リンカーン [Blu-ray]

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監督 : スティーブン・スピルバーグ 
出演 : ダニエル・デイ=ルイス  サリー・フィールド  トミー・リー・ジョーンズ  ジョセフ・ゴードン=レヴィット  ハル・ホルブルック 
  • 20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン (2013年9月13日発売)
  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4988142962324

リンカーン [Blu-ray]の感想・レビュー・書評

  • 第16代アメリカ合衆国大統領エイブラハム・リンカーンが、命を賭して奴隷制廃止と南北戦争終結に至らせるまで。

    うーむ…一応(本当に一応)大学ではアメリカ史を専攻していた私だが、この作品は「リンカーン」という人物に対して或る一定以上の知識と思い入れが無いと理解することが難しい作品なのではないかと感じた。というか、私自身がなんとなくこの作品の上辺しか理解できなかった気がする。

    何がリンカーンを「南北戦争が終わる前に奴隷制廃止を成立させて、奴隷の廃止を徹底的に絶対的な事実に仕立てる」ことにそこまで駆り立てたのか、そこがいまいち見えてこなかった。
    現代の私たちにとって人種間の平等というのは、当たり前すぎる程当然の話(実態はそうでない時は多々あるけれど、建前としてのこの平等をいまどき堂々と否定できる人はそういない)だが、当時はそうでなかった。それを「justice(正義)」だと言い切る(そしてここから先は映画に描かれていない史実だけど、一方で彼はネイティブ・アメリカンのことは徹底的に迫害している)彼の信念はどこから生まれたのか。私にはこの前提知識が決定的に欠けていた。
    その点では、トミー・リー・ジョーンズ演じるスティーブンスの方には「答え」がちゃんと提示されている。

    ところで英語の薀蓄になってしまうが、前述の通り、作中でリンカーンは人類の平等を「justice(正義)」と言っている。英語で「正しい」にあたる言葉はいくつかあるけれど、「just」はこの映画でも言われていた通り「ピッタリあてはまること」言い換えれば疑いの余地が無く一致する状態を指している。
    つまり「正義」と日本語でつけているjusticeにはそういう意味があるので、この人類の平等に対してのjusticeは良いけれど、アメリカが何かと政治的に持ち出すjusticeには、その裏には若干危険な思い込みがあるということでもある。

    閑話休題。ダニエル・デイ=ルイスは長回しのセリフもまるで自分が考え出した言葉かのようにスラスラと言っており、穏やかな中にも熱い信念を込めた男を演じている。他の役者は…うーん、正直アカデミー賞候補って程かなぁ?と。とりあえずルイスとジョーンズは実在の人物ソックリだった。

  • レンタル屋で借りる。妻がみたいといったのだが、その妻は開始3分で寝る。
    妻とのいざこざ、南北戦争の悲惨さ、議会工作についての描写が多かった。
    特にアメリカ合衆国憲法修正第13条を可決するために、南部が派遣した平和使節団の存在を認めないなど、非常にすれすれの交渉があったことが描かれる。
    地味な作品だが、政治を描く映画として面白かった。

  • 一片の文句無く素晴らしい映画でした。
    脚本、配役、演出、カメラ、調度、セット、衣装など見事です。神懸かっております。リンカーン大統領なんて名前と南北戦争以外なんにも知りませんでしたが、この映画を観て納得がいきました。素晴らしい大統領であり、素晴らしい人物です。口にする言葉一言一言が適所に配慮され、思慮深く、ウイットに富み、力強かったです。ダニエルデイルイスも本当に素晴らしかった。私の中では数年に一本の素晴らしい映画でした。是非観て頂きたい作品です。

  • 名前とゲティスバーグでの一部の演説は知っていたけど、こんな凄い人だとは思わなかった。
    こんな事がわずか150年前に起こっていいたんだね。

    原作を読んでみよう。

  • リンカーン大統領でまず思い出すのは「人民の人民による人民のため」という名セリフ。「民主主義とは?」を問われれば、必須の解答だ。

    そんな名言を吐き、大統領にも再選され、奴隷解放を目的とした南北戦争も勝利目前。リンカーンの名は歴史に残るはずだ。しかし、彼はあえて、その名声を不意にしかねない大きな障害に挑もうとする。それが憲法修正を議会に承認させることだ。

    なぜ彼は憲法の修正にこだわるのか。その理由の説明を含め、彼は多くの人と直接会い、説得を試みる。内閣、与党議員、野党議員、ロビイスト、一兵卒、無線技士、南部代表、家族…、今じゃ考えられないほど大統領のフットワークは軽く、だれにでも、どこへでも出かけていく。しかし、彼の口から発せられる言葉は時折ユーモアも交えるが、重厚で、相手の心を揺さぶる。

    この作品でのリンカーンは政治ドラマにありがちな聴衆への感情的な演説を行わない。「人民の人民による」の演説も過去の話だ。密室で当事者との対面会話を重視した影のある男。一人を説得できない男が、国民を説得させることなどできないという信念が、そこにある。

