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- / ISBN・EAN: 4523215094740
感想・レビュー・書評
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やはり、カフェで即興で踊り出す3人の身のこなしと、ルーブル美術館を疾走し「新記録」と喜ぶ姿が、圧倒的。アンナ・カリーナの美しさも、抜群。特に主人公2人が教室で誘い出す一連のシーンは流れるような展開で観客を魅了し、人をワクワクさせる。男が自宅で銃で撃たれた後の倒れ方も良かった。
男2人が車道で、車をとめ、そこで拳銃の撃ち方、倒れ方を模擬演技しているのをロー気味にとらえた点も良い。
【ストーリー】
肌をさす冷気が心地よい冬のパリ。フランツ(サミー・フレイ)とアルチュール(クロード・ブラッスール)は性格が表と裏ほど違うものの、共に推理小説マニアの親友同士。そんな二人は、北欧から叔母の住む屋敷へやってきた英語学校の生徒オディール(アンナ・カリーナ)から、屋敷に脱税か何かで隠している大金があると聞かされる。
可愛いオディールに惹かれる2人だが、一方、その金をくすねようと彼女を巻き込んで泥棒計画を立てる。ついに決行の日を迎えた3人。しかし、次から次へと事態に狂いが生じてしまい、アルチュールが男に撃たれてしまう。フランツとオディールは車で逃走、貨物船で海を渡る。こうして物語は三文小説のように終わるのだった。
2人の青年と一人の少女が冬のパリを駆け巡るポップな作品。監督・脚本はジャン=リュック・ゴダールで、幻の傑作とされていた64年製作のモノクロ映画。今回日本初公開となる。原作はドロレス・ヒッチェンズの推理小説『愚か者の黄金』。撮影はラウル・クタール。音楽はミシェル・ルグラン。出演は「女と男のいる舗道」のアンナ・カリーナ、「5時から7時までのクレオ」のサミー・フレイ、「捕えられた伍長」のクロード・ブラッスールほか。ナレーターはゴダールが担当。詳細をみるコメント0件をすべて表示