あなたへ DVD(2枚組)

監督 : 降旗康男 
出演 : 高倉健  田中裕子  佐藤浩市  大滝秀治  ビートたけし 
  • 東宝
3.47
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感想 : 92
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  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4988104075581

感想・レビュー・書評

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  • 亡き妻(田中裕子)の遺言を果たすため…
    富山-飛騨-大阪-下関-平戸と男(高倉健)は旅をする…
    こうしたロードムービー…好きだなぁ! 豪華なキャスティング!
    でも、誰ひとりとして無駄がない!

    ボクは、4組のカップルの対比に、
    降旗監督が描こうとした真意が現れているように感じました。
    健さんは亡き妻の真意をつかもうと旅をする…
    それを送り出す、長塚京三と原田美枝子の夫婦…

    ふたりとも、静かに見守るのだけれど、その思いは
    微妙にくい違う…佐藤浩市と余貴美子のふたりは、
    疲れきって、接点をなくしてしまっているのだけれど、
    それでも、どこか互いを思いやっている…

    これから結婚しようとするふたり…綾瀬はるかと三浦貴大は、
    若さゆえにぶつかっているのだけれど、未来を感じさせる…
    さまざまな人とのふれあいを通じ、健さんは、
    妻が伝えたかった思いを悟るのです。

    -あなたにはあなたの時間が流れている

    夫婦は長く同じ時を過ごしても、ゆきつくところは、
    ひとりひとり…それは誰しも変わらなくても、
    そのありようは、やはり
    ひとりひとり違うんだなぁ…ってしみじみと感じ入りました。

    ただ世代の近さか、自分の資質なのか…
    ボクが親近感を覚え、なんとも心に沁みたのは、
    佐藤浩市と余貴美子のふたりの、ぐだぐだだめだめの中で、
    ささやかにささやかに漂う思いやりだったのです。

    最後に山頭火の句が引用されて幕が下ろされます…
    う~ん…やっぱりこの映画…沁みるは~


     このみちやいくたりゆきしわれはけふゆく

  • あなたへ

    レビューは言葉を書かなければいけないけど
    語らずとも伝わることもあるだろう

  • 何か足りないような、まとまりが無いような、失敗じゃないけど特別美味しくもない料理みたいだった。

    ナイナイの岡村君、健さんと共演できて嬉しかっただろうな~。

  • 夜中に目が覚めて眠れなかった時に録画していたのを鑑賞。

    良い話でした。余韻が残る映画でいろいろ考えていたらさらに眠れなくなってしまいました。

    ストーリーを知らずに見た方がいいですね。

    ロードムービーで富山から長崎まで車で高倉健さんが旅をするのですが、今度私も数日、車で一人旅をしようと思っているので妙に共感できました。

    竹田城や海のシーンなど綺麗な景色のシーンが多いので映画館で見た方がさらに良かっただろうなあと思いました。

    ビートたけしのエピソードは好きですね。

    高倉健さんは好きで、この数年は見逃していた作品を結構見ているのですが、さすがにこの映画の健さんはセリフの言い回しに衰えを感じますね。だけどラストシーンで港を歩いていくところなどはとても良かったです。

    • 円軌道の外さん

      andesapresriam12さん、
      いつも沢山の花丸ポチと
      あったかいコメント感謝感激です!
      お返事が遅れてしまいました。
      ...

      andesapresriam12さん、
      いつも沢山の花丸ポチと
      あったかいコメント感謝感激です!
      お返事が遅れてしまいました。
      ホンマ遅くなってすいません!

      じつは、四十にして
      住み慣れた大阪から
      花の都、大東京へと先週上京してきました!(笑)

      なんやかんやバタバタとしておりますが
      今年もあと少し
      よろしくお願いします(笑)

      andesapresriam12さんは
      資格の勉強はかどってますか?

