ブラック・ジャック創作秘話 ~手塚治虫の仕事場から~ (少年チャンピオン・コミックス) [Kindle]
- 秋田書店 (2011年7月1日発売)
- Amazon.co.jp ・電子書籍 (198ページ)
感想・レビュー・書評
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全巻読了
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海外からの電話によるコマ割り指示は圧巻。
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タダだから読んでみた( ´ ▽ ` )ノ
タイトルに半分偽りありで、ブラックジャックそのものというより大体それが描かれていた時期の手塚治虫周辺あれこれといったお話( ´ ▽ ` )ノ
この手の実録マンガ(「プロレススーパースター列伝」とか「男の星座」とか)はみんなそうなんだけど、絵柄がね……中途半端な似顔絵にするのが良し悪し……(´ε`;)ウーン…
手塚治虫本人のお姿なんかわざと似せずに描いてるんじゃなかろうか?……写真や映像で誰でも知ってるあの顔貌と見事なまでにかけ離れていて、これは作者の技量というより何らかの意図なのではなかろうかと疑うレベル……(永井豪はよく似てる)……(´ε`;)ウーン…
そもそも、この方の画風、手塚治虫というより藤子不二雄Aっぽいし……(´ε`;)ウーン…
作中言及されるマンガのカット=模写がまた総じて下手っぴで……「Theかぼちゃワイン」や「コブラ」といった他作者のものはともかく、肝心の手塚マンガキャラすらああでは……(´ε`;)ウーン…
作劇的にはインタビュー形式にしたのも、ことさらに大仰ぶって見えて、よくない(>_<)
まあ、そんなこんな難点(自分好みじゃないってだけかも)はあるけれど、エピソード自体はとてもおもしろかった( ´ ▽ ` )ノ
天才・奇人の狂気が瞬く間に周囲に感染し、さらに変人を呼び寄せ、やがて間接的に社会全体へ伝播していく( ´ ▽ ` )ノ
手塚病という呪いにかかった日本は、今に至るまで「マンガ」「アニメ」という熱に浮かされたまま( ´ ▽ ` )ノ
しかし、手塚治虫の漫画執筆(そのスタイルは棟方志功そっくり!)にかける情熱には改めて敬服させられた――というより驚愕? 畏怖? 度肝を抜かれた(゚д゚)!
遠隔執筆(全シーン記憶)にしても、「リテイク!」にしても、個々のエピソードはまるで落語や講談の左甚五郎名人伝のそれのよう( ´ ▽ ` )ノ
仮に何十年たって作品自体は忘れられることがあっても(そういうものだ。今だって直接に手塚作品を手にしたことがないマンガ好きな子どもは少なくないだろう)、手塚治虫という巨人・怪人の「人間像」は何百年も語り継がれ伝説になっていくのではなかろうか、と思った( ´ ▽ ` )ノ
本作はその「神話」形成のたたき台の一つとして、重要な価値を持つ作品、かもしれない( ´ ▽ ` )ノ
それにしても、手塚先生のあまりのオーバーワーク……文字通り人間離れ(>_<)
編集、ひいては読者、「時代」という餓鬼が、現実には一人の人間に過ぎなかった手塚治虫という男をガツガツ骨まで貪り尽くした感(>_<)
2020/01/05
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実録/製作の舞台裏
15.02.20 05巻up ←最終巻
全05巻 完結