獣の奏者 III探求編 (講談社文庫) [Kindle]

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感想・レビュー・書評

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  • 獣の奏者の三作目です。
    作者の上橋菜穂子さんも本当は二作目<王獣編>で終わる予定だったが、エリンや獣たちのその後が知りたいと読者の要望が強かったので書いたと何かに書かれていました。
    その通りにこの作品では、エリンは妻になり、母となっています。二作目までのダイナミックさはありませんが、子を想う気持ちなど共感できる部分が満載。オススメです!

  • 反目し合う真王領民と大公領民の融和を図るため、真王セィミアと大公シュナンの婚礼が執り行われて11年。王獣リランを駆ってシュナンの命を救ったエリンは、家族を持ち、カルザム王獣保護場に戻って教導師を続けていたが、平穏な日々は長く続かなかった。闘蛇大量死の原因を探るべく、大公の命である闘蛇衆の村へ赴くことになったエリン。闘蛇の腑分けによって見事原因を突き止めた後、同行者ヨハルの導きで最古の闘蛇村ウハンを訪ねたエリンは、突如襲撃を受け、傷を負いつつ辛くも逃げ延びた。隣国ラーザがエリンの〈操者ノ技〉を求めて暗躍していることを知った真王・大公は、エリンとその家族(イアル、ジェシ)の身柄確保に動く。

    引き継がれなかった王獣や闘蛇に関する禁忌。エリンは自力でその謎に挑む。いよいよ最終巻か。

  • 3巻目。
    2巻終わりの大事件後からしばらく年月が経過したところから始まる。
    いつも間にやら家庭を持ったエリンが、王獣の秘密迫っていくとともに、いよいよ戦争が近づいてくる予感がしてくる。
    エリンに幸せなら未来が訪れるのか。
    最終巻に進みます。

  • 「生まれて、死ぬまでのあいだに」
    イアルの胸から、こもった声が伝わってきた。
    「この十年があって、よかった」
    それを聞いたとたん、また涙があふれた。声が出なかった。
    この十年があって、ほんとうによかった。心の底でいつも、長くは続かぬ平穏であることを感じてはいたけれど、それでも、幸せな日々だった。
    いま、あの日々は終わる。そして、新しい日々が始まる。

  • 時代が変化し、エリンたちの立場も変わっていく。
    終章へ向け期待が高まる。

  • あっという間に時間が経つ
    この作品のエリンは少し頑固

    セィミヤの成長が著しい!
    セィミヤ視点での物語も読みたい

  • 止まれなくて一気に読んでしまった。

  • いいね

  • 面白いけど怖い。悪夢見た。

  • 2023.05.18. audible




    amzonの本の紹介
    児童文学のノーベル賞にあたる、国際アンデルセン賞作家賞受賞! 世界的注目作家の新たなる代表作。愛する者と結ばれ、母となったエリン。ある村で起きた闘蛇の大量死の原因究明を命じられ、行き当たったのは、かつて母を死に追いやった禁忌の真相だった。夫と息子との未来のため、多くの命を救うため、エリンは歴史に秘められた真実を求めて、過去の大災厄を生き延びた人々が今も住むという遥かな谷を目指すが……。(講談社文庫)

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著者プロフィール

作家、川村学園女子大学特任教授。1989年『精霊の木』でデビュー。著書に野間児童文芸新人賞、産経児童出版文化賞ニッポン放送賞を受賞した『精霊の守り人』をはじめとする「守り人」シリーズ、野間児童文芸賞を受賞した『狐笛のかなた』、「獣の奏者」シリーズなどがある。海外での評価も高く、2009年に英語版『精霊の守り人』で米国バチェルダー賞を受賞。14年には「小さなノーベル賞」ともいわれる国際アンデルセン賞〈作家賞〉を受賞。2015年『鹿の王』で本屋大賞、第四回日本医療小説大賞を受賞。

「2020年 『鹿の王 4』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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