子どもたちは夜と遊ぶ(下) (講談社文庫) [Kindle]

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著者 : 辻村深月
  • 講談社 (2008年5月15日発売)
  • Amazon.co.jp ・電子書籍 (569ページ)

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子どもたちは夜と遊ぶ(下) (講談社文庫)の感想・レビュー・書評

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  • 残忍で、悲しくて、美しい。

    そんな話。

    読んでいて涙が出てきた。

    飛行機の中で読んでいたんだけど、空の上で必死に声を殺して泣いた。

    人は、己の残忍なところを持って、持て余して生きていく。

    自分ではどうしていいのかわからない。
    動きながらどうしようもなく、誰かに止めてほしくなる時もある。
    その時に誰かがそばにいて、楔になってくれればいい。
    でもきっとそれってタイミングの問題なんだ。

    ひとりひとりの性格をすごく鮮やかに描いている。
    想いも、行動も、ひっくるめて。




    最後の最後まで辻村深月がこの作品にどういう答えを出すのか、とてもどきどきしながら読み進めた。
    さまざまなフェーズで、様々な問題をちりばめた作品だ。
    どう収束するのか、気が気じゃなかった。

    でも最後の方になって、そんなのどうでもよくなった。

    この人物が幸せになればいい。

    そういう風に願うようになった。

    この物語のなかの人が今後どんな人生を送るかはわからない。
    どんなことを体験し、どんなふうに感じ、どんな風に行動を起こすか、それは分からない。

    でも、この物語に出た一人一人が、それぞれに幸せな日々を過ごしていけばいい。

    それを僕は強く望んでいます。

    美しく生々しい彼らが、どんな形であれ魂の安息を得ることを望みます。


    ところで冒頭と幕間のシーンは、ぼくはどうしてもV.T.Rのあのごみ置き場のシーンを思い出してしまう。
    あの機械のうさぎがぎしぎしとそこらを歩いていそうな気がする。

    これは、まあ、どうでもいい話。

  • やっぱりわたしはホラーはだめだけどサスペンスはいけるというか、なんというか、怖さより悲しさとやりきれなさが強かった。月子ちゃんかわいいよ〜〜〜〜ものすごく好き。そして浅葱も孝太くんも大好き………
    決して気持ちを楽にできる終わりではないけれど、自分にとっての大切な人を思い返してみたくなる本でした。悲しいだけではない。つらいだけではない。好きです。

  • 次の殺人を実行に移そうとしないθ(シータ)にしびれを切らした「 i(あい)」が、狐塚の犯行予告を出した。
    狐塚を死なせたくないθが取った行動が、やがて、θの正体を浮き彫りにさせていく─。

    2016年2月9日、電子書籍にて読了。
    鉛でも飲み込んだような気分でした。
    それは、いい意味でもあり、悪い意味でも。
    いい意味では、意外性に驚かされました。
    悪い意味としては、重すぎた、という感じですね。
    あと、恭司の存在が微妙で、ちょっと消化不良気味でした。
    結局、彼は「ただのいい奴だったの?」と、肩透かしです。

  • 謎の犯人「i」、どうにもあやしい「石橋恭司」。
    いつもながらの卑劣なミスリード(賛辞)にも負けず下巻に入って早々にiの正体に目星をつけ、iとθの関係性にもだいたい気づき
    「今回こそは辻村深月に負けないぜ!」
    と喜び勇んで読み続けていたら、まさかの狐塚と月子の関係が・・・
    またもうんざりする卑劣なミスリード(最大の賛辞)にやられてしまった。
    やはり辻村深月には勝てそうもありません。
    それにしてもなかなか面白かった。
    この流れで「メジャースプーン」再読へ。
    それにしても「冷たい校舎」には繋がらないな・・・

  • おすすめのミステリーで紹介されていて気になっていた本。
    結末や真犯人よりも途中のミスリードに「ええええ!!」ってなった。あまりに自然にばらされていて、むしろ「あれ?作者さんうっかり間違えちゃったのかな^^?ウフフ」などと思っていたくらい……
    序盤では月子ちゃんは絶対好きになれないタイプだと思ってたのに、大好きになってたなぁ。
    冷たくて悲しいイケメンの浅葱大好きです。

  • 辻村さんの作品は、
    いつも入り込むまで時間がかかる。

    けれど
    ある一点をこえると、転がり落ちるように夢中になってしまう。

    この巻は、まる1日かけて全て読んでしまった。
    止められなくて。

    **

    切ないなぁ。
    ただただ、切ない。

    物語のどこかでもあったけれど…
    「もし」「何かが」「1ミリでもずれていたら」
    この結末は訪れなかったのかもしれない。
    過去にもしもはないけれど、
    そう考えずにはいられない。

    最大のトリックには、「だまされたー!」と
    叫ばずにはいられなかったですね。
    まさか、あぁ、ええ?そういうこと?

    「FLY ME TO THE MOON」
    素敵な演出です。ありがとう恭司。

  • 2013 9/3読了。Amazonで購入。
    またやってしまった・・・辻村深月は最初、ちょっと助走がいるものの、いったん走りだしてしまうと先が気になって気になって、他にやることがあるのについ最後まで読んでしまうので実に危険である。
    それも紙ではなくiPhoneで、だとどこにでもついてくるので逃げようがない・・・自重しないと。

    最大の叙述トリックには「おいい!」となるものの、冒頭/フラッシュバックのエピソードの真相とかはかなり好きかも。
    恭司はほんとうに格好いい。途中まで疑っていて正直すまんかった。

  • 後半の月子がθに狙われるあたりから一挙にヒートアップ。そこから名前にまつわるトリック、多重人格障害とネタのてんこもり。非常におもしろかった。

  • 〈内容〉交わることのない、人の想い。切ない終わりがやってくる。「浅葱、もう少しで会える」『i』は冷酷に2人のゲームを進めていく。浅葱は狐塚や月子を傷つけることに苦しみながら、兄との再会のためにまた、人を殺さなければならない――。一方通行の片思いが目覚めさせた殺人鬼『i』の正体が明らかになる。大人になりきれない彼らを待つ、あまりに残酷な結末とは。

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