      自分も昔、中小企業診断士と
      行政書士を勉強してたけど、
      どちらも挫折してしまいました~(泣)(T^T)


      で、この作品ですが(笑)
      じつは、例によって例のごとくまだ観てないんやけど(汗)(‥;)

      車で旅をするロードムービーってだけで
      旅好きで鉄砲玉の自分は食いついてまうし(笑)、
      健さんのロードムービーというと
      ベタやけど、
      大好きな『幸せの黄色いハンカチ』を思い出します(^o^)

      赤いファミリアの車のラジオから
      確か『なごり雪』が流れる場面があってすごく印象に残ってるし、
      出所後、健さんが食堂で食べるラーメンやビールの美味しそうなこと(笑)、
      一見ミスマッチに思える桃井かおり、武田鉄矢、高倉健の
      この温度差やコントラストが
      絶妙でしたよね(笑)

      今でもイルカの『なごり雪』を聴くと
      条件反射的に
      『幸せの黄色いハンカチ』を思い出します(笑)

      それにしても
      男の生き方を教えてくれるような日本映画は
      めっきり減りましたよね。

      自分は松田優作や高倉健、渥美清、原田芳雄、山崎努、萩原健一、沢田研二から
      男とはなんぞやを教わってきたので、
      やっぱ健さんが出てるだけで
      その映画は特別なものになります。

      あっ、『ONCE ダブリンの街角で』にコメントありがとうございました!
      そちらのほうにもお返事書いてますんで
      また時間ある時にでも見てみてくださいね~♪

      ではでは~、
      まだまだ暑い日は続くので
      体調に気をつけて
      andesapresriam12さんの
      愛あるレビューまた楽しみにしてます!(^o^)


      2014/09/08
  • 高倉健さんがすごい。。。田中裕子さんもすごい…。
    お恥ずかしいお話、私自身…高倉健さんが出ていらっしゃる作品をまともに観たことないのです…。
    田中さんも、ドラマでは観ることがあったのですが、映画ではあまりなく…。
    ただ、この作品で、大ベテランのお二人を観れて、本当によかったなと思いましたよ。

  • 先日、NHK BSプレミアムで放映していた『あなたへ /2012』を観ました。

    -----story-------------
    『鉄道員(ぽっぽや)』 『ホタル』の「高倉健」が、本作で20本目となる「降旗康男監督」とのタッグで贈る感動のロード・ムービー。
    先立った妻の遺言に従い、北陸から妻の故郷・長崎へと旅立った主人公が、道中で様々な人々との一期一会を重ねる中で、亡き妻の知られざる想いと深い愛情に気づく姿を叙情豊かに綴る。
    共演に「田中裕子」。
    また主人公が旅先で出会う人々には、「佐藤浩市」、「ビートたけし」、「余貴美子」をはじめ豪華キャストが名を連ねる。

    北陸・富山の刑務所で指導技官を務める「倉島英二」のもとにある日、亡き妻「洋子」からの絵手紙が届く。
    そこには、“故郷の海を訪れ、散骨してほしい”と記されていた。
    お互いに理解し合っていたと思っていた「英二」には、妻がなぜ生前に言わずに、このような形で伝えようとしたのかが分からない。
    「英二」はその真意を知るためにも、妻の願い通り彼女の故郷・長崎を目指すことに。
    本当ならば妻と旅行するために準備していた手製の改造キャンピングカーに乗り込み、いざ富山を後にする「英二」だったが…。
    -----------------------

    「高倉健」主演のロードムービー… 2014年(平成26年)に亡くなった「高倉健」、2012年(平成24年)に亡くなった「大滝秀治」の遺作です。

    北陸のある刑務所の指導技官「倉島英二(高倉健)」のもとに、ある日、亡き妻「洋子(田中裕子)」が遺した絵手紙が届く… そこには今まで知らされることの無かった“故郷の海を訪れ、散骨して欲しい”との想いが記されていた、、、

    「洋子」の遺言は依頼人により、平戸の郵便局に7日間保管されていた… 亡くなった「洋子」の真意を知るために、故郷へ向けて自分で内装をしたワンボックスカーで、一人旅を始める「英二」。

    その旅は富山から始まり飛騨高山、京都、大阪、竹田城、瀬戸内、下関、北九州市の門司、そして「洋子」の故郷である長崎県平戸の漁港・薄香へと続く… 風光明媚な地で出会うさまざまな人々と、さまざまな人生、、、

    彼らと心を通わせ、彼らの家族や夫婦の悩みや思いに触れていくうちに蘇る「洋子」との心温かくも何気ない日常の記憶の数々… 様々な想いを胸に目的の地に辿り着いた「英二」は、遺言に従い散骨する。

