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- / ISBN・EAN: 4995857092734
感想・レビュー・書評
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【あらすじ】
2015年、鈴原空汰は学友と国会議事堂の見学に来ていた。
そこで耳にした不思議だけれども綺麗な歌に導かれ、気付くと1919年の世界へ辿りついていた。
街で出会った少女・こはると共に船に乗船すると、そこには「能力者」が乗船しており、”世界”の命で世界平和のため目的地に向かう途中だと伝えられる。
大正時代なのに銃を知らない人々、空を悠然と飛ぶ不思議な”船”。旅の目的、終着点。
視点を3人の少女に移し、謎が紐とかれていく。
【主人公】
●こはる
⇒天然・純真イズ最強。
ほわわん系で典型的乙女ゲーム主人公。明るく前向きで、他人への気遣いもできる優しい子。
正義感に溢れ、自分に出来ることはなんでもやります、という前のめり思考だけれども、頭は非常に弱く、また善悪の判断がつけられない”子供”ゆえに自己判断はできないタイプ。かなり周囲に流されやすい。
●深琴
⇒公家のお嬢様でツンデレ。
乙女ゲームの主人公というより、ギャルゲーの攻略対象にいそうなタイプ。責任感が強くプライドが高い。
他人を思いやる心はあるし、世話焼きで優しいのに素直な言葉/行動にできず誤解されがち。
3人の中で一番自立しており、自分で考え判断し、行動するタイプ。我が強いので私は一番キャラクターとして魅力があって好きですが、一般的な乙女ゲーム主人公好きには合わなさそう。
●七海
⇒忍者家系出身で無表情クール系。
感情を前面に出さず、耐えて耐えて、その分それらがポロっと零れる瞬間が可愛らしい最年少主人公。
一方で極端に自分に自信がなく、消極的。
育ちゆえか自身で思考することを完全に放棄している(他者に従うこと・支配されることで安心を覚える)タイプ。抗うだけの強さや決断力を持ち合わせていないのに一著前に傷ついたそぶりをするので非常に面倒くさい。見ていてやきもきするので、私は苦手です・・・^^;
あたりさわりのない主人公はこはる。
自身が自己主張するのが得意ではないようなプレイヤーは七海の気持ちが分かる部分があるだろうし、自分の考え方があってハッキリと物事を言って欲しい欧米人思考タイプには深琴が可愛く思えそう。
【攻略対象】
攻略キャラがこんだけいると色々いますよね。
全般的に硬派/ストイック要素が欠けている気はしますが・・・。
<<こはる組>>
●駆(純愛)
⇒まとめ役でドSで”ヤなやつ”。ストーリーが核に触れるので攻略は終盤推奨。
●千里(渇望)
⇒後ろ向きで引きこもりで自分に甘い。正直「ダメ男」の一言に尽きる、が、そんな彼を変えるのがストーリーの趣旨です。
●正宗(運命)
⇒攻略制限。大人キャラかと思いきや意外に自制の効かないダメ男だった。
<<深琴組>>
●夏彦(敵対)
⇒攻略制限。科学者。ロマンチストでツンデレ。不器用な優しさとか萌える。男前設定らしい。攻略は終盤推奨。
●朔也(声なき愛)
⇒儚げで穏やかで優しい幼馴染。深琴大好きで過保護。ネタがヘビーです。攻略は中盤推奨。
●一月(やさしい檻)
⇒軟派でタラシ。お色気キャラ。ふざけてた態度が多いけど物事をよく見ている印象。
<<七海組>>
●暁人(罪と罰の取引)
⇒典型型ツンデレ。七海と過去で関わりあり。不良みたいなのに料理が巧いというギャップ萌え。
●乙丸(恋慕の友)
⇒元気系。考えるより行動しろ!タイプで素直、一直線。負荷かけるとキャパオーバーしてヤンデレ化します
●ロン(執着)
⇒攻略制限。何考えているのかわからない不思議な人。相手を屈服させ従えることに悦を覚えるドSキャラ(つまり支配されたい七海とある意味ベストマッチw)
【システム】
ノベルゲーム。
プロローグ後、主人公選択をして第1章。1章末で攻略キャラ選んでルート分岐。
だいたい7章構成。
一部時間制限のついた選択肢あり。
時間制限付きの選択肢は一度選ぶと巻き戻し機能がその選択肢以上に遡って使えないので、地道攻略タイプはマメなセーブをお勧めします。
【ストーリー】
<<主軸>>
”船で旅をする理由”がプレイヤーの想像よりも遙かに小規模なので、思い描いていた軸とは違うストーリー展開になっており、「想像した通りのもの」を期待すると大いにガッカリします。
自分の想像を先に走らせず、キャラクターの発言からも想像せず、常に空っぽの状態で進めることをお勧めします。
