ゼロ、ハチ、ゼロ、ナナ。 (講談社文庫) [Kindle]

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著者 : 辻村深月
  • 講談社 (2012年4月13日発売)
  • Amazon.co.jp ・電子書籍 (496ページ)

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ゼロ、ハチ、ゼロ、ナナ。 (講談社文庫)の感想・レビュー・書評

  • すっかりハマった辻村深月。
    とにかく未読な作品は片っ端から読もう、ということで、タイトルが
    妙に印象的なコレを。

    さて、ざっくりと内容を言うとするとだ・・・。
    女性同士の、深いようでいて浅く、ドライなようでいて根深い「友情」
    を執拗に表現したモノ、とでも言おうか・・・。もちろん男であり、更に
    言うならあんまり友だちも居ない僕だから、本当のところは理解不能
    な作品である筈。だけど、解った気になって読むと、まるで底が丸見
    えの底なし沼。結構凄い作品だった気がする。

    地元を離れず、地方都市にそのまま根付いてしまう女性の生態。
    この作品に出てくるような人たちがリアルだとは思わないし、そうで
    あって欲しくも無いのだが、
    もしそういう閉塞的な状況に置かれたら、自分もきっとそうなっちゃ
    うんだろうなぁ、というリアリティは尋常で無いレベル。今となって
    はソレはちっとも不幸ではなく、下手すれば幸せなのかもしれない、
    とか感じてしまうところが情けなくもあるのだが。

    そういう人間の弱い部分を、絶妙な切り口で抉りまくるような文章は、
    ある意味で潔い程に気持ちがいい。多様なジャンルを描く辻村深月の
    作品で一貫しているのは、おそらくこの攻撃的な中毒性のような気が
    する。

    タイトルにももちろん意味アリ。それも思わずグッと来るような。
    女性はもちろん、男性も読むべき。眠れなくなるぞ、しばらく。

  • 女の子のめんどくささがうまく伝わってきた。母と子も血は繋がっていても、結局女同士。

  • 読めば題名が何故これなのかわかりますよ

  • 仲良し母娘だったはずが・・・。

    母の死体を残して、逃げる娘。
    そして、その娘を追う 幼なじみ。
    彼女達の間で、
    何があったのか。何が起こったのか?

    冒頭から、結末まで
    一気にひっぱられました。

    母たち、娘たち、女たちの、
    表には決して出さない
    深い、暗い心理が、
    鋭く描かれていて。

    信頼と裏切りが表裏一体の、
    複雑な女同志の関係性も、
    とってもリアル

  • 幼なじみのチエが姿を消した。自分の母親の遺体を残して。
    様々な状況から警察も世論も、チエの犯行と推測していたが、チエをよく知るみずほは、自力で彼女を捜そうと、疎遠になっていた故郷の山梨を訪れる。
    チエと親しかった知人たちに話を聞くみずほには、あるひとつの確信があった......。

    2015年9月22日、電子書籍にて読了。
    同じ山梨県出身というのもあって、気になる作家さんでしたが、読む本が他にもたくさんあって、なかなか手を出せずにいました。
    ちょうど手持ちの本がなくなったこともあって、本腰を入れて読み漁ろうと、気になるタイトルから手をつけ始めています。
    辻村さんの作品はこれで7作目になりますが、今までで一番、これが好きですね。
    ミステリーとしても成り立つし、友情の本質をしっかりと描いた上質な文学小説のようでもあります。
    ものすごい田舎ではないけど、けっして都会とはいえない地域で暮らす人々特有の閉塞感とか、しがらみなども上手に描いていると思います。
    そこで暮らしてきた身としては、実際にはここまで閉塞的ではないと思いたいのですが、どうなのでしょう?
    みずほがはぜ、チエを捜そうとしたのか、その理由はいくつかあって、そのひとつひとつが、ああ、友情だな、と思わされます。
    だけど。山梨にはよくある名字、と作中で書かれているみずほの神宮司という名字、私の知り合いにはひとりもいなかったなぁ(^^;

  • 2015/03/09再読了。
    この作品は辻村作品の中で好きでないもののひとつ。
    かなり好きでない。むしろ嫌い。
    だって愛すべき人物が一人も出てこないんだもの。
    全員嫌い。
    いや、翠ちゃんだけは少しマシかな?
    かと言って好きでもないけど。
    なのに読み始めると止まらない。
    結果がわかっているのに止まらない。
    そこが辻村作品のすごいところ。

  • 途中で交わることがなと思われた二人の女性、幼馴染の話。伏線が上手くからんでいて、題名の意味も最後まで気づけませんでした

    終わり方としては、いい感じでよかったです。

  • ストーリーの大半は、母を殺して失踪した親友を探す、みずほの一人称ナレーションで語られる。しかし、この小説のテーマは謎解きでも追跡劇でもなく、みずほがかつての友人達と話をする中で描かれる女性群像だ。20代前半の合コン、女性同志の友人関係、恋愛を経験した彼女達は 30歳を目前に、それぞれの価値観の中で、しかし共通して結婚と出産に翻弄される。女性の生き方が多様化した現代においても、しかし、子供を生むという行為は依然として多くの女性を縛る呪いなのだろう。

    辻村深月は、某読書会で(男性から)おススメされた作家。もちろん名前は以前から知っているものの、今ままでまったく食指が伸びなかった。実際、読んで見ても、明らかに自分が好きなタイプの小説ではないのだが、しかし、不思議と面白い。もう1、2冊は読んで見るつもり。

  • タイトルにこんな意味があったとは。
    伏線が複雑に絡まり合っていて。
    それに自分から気づけたときはとても嬉しくなる。
    それに気づけなかったときは、なるほどと思う。
    神経を尖らせて、隅々まで記憶に残して。
    集中して読みたくなるのに、気付かれはしない。
    不思議な作家だ。
    ---
    地元を飛び出した娘と、残った娘。幼馴染の二人の人生はもう交わることなどないと思っていた。あの事件が起こるまでは。チエミが母親を殺し、失踪してから半年。みずほの脳裏に浮かんだのはチエミと交わした幼い約束。彼女が逃げ続ける理由が明らかになる時、すべての娘は救われる。著者の新たな代表作。

  • 女性独特の母親との関係、友達との関係、都会と地方の感覚のズレ。主人公みずほとチエミ、そして二人をとりまく友人たちのどの子のどの感情にも共感できる部分がある。


    母娘の、友人たちの、色んな愛憎が交差する中で、みずほと一緒に謎解きにも挑戦できて飽きることなく読めた。


    ラストは泣けた(´;ω;`)

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