    そのとき、彼に届いた妻の本当の想いとは……。


    クルマでの国内の旅もイイなぁ… と感じ、無性に旅に出たくなりましたね、、、

    そして、人生の閉じ方についても考えさせられた… 自分も遺骨は墓に残すんじゃなくて、どこかに散骨したいなぁ。

    -----staff/cast-------------
    監督:降旗康男
    製作:市川南
       平城隆司
       服部洋
       見城徹
       山本晋也
       岩本孝一
       冨木田道臣
       宮坂学
       吉川英作
       笹栗哲朗
       樋泉実
       中井靖治
    企画:市古聖智
       林淳一郎
    プロデューサー:佐藤善宏
             前田光治
             小久保利己
             進藤淳一
    アソシエイトプロデューサー:藤原恵美子
    ラインプロデューサー:傳野貴之
    共同製作:佐々木崇夫
         村田正敏
         河合隆
         横山哲夫
         武蔵徹
         島倉正
         大辻茂
         古田栄昭
         伊藤裕造
         前原晃昭
         渡辺興二郎
         加藤宏一郎
    脚本:青島武
    撮影:林淳一郎
    美術:矢内京子
    編集:菊池純一
    音響効果:佐々木英世
    音楽:林祐介
    音楽プロデューサー:和田亨
    照明:中村裕樹
    録音:本田孜
    装飾:鈴村高正
    VFXスーパーバイザー:立石勝
    スクリプター:阿保知香子
    助監督:宮村敏正
    プロダクション統括:金澤清美
    プロダクションアドバイザー:山田健一
    出演:
     高倉健 倉島英二
     田中裕子 倉島洋子
     佐藤浩市 南原慎一
     草なぎ剛 田宮裕司
     余貴美子 濱崎多恵子
     綾瀬はるか 濱崎奈緒子
     三浦貴大 大浦拓也
     岡村隆史
     石倉三郎
     根岸季衣
     不破万作
     山本哲也
     掛田誠
     井上康
     芦川誠
     井上肇
     岡田花梨
     船木正人
     野澤結可
     御供信弘
     大滝秀治 大浦吾郎
     長塚京三 塚本和夫
     原田美枝子 塚本久美子
     浅野忠信 警察官
     ビートたけし 杉野輝夫

  • 高倉健の遺作とはいえ、なんと贅沢な出演者!
    ビートたけし、草彅剛、佐藤浩市。偶然出会った人々が、それぞれ何かを抱えている。
    そして、田中裕子。死を自覚した妻からのメッセージ。残されることになる主人公のこれからを慮って、はっきりとした別れを用意したのだろう。
    岡村隆史。短いけれど印象度抜群。

  • JFK-AMS航路の旧式デルタ機に邦画が含まれていた事実を微笑ましく思い、風邪気味の体を押して鑑賞することに。富山から始まるその物語は鑑賞後に読み始めた「納棺夫日記」とピタリ符号があっており小気味良かった。前回の一時帰国時に鑑賞した作品が「星守る犬」であり、どうもここ最近機内鑑賞邦画はロードトリップものになる傾向があるようでおもしろい。

    「特捜最前線」以来の大滝秀治隠れファンとしては彼の遺作を没年となった2012年のうちに滑りこみで鑑賞でき、併せてご冥福を祈ることができたということに達成感を感じつつ、小豆島の二十四の瞳映画村を訪ねて以来そろそろリメイク版も観なければならないかと観念しつつあった時期にその大石先生役である田中裕子の好演に出会えたのも収穫であった。


    健さんそっちのけで申し訳ないが(苦笑)

  • 2012年日。原作は同名の小説。高倉健扮する刑務官が亡くなった妻(慰問に来ていた歌手だった)の遺言に従って長崎の故郷に散骨に行く。自作のキャンピングカーでの長旅。
    山頭火の俳句を参照しつつ、道中や長崎平戸、港町の人々との出会いと秘密の謎。途中出会ったイカ弁当屋、佐藤浩市、が元漁師で遭難のふりをし別人として人生をやり直していたというのはちょっと設定無理すぎでは?と思ったけど、まぁいい映画でした。

  • 一番印象に残ったのは、主人公(高倉健さん)がさしだした漁師さんの名前を書いたメモで、食堂のおかみさん(余貴美子さん)がすべてを悟ったシーン。余貴美子さん、セリフでは何も言わないし、一瞬でおわるカットなんだけど、見ているこっちに状況や気持ちがいっぺんにいろいろ伝わってきて。゚(゚´Д`゚)゚。

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