500年の営み

アーティスト : 鈴木達央  小野友樹 
  • インディーズレーベル
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感想 : 8
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  • Amazon.co.jp ・音楽
  • / ISBN・EAN: 4580166731193

感想・レビュー・書評

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  • 「500年の営み」のたっつんのタイトルコールが…もういい。原作読んでないとイベリコの声の聴き分けが難しい、って言ってた方がいらっしゃったが、その意味がやっと解ったわー、小野くんって演技の感じがのじ兄に似てるんだよ。声のトーン、って意味合いでも似てる。これ聴いて「聴き分け難しい」意味が分かった。どうしようもない事で苛立ってる、って感じ、ホントたっつん上手い。尾瀬の事をごり押しする下りとか…ホント、たっつん…苛立ちとか戸惑いが上手い。ヒステリー起こしてるだけやん、って思わせないあの絶妙な踏み止まり感。俺が起きてたら お前眠れないんだろ…の言い方がっ…アンドロイドが泣くのは生まれる時だけとか、一言が重い。苦しくて嫌だけど止められない。もし…まだ生きるなら…
    アンドロイド修理に出すのは、使っている人間の過失、って事になるんだなぁ…修理屋さんの下り、いいなー。人間が使役するだけのものではない、と言う扱いになってるのに、ヒカルBは間違いでした、ってきっぱり切り捨てられる存在でもあるあの下りに対する布石だ。物に執着する人間に心の話でもある。人間の方が気持ちを傾けて見るからアンドロイドの表情が人間のように読み取れるようになるのか、それとも、学習するAIが人間に近くなっていくからなのか…この、卵が先か鶏が先か、と言う面があるから、人間&アンドロイドものが好きなんだよ。理屈で片付けられない。アンドロイドとしてそこに在るだけだったら、人間より断然強いし固いし丈夫なのに、それは人間を守る、という前提で造られているからであって、人間の犠牲になる前提なんだ…って思うと…(泣)クラムジーも、イル守る為なら、修復可能って事に胡坐かいて、自分のボディなんて惜しげなく犠牲にする。犠牲にされた人間の心の機微とかはあんまり理解してないけど、躊躇なく犠牲になれると言う保証がされている、と言う事を当然として思い悩まない潔さが尊いと思ってしまうんだよ、人間は。人間に似せて作られると、人間の脳みそは「機械」である、と片付けられなくなるんだろうねぇ…それが人間さ。ああー、別にいい映画とは思わなかったが、今、無性にスピルバーグの『A.I.』が見たい。
    日本製ヒカルが、高性能過ぎて、何故不要になったのか瞬時に理解してしまうかもしれないと思うと、それはそれでまた泣ける…。原作読んだ時はここには思い至らなかった、肉声の着くBLCDならではだ。
    小説は聴いてから読む派、コミックスは読んでから聴く派なんですが…これは読んでなくて聴いた時の方が感動がデカくなるかも、と思ったりもする。原作知らない方が感動の揺さぶりが大きいかもしれない。D-4QPが…卑怯(笑)。俺のアンドロイド…(泣)俺の~とか僕の~とかは狡い。休みの前のベッドの中で、ウォークマンで一気にちゃんと聴きたい。今日はぶつ切れになっちゃった、勿体なかった。原作の筋がシンプルであればあるほど、声優さんの演技幅にかかってる、って思い知った一作。すっかすかになるか、シンプルだ方こそぶわっと遅い来るものを感じられるか、どっちかしかないのかもしれん。
    寅が飛び降りるとこのSEを、もう少し長めにして欲しかったなぁ…ひゅーーーっ、と言うものが落ちる音を。長めにしてフェイドアウトにして命が尽きる感じをもうちょっと…原作読んでるので、あの、まるでいなくなった光の元へ飛び込むように身を投じた寅の止め絵のインパクトを、何らかの方法で出して欲しかったな、と思っていたので、ひゅーーーっ、と言う風切り音を、もう少し長めにして欲しかった…時間の関係かもしれんし、どうでもいい事かもしれんけど。
    人間が愛情を抱くのに、それが同じ人間でしかも異性であると言う事がそれほど重要なんだろうか、と考えずにいられない。これぞBLの根源ではなかろうか。『500年の営み』、何度目か分からんが聴いている。たっつんが無性にイイ。タイトルコールが聴きたいが為に何度でも聴く。

  • コミックスもCDも泣けました。
    おのゆのヒカル役がすごかった。

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