MARS(12) (別冊フレンドコミックス) [Kindle]

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  • 麻生家からキラを連れ帰る零は、キラとの生活を実現するために、父・樫野との和解を決意。会食の席で、父の弟・曉彦が樫野の妻と不倫して、零と聖が生まれたという事実が公然化される。

    零はレーサーの道をあきらめ、父の会社で働く決心をする。広い邸宅で三人は生活を始める。

    ある夜、キラは聖の部屋に入り遺された作品を見ているうちに、偶然絵画に埋め込まれた聖の遺書を発見する。おとなしかった聖のうちに残酷なものが潜んでおり、それは零の暴走によってかろうじて抑制されていた。零が自分のもとを去ってしまう前に、自分で自分に終止符を打とう…

    この遺書の場面には、「トーマの心臓」を思い出した。挑発的な表紙絵のキラの目線に、いよいよキラも軍神化していくのかと思ったが、そんなことはなかった。

  • 18歳。今でこそ選挙権も得たし、成人とみなされるけれど。それでも、酒もタバコもNGでただ「成人」とみなされただけ。戦国時代はそれこそ15とかで大人の仲間入りをさせられたんだろうけれど、それでも建前としての大人だ。零は自分の無力さや幼さを突きつけられて、もどかしいだろうなと。他人事のように思う。若さからくる万能感や無敵さ、でも、実際、大人が本気で大人の力を行使したら‥。樫野家の闇は思いの外、広くて深くて、手強そうだ。

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著者プロフィール

1959年、大分県の観世流能楽師の家に生まれる。
82年、「別冊少女コミック」(小学館)にてデビュー。『おなじくらい愛』(85)で初連載を開始する。代表作に『ボーイフレンド』、『MARS』など。『ボーイフレンド』は第33回小学館漫画賞を受賞。2002年「モーニング」にて『ES ーEternal Sabbathー』を連載。 現在、「モーニング」にて、ルネッサンス期に活躍したイタリアの英雄、チェーザレ・ボルジアを描く『チェーザレ 破壊の創造者』を連載。新鋭ダンテ学者の原基晶を監修者に迎え、最も信憑性の高いとされているサチェルドーテ版のチェーザレ・ボルジア伝(本邦未訳)をはじめ、膨大な資料を精緻し生み出された全く新しいチェーザレ像や、当時の絵画を参考に、その美麗な線によって忠実に再現されたイタリアの街並みなどが話題を呼び、漫画としての面白さはもちろん、権威ある歴史学者からの評価も高い。
著者公式サイト「惣領冬実@web」
http://www006.upp.so-net.ne.jp/kotama/index2.html

「2015年 『チェーザレ 破壊の創造者(11)限定版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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