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- / ISBN・EAN: 4988013299962
感想・レビュー・書評
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単館公開だけど、豊田監督、瑛太、窪塚洋介...という豪華配役。瑛太が、今までのイメージと違って、孤独感に溢れている。すごい俳優さんだなーと思った。弟の幻影をみたあと、ハッと現実に戻る時の表情とか。
「世界を変える」ために、爆弾を送る良一。そんなんで変わるわけないんだけど、この行動がわからないわけじゃないんだよなぁ。
映画でいちばん印象に残ったのは、窪塚演じる兄・ユキの長回しの台詞。あんなキザな台詞、窪塚以外が言ってもダメ。昔のキレキレの窪塚洋介の復活っぷりを見るだけで気分が良い。
『本当の自由がほしければ消えるしかないんだよ。それが一番、危険で、純粋で、美しい......
自分の命は誰にも何も言わせないよ』
『でもな地球の重力は下にあるんだよ。上に行けば行くほど酸素は薄くなるんだ。このピラミッドは地獄に向かってるのさ。
あいつらに合わせて下向かなくったっていい。上を向いて歩いてればいい。』
そして終盤、『おまえはまだ世界を愛している...』からのユキの行動が良一に影響を与えたのは間違いない。唯一の身内である妹に「ユキ達が来ても、ついてっちゃだめだ」みたいに言ってたから、彼は、ユキの死んだ理由がわかったんだろうか。世界を愛しすぎた?愛すのをやめた?愛したくなかった?.....だめだ、今の自分には読み取れない。
あのラストは、良一の、この世への反抗心との決別を上手く表現していた。
見終わってしばらく、いろいろ考えてしまう。ユキと良一の対話は忘れられない。
配役や演出含め、72分という短い作品なのに心に残った。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
おもしろい!
久々にガツンときた邦画
兄弟って家族って社会って未来って生活って生きるって死ぬって希望って自殺って……なに?
みたいな重たいテーマをぶつけてくる系
窪塚ほんとにカッコよすぐる
長さもちょうど良く狂い具合もちょうど良く面白かった