜多見と一緒に卵焼き食べてる。もう、その光景だけで涙が。塾のことがちょっと明らかになり、阿坂の過去も少し。おっさんとおばさんとの思い出。喜多見の囮作戦も大胆なこと考えるよねえ。そして、会長酷い。確かにあっさり喜多見に正体ばらしたな、とは思ったのよね。ここから共闘か、と思ったのに、殺しに来たとは・・・。しかし、永児の覚悟というか、包帯にガラス片を隠すとか。怖すぎるよ。蜘蛛って案外いい奴だったのかも、なんて思えたり。まあ、あくまで人の一面性ってだけで、完全に悪とか完全に善とかはないもんな。しかし、この作者、ぐいぐい読ませに来るよなあ。童話物語の時もあっという間に読んじゃったもんなあ。

  • ※1~4巻の「一学期」を全部読み終わってから書いております。
     続刊のネタバレにもご注意ください。

     2巻は、合唱コンクール! 裕美の働きで阿坂が一気にかわいいゴリラへクラスチェンジしました。
     自分の学生時代のこととか思い出しちゃうな。友達はいたけど、こんな楽しそうなクラスに居た経験はなくて、うらやましく、ちょっと切ない気分になる。
     そんな楽しい学校生活の陰でとんでもない事態になっているなんて当事者以外は知る由もない。『ほたるの群れ』はこの対比がすごい。

     そして……なんといっても蜘蛛だった。
     
     蜘蛛。
     「字」という特別な殺し屋。腕は一流で武器に美学を持つ。しかもメガネのイケメンときた。阿坂とは長い付き合いらしい。
     こういった設定から、蜘蛛の登場当初、彼はてっきり味方に転じて終盤まで活躍するものだと思っていた。ところがどっこい、近年まれにみる悲惨な死に様でしたありがとうございましたお疲れ様でした容赦ねえな作者(涙)。私の中で三大最期に選ばれました……。(あとの二人は漫画家集団Cの作品XのKちゃんと某アニメのマで始まりミで終わるあの子です。あっネタバレだったら本当にごめんなさい。)
     永児こえーよぉ。阿坂は蜘蛛どころか永児にもやられそうになるし、本当に強いのか疑わしくなってしまったのだけど、まあ、武器がなかったらトップクラスなのだと信じてる……。

     そして最後にどえらいことになっておりました。えっえっ何してくれてんの会長!?
     私は続きが出てから読んだのでまだよかったですが、ここで「次回に続く!」のまま待たされた人はマジで生殺しである。作者容赦ねえな(笑)

     ちなみに、「ゴリラのジジ」は実在の合唱曲なのだそうだ。今度聴いてみよう。

  • 『集(すだく)』に比べ、設定も分かってきて、いくらか理解深まる。高塚くんの喜多見へのひたむきさはいいですね。

  • 続きが非常に気になる。ぐいぐい読ませる描写。かいちょーかっこいいよう。
    二つの暗殺組織の内部もそれとなく出てきて、謎はまだまだ。
    えぐい部分も多く、感情移入すると大変ツライんだけれど、これは読ませるなあ、と思います。

  • 喜多見が永児の家に来てくれてたシーンがすごく良かった。
    母さん死んじゃうかと思って、しんどかったから。

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