また一部説明不足というか、フルコンしてもネタが繋がらない伏線や「あとはご想像におまかせ~♪」みたいな展開がある点も要注意。
基本的には主軸のストーリーよりキャラの魅力や恋愛に重点を置いた作品ですので、「えぇぇええ、いつの間に?」みたいな突っ込みを頻繁に入れる羽目になります。
…終盤の「大きな問題」に直面したとき、いきなりラブイチャモードに入って、それが終わったかと思ったら「大きな問題」が他のキャラ達の手により勝手に解決していたときにはひっくり返りました。
ラブイチャもいいけどさ、私、最期の問題解決くらい自分でしたかったし、追いたかったよ…。
<<恋愛>>
”恋愛過程”はほとんどないです。
一緒に船で旅して、ペアになって、いつの間にかひっつく展開多し。
どちらかといえば、ひっつくまでの過程、というより、ひっついた後に出て来た問題にどう2人で対処していくか、みたいなところがメインになっています。
それぞれの攻略対象に対し、異なる恋愛のキーワードが設定されており、それに沿ったテイストの違う”問題を抱えた”恋愛を楽しめるのは良かったかな、と思います。
【感想】
ずば抜けて面白い訳でもつまらない訳でもない、「普通」な作品です。
作品として見どころはあるし、良いところもあります。キャラは魅力的だし、世界観/雰囲気は良いし、それぞれに与えた恋愛テーマがなかなかいいエッセンスです。(個人的には夏彦/朔也のテーマは好き)
良いところがあるからこそ、シナリオの中途半端感は指摘したくなっちゃうし、もう少し何とかならんかったのか…って思ってしまう。
発売前のプッシュが半端なくて、何かと酷評目立つ作品ですが、【オトメイトの一作品としては普通】な出来栄えでした。勿論、オトメイトさんの作品の中でも「群を抜いて良い」訳でないので、「普段乙女ゲームを遊ばない人」や「普段オトメイトは遊ばない人」がわざわざ目を付けて遊ぶ作品ではないです。
一方で、普段からオトメイト作品を遊ぶ人、遊んでいて特別満足している訳でもなけれど不満も覚えていない人、割り切って遊べる人はそれなりに楽しめます。
「設定倒れ」だとか「恋愛過程描写の不足」とか、「主軸のシナリオが不完全」とか「伏線の回収ができていない」なんて、オトメイト作品では悪いけど”日常茶飯事”かと思うので…今更………。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
圧倒的透明感
最高の推し・室星ロンと出会えた作品。ありがとう。
キャラゲーってやつかな?
この作品をきっかけに乙女ゲームのヒロインに目覚めた() -
音楽・絵は綺麗、中の人の演技も素晴らしい。2人が恋に至るまでの過程も割と丁寧。ただ、壮大な世界観をまるっと忘れてしまったところに問題があると思う…。色々と付け加えてくれてたら夏彦が最萌えになってた気がする。
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クリア済み。
恋愛面はわりかしよくできてると思うが、
構成や設定に粗が目立ちすぎる。
やりたいことを抑えて、コンパクトにしたほうがよかったかもしれない。
色々半端すぎる。
私の好きなバッドが多かったので、その辺は評価してます。 -
乙女ゲームで、主人公が三人いるのが面白そうと思って購入したんですが、久しぶりに心底買って損したと思いました。
キャラは見かけと声だけです。シナリオも短い上に薄っぺらい。
物語上、バトルシーンがあるんですが、「カットイン→効果音→エフェクト→相手の悲鳴」だけでバトルらしきものをしていたり、「バタン、ドン、悲鳴」だけで何が起こっているのかわからないシーンなど、セリフと効果ばかりで地の文が少なく、正直、適当だな…と思いました。
公式サイトで聴いていいなと思った音楽も、使いどころが悪くて勿体ないです。
主題歌と、声優さんの演技は良かったです。 -
壮大な世界の中、ただただ恋愛だけをするというある意味正しい恋愛ゲーム。楽しみどころはキャラ萌え一択ですww
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最初は寝落ちしまくりだったけど、じわじわ来ました。
現在6人目攻略中。
ノルン+ノネット感想
http://rabbitpanic.jugem.jp/?eid=128 -
キャラデザ・声優さん・音楽も素晴らしいのに、内容が薄くて惜しい…という感じの作品。
ヒロインにも音声が入っていますが、個別にオフが可能なので苦手な方でも安心。
一応全員攻略したはずなのですが、どうも入り込めず、キャラ名も覚えていない自分(苦笑)