彼女は存在しない (幻冬舎文庫) [Kindle]

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感想・レビュー・書評

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  • 期待外れ。そんなに簡単に短時間で人を解体できないのでは?
    「由子」を隠れ蓑にして混乱させようとしているようだけど、じゃあ彼女がおかしいのはそのまま放置なのか。まためっちゃイライラさせる性格で。
    奇想天外なお話ではなく、心の闇のほうを読みたかった。

  • まずかなこは存在しない。浦田先生の本に出てくる香奈子って人の人格がアヤコに乗り移っていたと…父親を殺して叔父さんも殺して貴治ころして…殺人シーンが暴かれるところは驚愕。

  • 多重人格モノとして真新しさはなく、展開も読めてしまう単純さはあったが、程よく現実味のある時代設定と言葉遣いがいい意味で目立っている作品。
    殺人関連の部分は色々突っ込みどころあり。

  • 多重人格物。想像を掻き立て、ひたすら注意深く読み進めたものの、気持ちのいいくらいトリックにハマりました。読み終わった後に、序盤から伏線が張り巡らされていたことに気づき、所々感じた違和感の箇所を読み直して「あー!!」と思わず声が出ました。そしてさらにタイトルに納得です。

  • 最後まで読んでもわからない部分があったのでネタバレを読んだがそれですっきりした。なるほど、彼女は存在しないんですね。そしてあの娘は実在するし、人格としてもいると。なかなかおもしろかったです。

  • 多重人格の小説といえば、「ISOLA―十三番目の人格(ペルソナ) 」(貴志祐介、角川書店)を連想しますが、一般人には身近なテーマではないため、ホラーやミステリー系になりがちな題材です。

    僕は、ミステリー系小説を「読みはじめたらすぐに分かっちゃいました」的な視点で読みたくないのでいつも先読みせずに読み進めますが、この小説は読み終わってからもう一度読んでみると最後の仕掛けをより深く理解することができると思いました。

    伏線が散りばめられ、読み返して改めて深く理解できる構成になっています。

    あまり期待はしていなかったのですが、グロい描写もあり意外と面白かったです。

  • 心理的に追い詰められていけば、
    恒常的にのたまわっていれば、
    不変的に満たされていなければ、
    同情的に愛されていなかったから、

    性格の不確かさを誰が知る
    一人称という名のマジック 結末がうすうす読めてしまったのが無念。

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著者プロフィール

1978年、神奈川県生まれ。1998年、『記憶の果て』で第5回メフィスト賞を受賞しデビュー。『時の鳥籠』『頭蓋骨の中の楽園』など、著書多数。2020年、急逝。

「2020年 『こわれもの 新装版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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