千年万年りんごの子(1) (ITANコミックス) [Kindle]

著者 :
  • 講談社
3.78
  • (11)
  • (17)
  • (15)
  • (3)
  • (0)
本棚登録 : 222
感想 : 18
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・電子書籍 (168ページ)

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • ラインの無料公開で。続きが読みたい。

  • 全3巻、読了。

  • 神様の理不尽さが好き。
    村の総代の「我々は贖いきれない祝福の業火の中生きておるのよ」は刺さる。

  • まだこれからどんな展開になるのか読めない感じ。

  • -

  • すっごく面白くて一気読み。
    神話と禁忌と代償と。

  • 親を知らない夫。りんごと育った妻。夫婦は、りんごの村の禁忌を破った。――雪深いりんごの国に婿入りした雪之丞(ゆきのじょう)。昭和の激動から離れ、北の家族と静かに巡る四季は親を知らない彼の中になにかを降り積もらせてゆく。それは冬、妻の朝日(あさひ)が寝込んだ日。雪之丞の行動が、りんごの村に衝撃を与えた。りんごの時間が動き出す、田中相 初連載作!

  • りんご農家に婿養子に入った人の話。

    どんな話なのか分からず読み始めましたが、ファンタジーでした。
    地方の古い習わしとか、信じてるなら教えろ!と思ってちょっとイライラしました。

    朝日がどうなるか気になるけど、、立ち読みなどでいいかな。

  • りんご農家に他県から婿入りした男が、風邪をひいた妻に、村の木からもいだりんごを食べさせた。しかしじつは、その木はおぼすな様という神様のりんごの木。食べた女性は一年後の祭りの日、神様の嫁とならねばならない。男は妻を守るべく戦うことを決意する…。

    静かなマンガなんですけど、2巻からめちゃ怖くなります。神様ってこわい。全3巻です。
    なんで誰も何もしてないのに村の女性を取られるんだという男の問いへの村人の答えがすごい。(多分三巻にでてくる)
    「われわれは祝福の〇〇を生きておるのよ」

    続いて 
    にっちのレビュー
    民俗学をベースにしたラブストーリー。いや、ラブストーリーというか、理不尽さに対して人間がどう立ち向かうのか?という話かな?
    昔からりんごの生産で生活している村に男が入り婿としてやってくる。少しずつ村に馴染んでいくが、ある事件が起こる。
    村のはずれに冬でも身をつけるりんごの木があり、珍しいと思い男は身をもぎ、家に持ち帰り、風邪で寝込んでいる嫁の朝日に食べさせる。その事を家族に話すと絶句される。そのりんごの身は普通のりんごではなかった。その身を食べた女は1年後、そのりんごの木に嫁入りしなくてはならないという。生贄のようなものか。古い言い伝えだとおもっていたが妻の様子がおかしい。
    髪が普通では考えられないほどの速さで伸び始め、爪も同様に急速に伸びている。そして身体が以前より小さくなっている。
    男と朝日はその呪いから逃れようと東京へ逃げる。しかし村からの電話で幼い姪が神隠しにあったかごとく行方不明になったと知る。朝日は自分の身代わりになったのだといい姪を助けに村に戻る・・・。
    というような話。前述した通り、理不尽な状況に対してどう立ち向かうのか?という事が作品の主題かと思いました。ラストは傑作アニメまどか☆マギカ的な雰囲気もあるりますね。共同体を救うための自己犠牲みたいな感じでしょうか?それだけだとやるせないんですが、ひとつ彼女のおかげで村は変化(60年前の出来事よりは)はするんですね。よそ者を受けいる、という決断をする。まあ、そのあたりがあるおかげで、とても怖くて悲しい話なんだけど、ほんのりと救いを感じるんですね。傑作だとおもいます。そしてこういう作品を読むと、才能は文学ではなくマンガに向かっているなあ、と実感しますね〜。

  • 捨て子という過去を持つ男が青森へ婿入りした。その年、60年ぶりにりんごの木に宿る神に選ばれた人身御供はその男の嫁だった。
    どう抵抗しても「ままならぬこと」として受け入れようとする村人。
    「ままならぬこと」はもう受け入れたくない過去を持つ男の必死の抵抗。

    中々緊張感溢れる語り。
    でも、最終的に何がどうなったのかちょっと曖昧に描かれて終わっているのが残念。

全18件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

たなかあい/三重県生まれ。 漫画家。 『千年万年りんごの子』で第16回文化庁メディア芸術祭マンガ部門新人賞受賞。 そのほかの作品に、 短編集『地上はポケットの中の庭』、 長編『LIMBO THE KING』『その娘、 武蔵』(すべて講談社)などがある。

「2021年 『怪奇漢方桃印 なかなかやばいの 違反解除湯』 で使われていた紹介文から引用しています。」

田中相の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×