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- Amazon.co.jp ・電子書籍 (176ページ)
感想・レビュー・書評
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ホスピスや震災/原発事故での死に立ち会い、たくさんの"悲しみ"と向き合った僧侶のエッセイ。"悲しむ"ということは次につなげるという必要な儀式であり権利なのだなぁと時々涙しながら読み終えた。
とある件から、辛い思いをするのがイヤになって感情を押し殺して生きるようになった。悲しい想いをしないように、苦しくならないように、寂しいと感じないように、何も受けつけないようにキモチを整えた。その代わり何かに感動もしないし、嬉しくもならない。人間の尊厳を失う行為なのかもしれないけど、それが僕の生きていく手段だって思った。
でもこの本は、「そうじゃない、ヒトは悲しんでいいんだ」って言ってくれる。幸いにも両親は健在だし、親しい友人との死別の目にも合っていない。これから、親しい人が亡くなったり、辛い思いをすることになった時に、正しく悲しむことが僕にはできるんだろうか。詳細をみるコメント0件をすべて表示