絞首刑 (講談社文庫) [Kindle]

  • 13人登録
  • 4.44評価
    • (4)
    • (5)
    • (0)
    • (0)
    • (0)
  • 3レビュー
著者 : 青木理
  • 講談社 (2012年11月15日発売)
  • Amazon.co.jp ・電子書籍 (368ページ)

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

絞首刑 (講談社文庫)の感想・レビュー・書評

  • 死刑制度がある国にいるとはどういうことなのかを考えさせられる著作。

  • 死刑制度に関する議論では、単純かつ表層的な感情論があまりにも強いため反対を唱えるのは気が向かないのだが、自分は死刑制度には反対である。
    ここで論を展開するのは避けるが、その趣旨は本書で青木氏が怒りをもって語っている内容の通り。特に冤罪の温床になっている刑事司法の徹底した不透明性には断固抗議したい。
    冤罪で死刑に処された人は非常に高い確率で存在すると思うし、今現在も冤罪で拘置されている確定死刑囚がいるはずである。そして彼らはおそらく処刑されるか獄中死するであろう。
    これほどの不正義が許されていいものだろうか。
    一人でも多くの方に読んでもらいたい。

  • 実際の死刑囚や被害者遺族、さらにはそこに関わる多くの人々の苦悩と葛藤を描いた壮絶なルポルタージュです。もの凄いですね。1994年に起きた大阪・愛知・岐阜連続リンチ殺人事件の主犯となる3人の元少年たちへの面会取材を主軸に、マスコミでは語られないであろういくつかの殺人事件における当事者たちの悲痛な声を浮き彫りにしています。マスコミは一般的に事件が起きた直後の被害者の悲痛な面持ちを大々的に報道し、お涙頂戴の演出を散々したあげく、世間の関心が薄まるととっとと撤退してしまいますが、実際にそこに関わっている人々は一生消えない傷と常時対峙しなければならず、死刑囚であれば自分の死までの余生をとてつもない苦悩と共に生きていかなければなりません。現実は単純な善悪の構図では収まりきれず、死刑囚と被害者遺族との関わりも時とともに様々な様相を呈示し、新たな人間関係が芽生えていることには目を見張ります。現在、先進国では死刑制度を行っているのは日本と米国の一部だけであり、さらにこれほど閉鎖的に行われているのは日本だけという非常に特異な状況下にあります。それ故に冤罪が起きやすい構造でもあり、囚人と言えども人権を無視した扱いがなされている状況で、世界の常識からは考えられない制度が未だに続いている現状でもあります。この問題を他人事と見切ってしまうには日本人として些か稚拙過ぎるのではないかと思います。多くの方に読んで頂きたい本ですね。

全3件中 1 - 3件を表示

外部サイトの商品情報・レビュー

絞首刑 (講談社文庫)はこんな電子書籍です

絞首刑 (講談社文庫)の単行本

絞首刑 (講談社文庫)の文庫

ツイートする