3月のライオン コミック 1-8巻 セット (ジェッツコミックス)

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著者 : 羽海野チカ
  • 白泉社 (2012年12月28日発売)
  • Amazon.co.jp ・マンガ

3月のライオン コミック 1-8巻 セット (ジェッツコミックス)の感想・レビュー・書評

  • タイトル戦ともなると将棋の実力は互角。
    過去の棋譜もすべて頭に入っている。ここでこうくると、つぎはこうとどんな手を指すかも互いにわかっている。
    そのままいけば永遠に終わらない。
    しかし振り返れば必ず「ああ、あそこで」と勝負を決する一手がある。
    では、なぜ人はその一手を指すのか。もしくは見逃すのか。
    集中力、精神力、その日の体調、対局時の天候。
    いろいろあるが、これはもはや「運」としかいいようがない。

    なにかのインタビューで羽生善治名人(と呼びたい)が、このような趣旨のことを言っていたのを強烈に覚えている。

    勝負を決する一手。
    その瞬間になにか劇的なことが一気に起こるわけではない。
    二手前、三手前。十手前、百手前では。
    そう考えると、盤面をはさんで対局相手と向かい合った時点、駒に指が触れるまえにすでに勝負は決まっているのではないか。
    いや、その日の朝、何時に起きたのか。昨日の晩飯は何を食べたのか。それどころか、棋士がそれまでどのような人生を歩んできたのかすらも影響するのかもしれない。

    恐ろしい世界だと思った。僕の考え過ぎだろうか。
    羽生さんはにこやかに微笑んでいた。

    『3月のライオン』は将棋の世界に生きる高校生の物語。
    将棋以外の生活の部分も丁寧に描かれている。
    出てくる食べ物がみんなおいしそうで、食事のシーンがリアルで活気に満ちあふれている。
    日常生活の些細なふれあい、そしてさまざまな軋轢。
    そのすべてが精神に直結し勝負強さを鍛えていく。

    ひなちゃんのいじめのエピソードはつらかった。
    この場だけでは語り尽くせないほどの様々な思いはある。
    ただ、あの話をきっちり描くことはとても重要なことだった。

    登場する男たちがすべてかっこいい。
    小学生からじいさんまで。棋士であろうとなかろうと。
    一見ダメな奴、嫌な奴に思えても、みんなそれぞれに自分なりのプライドがある。
    7巻で伝書鳩の「銀」が帰ってきたとき、不覚にも目頭が熱くなった。
    そして4巻の獅子王戦前後から島田八段に惚れっぱなし。

    何でもできる人はすばらしいと思う。
    でも、それしかできない、それしか生きる道はないという人の気迫には凄みがある。
    そして「それしかできない人」の究極が、きっと「天才」なのだ。

    羽海野チカは、天才の孤独や勝負の世界で身を削る者の苦悩を描くのが抜群に巧い。
    それは彼女自身が「天才」であり「勝負の世界で身を削る者」だからだろう。

    『3月のライオン』は「将棋」という特殊な題材を触媒とした、純度の高い「人間」の物語だ。

    (とはいえ「笑い」もたっぷり。
    シリアスとのバランスが絶妙でいろんなものが混沌と入り混じっている「心」のリアルさがいい。
    日常のほっこりとした雰囲気にもほっとする。
    そして髪型、まゆげと目、ぷっくりしたほっぺ、無軌道な言動までもが我が娘に激似なモモちゃんにはおもわず口元が緩んでしまう。)

  • 個性さまざまのキャラクターの中に、一番好きなのは島田開さんです(´◡`๑)。
    (差が)「縮まらないから」といって、それがオレが進まない理由にはならん。
    「抜けない事があきらか」だからってオレが「努力しなくていい」って事にはならない。
    って言ってた島田さん大好き。もし宗谷さんがいなかったら、もうちょっとランクが上に行けるかもしれない。もうタイトル戦をいくつか勝ったかもしれない。でももし宗谷さんがいなかったら、今みたいに生き生きして、将棋に今のような深い執念を持ってないかもしれない。ライバルとも言えない、目標みたいなあの人がいるからこそ、私の好きな島田さんができたと思う。こういうふうに考えると、やんか二人の関係がすごく面白くて、零くんの話以上に興味を持ってるかも〜

  • 借りて読みました。
    8冊、一気読みでした!

  •  以前、同じ作家の書いた「ハチミツとクローバー」を人に勧められて読みました。それがすごく素敵なマンガだったので覚えていて、今回ふっと3月のライオン、1巻を衝動買いして、土日二日間で結局8巻まで読みました。
     好みですが、ハチクロより面白いです。まあ男子は皆そうかもしれませんが。あらすじの大枠は、将棋モノの王道です。主人公のキャラクター設定も、ある種、王道です。で、最高に面白いですね。この人の場合は、何を語るかよりも、どう語るかが素敵ですね。
     そして、10代で生きるって精神的にシンドイよなあ、と改めて思ったりする。40代になって、体力的にはどんどんシンドイのだけれども。
     いろいろとナイーブげな言葉を使って褒めることが正しいのでしょうが、そんな薄い皮膚を微かに傷つけて流れる血をはかなく見続けるようなリリシズムの中に、軽いテンポでギャグが入ってくる語り口のリズムが大好きです。
     続きが読みたい、続きが刊行されたらウキウキして買えるマンガと出会えたことが幸せです。
     というか、ハチクロに続いてのヒットなんで、向こう数年はこの作家のモノならとりあえず見つけたら買ってみる、という楽しみ方ができそう。
     老若男女、マンガを読む人なら全人類に勧めたくなるマンガでした。

  • 8巻までイッキ読みしましたー。
    最初は心に闇を持つ少年が将棋でのし上がっていく話??って思ったけど、いやいやいやいや、奥が深いですね。いろいろ考えさせられました。
    メガネの人が多いですね。メガネフェチなのでそこもまたgoodです。三姉妹もカワイイ。ヾ(o´∀`o)ノ

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