  • 実際にあったことなので、新鮮な驚きとかはほとんどなく、地味だけど、悪くない、というか観やすいしわかりやすい。セリフ(日本語吹き替え)が流れるようで詩的。

  • 物語序盤で睡魔に襲われるもリンカーンの熱さにやられました。でも、リンカーンの奴隷解放宣言からキング牧師まで100年かかってるんだよなぁ

  • リンカーンの伝記というより、黒人の奴隷制度の撤廃を求める法案を通すことだけを描かれた、当時のアメリカの情勢について基礎知識がないとちょっと厳しい映画。
    映画冒頭から終盤に向かってリンカーのくたびれ具合を通し、夫として、父として、そしてアメリカ大統領としての苦悩が壮絶だったものと連想させる。
    なぜここまでしてこの法案にこだわったのか。おそらくリンカーンという人が恐ろしく純粋な人だったからなのではないかと想像してみたり。

  • リンカーンのことを学ぼう!と思って見たが、憲法修正13条をめぐる政治的な攻防がメインの映画で、ゲティスバーグ演説は無いし、南北戦争の描写はわずか。「夜はヴァンパイアハンター」という件もカット。

    ということで、伝記的な映画では無いので勉強にはならないが、面白い。さすがアカデミー賞ノミネート。リンカーンを演じたダニエル・デイ=ルイスを始め、役者さんたちも良い。

    まぁ、でも、ちょっと長い。

  • 深く理解するには、アメリカの政治的な教養と、当時の奴隷制度や、差別意識などの理解が必要になる映画。

    それでなくても、淡々としていて、ハッキリいって退屈な映画だった。
    知識があったとしてもドラマが盛り上がるとは思えないのだけど、勉強するきっかけにはなった。

    リンカーンの苦労はよくわかったし、時折とびだす逸話とか、法を通すためになんでもやる態度とか、リンカーンの人柄に触れられたけれど、あまり魅力を感じなかったのは、理解不足もあるだろう。
    どこまで史実通りなのかな。

    私のお気に入りの場面は、スティーブンソンが、議会で法の下の平等を信じるとハッキリ断言するところ。
    なんとしてでも奴隷制度を廃止するという決意が伝わって、かっこよかった。

  • なんとももどかしい。アメリカ人なら「ああ、そうなんだ」と了解できるところが、こちらの基礎知識不足で置き去り感たっぷり。憲法修正の手続きとか、合衆国下院のシステムとか。それでもけっこう楽しめましたが。
    ところで、見ながらつい、『アメイジング・グレイス』と比較してしまいました。あちらは数十年にわたる長期戦で、進め方もかなり情緒的というか…。こちらは凝縮された日数、しかもある意味ドライな進め方。これぞアメリカ、なんでしょう(議場での論戦はさすがです)。
    もう一つ。登場人物はほとんど写真が残っているのだけれど、よく似ていてびっくり。リンカーンの奥さんや末息子なんかも。ただしステーィブンスだけはちょっと…。実際はとてもよく演じているのに、あのコーヒー飲料のCMのせいで…。

  • 台風で外に出れないので本日2本立てでした。
    教科書に出てくる偉人ですが、実際には苦悩の人生を送ったようですね、今までは表の部分しかわかりませんでしたが、リンカーンの人となりが丁寧に書かれていると思います。信念を貫くためにどんな事でも行うが、本人はひとりの夫・父であり、映画を見ているとそんなにすごい人とも思えません。それでも偉大な事を実現した事には違いはないです。

  • 何度でも見て復習しなくては。

  • 内容も地道だが、映画の運びも地道だった。そこで描かれるのは、ひとつひとつ、コツコツと、辛抱強く進める様子。音楽がしずしずと荘厳で、壮大で、映像と相俟って胸打たれる。奴隷制廃止にこぎつけるまでの労力はもちろん計り知れない。そこからの日々だって長いことを私たちは知っている。今だって続くものもある。

    黒人に対して、自由とされて後にあなたは何をするのか、とリンカーンが問う場面がある。白人によって作られる自由の先に、被支配が続くことを示唆するかのように。

    家庭にも焦点をあてたということだったが、息子の兵隊志願に至る過程や妻のヒステリーぶりはあまり印象に残らなかった。すーっと流れていく。やはり政治の場面が強い。ワクワク感とか感動はあまりなかった。

    (20130502)

  • 偉大。


    頂点に立つ者の責任と苦しみ、喜び、強さの入り混じった感情の動きには胸を締め付けられた。

    多くの人々のエゴや思惑が絡み合った契約や言葉のやり取りに翻弄されずに、自分の信念をつらぬくなんて相当強くないと無理。
    いや強いだけじゃだめだ。
    あっちこっちに揺れてしまう″自分”をしっかりと見つめて、深呼吸してまた歩き出せる人じゃないと。


    当たり前のこととして当然成り立っていた前提を根本から疑い、やっぱりそれは間違っていると堂々と言えるその勇気。

    彼は、誰に言われたとかじゃなく、いつも自分の頭で考えて悩んでた。
    人間としての道徳に支えられ、押しつぶされそうになりながら。


    アメリカの歴史に大きな跡を遺した人。

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