途中の一歩(上) [Kindle]

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  • 幻冬舎
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感想・レビュー・書評

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    青春というにはとうが立ちすぎているかな?
    結婚するってこと、出会うってこと、人と付き合うということ、自分を伝えること。
    どれもとても難しい。
    私は、結婚は流れるようにさらさらとしてしまったけど、出会いのない職場だったので、もし、結婚する人と出会わなかったら、うまく結婚できないままに、グズグズと身動きできずに立ち止まっていたかも知れない。
    でも逆に言うと、そういう右往左往も経験できれば、それはそれで苦しいなりにいい経験になっただろうとも思う。

    始め、覚元のことをあまり好きだと思えなかった。
    けれど読んでいくうちに、この人っていいかも~と思った。
    そんな風に、人って知れば知るほど、好きになれるところがあるものだ。
    もちろん逆もだが。
    覚元の不器用さ、優しさ、真っ直ぐさに泣いた。

    途中の一歩。
    この言葉を私も大切にして生きていきたい。

  • 漫画家覚本・その編集者たち6人がまつわる恋愛モノ。
    それぞれがもつ結婚前の恋人選び。前半は合コンに行く前の意気込みや心構えなど笑えた。
    特に「銀河系」と飲んだときの有頂天さ・・つくづく男はバカだなと、自分を棚上げして多いに笑えた。思ったのは、女性側が相手の気持ちや喜ぶことを心得ていて、どうすれば相手を乗せてあげられるかがとても長けていた。
    後半も不屈のライオンや、6人の人間模様の行方が楽しみだ。

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著者プロフィール

1968年愛知県生まれ。専修大学文学部卒。2000年、第4回新潮ミステリー倶楽部賞受賞作『栄光一途』で小説家デビュー。04年に刊行した『犯人に告ぐ』で第7回大藪春彦賞を受賞。他の作品に、『火の粉』『クローズド・ノート』『ビター・ブラッド』『殺気!』『つばさものがたり』『銀色の絆』『途中の一歩』『仮面同窓会』『検察側の罪人』『引き抜き屋1 鹿子小穂の冒険』『引き抜き屋2 鹿子小穂の帰還』『犯人に告ぐ2 闇の蜃気楼』『犯人に告ぐ3 紅の影』『望み』などがある。

「2021年 『霧をはらう』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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