戦慄怪奇ファイル コワすぎ! FILE-04 真相!トイレの花子さん [DVD]

監督 : 白石晃士 
出演 : 大迫茂生  久保山智夏  白石晃士 
制作 : 原啓二郎 
  • アルバトロス
4.19
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本棚登録 : 57
感想 : 8
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  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4532318406763

感想・レビュー・書評

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  • 次の投稿者は、自分たちが通っていた廃校で「トイレの花子さん」を撮影したという親友同士、菜々と英里からの映像。
    彼女たちは、ほかに英里が自殺している映像も写していた。
    工藤たちは霊能力者の真壁の力を借り、廃校に向かう。
    そこで真壁は「時間と空間が捻じ曲がっている」と話し、その通り様々な怪異現象が発生したうえ、投稿映像通りに英里は自殺してしまう。
    工藤は「真壁は時間を戻せる」と明かし、真壁は能力を発揮して工藤たちが学校を訪れる同時刻まで戻る。
    「花子さん」に襲われた一行だったが、真壁の力で危機を乗り越え、英里を救い出すことに成功。
    しかし、その代償として真壁が命を落としてしまうのだった。
    「戦慄怪奇ファイル コワすぎ」第4作。

    今回は、「トイレの花子さん」。
    まず、投稿映像の「トイレの花子さん」が出現するシーンが、予想の斜め上を行っていて怖い。
    カメラ目線の切り替わり、時空が歪んでテレポートするシーンやクライマックスの学校での工藤たちが「トイレの花子さん」に立ち向かうシーンでの時間と空間がジャンプするシーンの演出は、白石晃士監督お得意の異次元の時空や時間の歪みの映像演出の巧みさが見事。
    霊能者・真壁の工藤ディレクターに掛ける言葉は、劇場版や最終章で明かされる工藤ディレクターの過去に関連した重要な伏線。
    他の作品に比べて、工藤ディレクターが投稿者のJKに紳士的だったり、工藤ディレクターなりの男気を見せたり、市川ADの成長ぶりも、霊能者・真壁もホントに霊能力を人の為に使う人格者で最後の献身が胸熱。
    クライマックスで明かされる「トイレの花子さん」が発現した理由が女同士の友情と喧嘩が関係していて、シリーズ最高に切ないラストに泣けるシリーズ最高傑作。

  • まさかのトイレの花子さんネタからタイムリープモノになると思わんやろ…!?時空の乱れで1階に戻されたり昼と夜が明滅するように切り替わるシーンはアナログな所が余計にリアルさがあって好きです。コラっぽい異世界空間はのちの江野くん登場への伏線なのかなーと(『オカルト』世界との繋がり)。ラストの衝撃とこの回で散々いじくり回してリカバリーしてきた事が最後の最後で出来なくなってどうしようもなくなるあのやるせなさがよく出来てるなと思います。等価交換理論なの…?

  • ニコ動の一挙配信で。

    トイレの花子さんが主軸かと思いきや、バタフライエフェクトかな?クトゥルフかな?て勢いで話が広がっていく。
    新しい登場人物である真壁先生の華麗なフラグ回収芸と、恐怖映像を投稿してきた2人の女の子のふんわりとした百合っぽさもヨシ。

  •  白石監督のモキュメンタリホラー第四弾。
     トイレの花子さんを追う取材で投稿者の少女が消えてしまう。工藤D達は彼女を助けることができるのか?

     四作目の今回は工藤D達はちょっと抑えめで、投稿者の二人がメイン。でも今回は工藤Dに変わって怒るアシスタント市川が見られて楽しい。「今までのDVD見たら工藤さんが怒ったらどうなるか分かるでしょ!」みたいな台詞に笑った。
     今回は助っ人として霊能力者さんがついてくるのだけど、この人もナイスキャラ。実際(?)の心霊番組に出る霊能力者さん達も命懸けでやってほしい。

     シリーズものとしての伏線を張りまくりの第四弾。今後の期待が膨らむ。
     監督コメントのコワスギ通信も楽しい。

  • フェイクムービーの可能性を突き詰める白石監督のチャレンジ精神。
    低予算でやれることの限界としては最高峰のフェイクホラーだと思う。

  • 03の特典映像で監督が「01、02……というナンバリングにしたのはせめて10作はやりたいと思っていたから」と言っていましたが、ぜひこれはどんどん続けて撮ってほしいと思った次第。白石監督はつねに観客の予想の斜め上を行く展開を繰り出してくれて、ほんとうにドキドキさせられる。工藤ちゃんの鬼畜ぶりも相変わらずだし、アシスタントの彼女もかなりストレス溜まっていて、この二人の衝突をもっともっと見てみたいです。いや、最高です。

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著者プロフィール

白石 晃士:映画監督。1973年生まれ、福岡県出身。石井聰亙『水の中の八月』(1995年)に制作進行として参加した後、自主制作作品『暴力人間』(1997年/共同監督:笠井暁大)を完成させ、ひろしま映像展’98で企画脚本賞・撮影賞を受賞。翌年、『風は吹くだろう』(1998年/共同監督:近藤太)がぴあフィルムフェスティバル’99準グランプリを受賞する。2000年に矢口史靖に抜擢され『ウォーターボーイズ』のメイキング監督をつとめ、2005年『ノロイ』で劇場作品デビュー。以降、フェイクドキュメンタリーの手法を使った作風が評価され、2012年からリリースを開始したオリジナルビデオシリーズ『戦慄怪奇ファイル コワすぎ!』では、ホラー映画ファンを中心に大きく話題を集めた。ほか劇場公開監督作として、『オカルト』(2008年)、『タカダワタル的ゼロ』(2009年)、『シロメ』(2010年)、『超・悪人』(2011年)、『カルト』(2013年)、『殺人ワークショップ』(2014年)、韓国との合作『ある優しき殺人者の記録』(2014年)などがある。

「2016年 『フェイクドキュメンタリーの教科書』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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