悲しむ力 2000人の死を見た僧侶が伝える30の言葉 [Kindle]

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著者 : 中下大樹
  • 朝日新聞出版 (2011年7月20日発売)
  • Amazon.co.jp ・電子書籍 (176ページ)

悲しむ力 2000人の死を見た僧侶が伝える30の言葉の感想・レビュー・書評

  •  著者は寺の生まれでもないのに仏門に入り、ホスピスで働いていた僧侶。ホスピスというのは死ぬ直前の人たちがいる場所だから、当然多くの患者の死に際に立ち会う。そこで見聞きしたエピソードを交え、筆者の死生観とか孤独な人を取り巻く社会のあり方などが論じられる。

     孤独死の捉え方はやや私と異なるものだったが、実際の死者を数多く看取ってきた人の言葉は重く受け止めるべきだろう。理想的な死に方はなかなかできないものだが、どんな死に方にせよ準備しておくことは必要だ。

  • 東日本大震災直後、日本中を席巻した「がんばろう」という言葉。著者は被災地での救助活動中にメディアを通じて執拗に繰り返されるこの言葉から今の日本人には悲しみや苦しみを正面から受け止める「悲しむ力」が足りていないのでは、と考えるようになる。

    悲しみや苦しみを受け入れる強さを持つことで、周りにいる人の痛みがわかる人間になれる。ケアセンター等を通じて多くの死にゆく人と通じてきた著者だからこそ、伝えられる豊かな人間の力というものを教えられた気がする。

  • ホスピスや震災/原発事故での死に立ち会い、たくさんの"悲しみ"と向き合った僧侶のエッセイ。"悲しむ"ということは次につなげるという必要な儀式であり権利なのだなぁと時々涙しながら読み終えた。

    とある件から、辛い思いをするのがイヤになって感情を押し殺して生きるようになった。悲しい想いをしないように、苦しくならないように、寂しいと感じないように、何も受けつけないようにキモチを整えた。その代わり何かに感動もしないし、嬉しくもならない。人間の尊厳を失う行為なのかもしれないけど、それが僕の生きていく手段だって思った。

    でもこの本は、「そうじゃない、ヒトは悲しんでいいんだ」って言ってくれる。幸いにも両親は健在だし、親しい友人との死別の目にも合っていない。これから、親しい人が亡くなったり、辛い思いをすることになった時に、正しく悲しむことが僕にはできるんだろうか。

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