イル・ディーヴォ [DVD]

  • 35人登録
  • 3.43評価
    • (0)
    • (10)
    • (0)
    • (4)
    • (0)
  • 7レビュー
監督 : パオロ・ソレンティーノ 
出演 : トニ・セルヴィッロ  フラヴィオ・ブッチ  アルド・ラッリ  カルロ・ブチロッソ  マッシモ・ポポリツィオ 
  • アメイジングD.C. (2013年3月6日発売)
  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4580189026948

イル・ディーヴォ [DVD]の感想・レビュー・書評

  • 制作年:2008年
    監 督:パオロ・ソレンティーノ
    主 演:トニ・セルヴィッロ、フラヴィオ・ブッチ、アルド・ラッリ、カルロ・ブチロッソ
    時 間:116分
    音 声:伊:ドルビーデジタルステレオ


    ローマの夜明け。誰もが眠る頃、眠らない1人の男がいる。
    その男はジュリオ・アンドレオッティ。
    平静で陰険、謎めいたアンドレオッティは、40年もの長きに渡ってイタリアに君臨する権力者である。
    90年代初頭、尊大ではないが慎ましい訳でもなく、たじろぐことなく陰で他人を非難し、曖昧でありながらも自信ありげな彼は、7期目の内閣総理大臣として常に前進を続けていた。
    彼を満足させるものは権力であり、権力と彼は共存関係にある。
    彼の好きなものは、確固とした永遠不変の権力。
    それを利用することで、何年も前から、選挙戦やテロによる無差別殺人、名誉毀損罪の告発など、すべての問題を片づけてきたのだ。
    だがそれは、この国で最も強大な反権力、マフィアが彼に宣戦布告するまでのことだった。
    その時、事態は動き、アンドレオッティの存在に影響を及ぼす。
    しかし、変わったのは本質なのか、それともうわべだけのことなのか?
    ひとつだけ確かなのは、他の誰よりも世の中を知るアンドレオッティという男を傷つけるのは簡単ではないということだ。

  • 『追憶のローマ』でいやらしいくらいに洗練されたダンディっぷりを見せつけたトニ・セルヴィッロが、この映画では醜く太ったせむしの権力者を演じています。 あらゆるスキャンダルに関連をささやかれながら7期にわたって首相をつとめ、弾劾を切り抜けたジュリオ・アンドレオッティ。マフィアや共産主義テロリスト「赤い旅団」、極右秘密結社などが関わって彼の在任中には数多くの暗殺・テロ事件が発生していた。まさに「虐殺」と呼べるような状況があったことを初めて知り、イタリア現代政治の暗黒面について自分がまったく無知だったことに気がつかされる。
    とはいっても、まったく「社会派映画」なんかではないところが、この映画の魅力なのだ。スタイリッシュな映像によって、派閥のワルどもや議員たちのドタバタ騒ぎと陰惨な暗殺が綴られ、狂騒劇の底には、どこまでいっても謎に満ちたアンドレオッティという醜い小男の「魔王」が暗く鈍い光を放っている。ものものしい武装の警備員たちを従えて、自分に対する告発が落書きされたローマの通りを歩くシーンが印象的だ。この監督のテイストに完全にはまっちゃったみたい。

  • フェリー二×ポール・トーマス・アンダーソン×デヴィッド・フィンチャー

  • ポップなブラック・コメディなのか、それともシリアスな社会派ドラマなのか判然としないこそばゆい編集と演出がよかった。監督がそれを意図していたなら、大成功。

    正直、イタリアの政情に疎いために、ストーリーはあまり理解できなかったけれど、「まあ、いろんな人が巻き込まれたんだな」くらいに一括りにしておいても充分楽しめる映画。

    ジュリオ・アンドレオッティを演じている俳優も最高。ダークだけれども親近感のわく二重に悪どいキャラクターを見事に演じきっている。
    耳の尖り具合といい、顔の輪郭といい、悪魔ではなくて誰かに似ているなあと思ったら閃いた。小説家の大江健三郎だ。

  • リオ・アンドレオッティ氏死去=イタリア元首相

     ジュリオ・アンドレオッティ氏(イタリア元首相)イタリアからの報道によると、6日、心不全のためローマ市内の自宅で死去、94歳。
     ローマ生まれ。第2次大戦後、イタリア政界を長期支配した旧キリスト教民主党を率い、首相を計7期務めた。国防相や外相も歴任し、常に政治の表舞台で実力者として君臨。「魔王」とも称された。
     一方で、イタリア政治の硬直化を招いた元凶と批判され、マフィアとの深い関係、殺人や汚職事件に関与した疑惑など暗い影も付きまとった。92年に首相の座を失い、94年にキリスト教民主党崩壊に追い込まれた。91年、終身上院議員。(2013/05/06-23:29)

    こんなニュース記事も、この映画を観ていなければ読み飛ばして気にもとめなかったでしょう。

    偶然に見た不思議であっけにとられたセミドキュメンタリー伝記映画です。

    ここで語られたことは真実なのだろうか、

    あらためてジュリオ・アンドレオッティにまつわる過去記事を読むと概ね事実らしいのです。

    しかし、映画製作者の意図はともかく、ジュリオ・アンドレオッティ氏は熱心なカトリック信者として、なんの罪に問われることなく、94歳という長寿を得て安らかに亡くなられた。

    もはや死者を鞭打つような毀損の告発はないにしても、映画にも登場したアンドレオッティ氏の膨大な資料の行方は気になります。

    確かにこんな人物はいると観客を納得させたトニ・セルヴィッロの怪演は必見です。

    右も左なんでもありの政治倫理、ベルルスコーニ氏の再登場など、今日のイタリアの混迷政治を地下の魔王はどうみているのでしょう。

    あいかわらず「この世に偶然はない、すべて必然である」とつぶやいているのでしょうか。

全7件中 1 - 7件を表示

外部サイトの商品情報・レビュー

イル・ディーヴォ [DVD]を本棚に「観たい」で登録しているひと

イル・ディーヴォ [DVD]を本棚に「いま見ている」で登録しているひと

ツイートする